ズルい人ばっかり得するのはなぜだろう?
ズルい人はいずれ痛い目に合うだろう
…と、ズルさへの否定の気持ちもありつつ、反対にそのズル賢さに嫉妬心も抱いてる。
そんな方に向けた記事です。
しかし、ズルいこと=悪ではありません。
先日こんなツイートをしました。
「ずる賢さ」には賛否両論ですが、僕は賛成派。 本質はそこじゃなく「結果が出てるか否か」だからです。 実際、会社員やフリーランスは「結果」でしか評価されません。 結果を出してる人はプロセスが美化されますが、出てない人は怠け者とまで評価される。 うまく生きるには「ずる賢さ」は必須かも。
大きな成果をあげてきた人は、多大な努力はもちろんですがその中で「ズル賢さ」を最大限に活用したことも事実です。
そんなズル賢い人の考え方や、思考法をまとめた記事になります。
- 「ズル賢い思考力」が鍛えられます。
- 賢く生きていく上で、「ズルさ」は時に武器になることが理解できます。
- 仕事はもちろん、プライベートでも使える、柔軟で自由な思考法が養えます。
最小の努力で最大の成果を出そう
大きな成果を出すためには、泥臭い努力や、地道な積み重ねは必要不可欠なものです。
とはいえ頭を使わず、思考停止でズルズルと地道な努力を続けるのも考えもの。
ずる賢い人は、次のように考えます。
「いかにラクに目的を達成するための方法はないか?」
努力するのは大切ですが「ちょっとした工夫でラクに利益を得よう」と考えるのは、何も間違ったことではありません。
人を巻き込もう
先日のツイートです。
人の力を借りたいなら「楽しそうにやる」のが大事。楽しそうにやれば誰かが「ん?なんか楽しそう」と興味を持ち、手伝ってくれます。でもその手伝いが実際「面倒な作業」である事はバレないよう注意。「やらされている」「これが誰かの利益になる」と気付いた途端、人は手伝ってくれなくなります。
このツイートは、「トム・ソーヤーの冒険」の中のペンキ塗りの話です。
その話の詳細はこちら。
ある日トムは、おばさんからペンキ塗りを頼まれました。
しかしトムは遊びたいのでやりたくありません。
でもおばさんの命令は絶対です。
トムはそこで、いかにも「楽しそうに」ペンキ塗りをするという名案を思いつきます。
そこでトムを冷やかしにきた友人たちが、彼が楽しそうにペンキ塗りをしているので、興味を抱きます。
「ちょっとやらせてよ」と頼む友達に、わざと拒むトム。
結局、友人たちは先を争うようにペンキを塗り始め、あっという間に作業は終了。
トムはほぼ何もせず、 おばさんに褒められました。
また、十二支の一番最初が「ねずみ」である理由、皆さんはご存知でしょうか。
知らない人こちらご覧下さい。→https://allabout.co.jp/gm/gc/220689/
十二支に「ねこ」がいない理由もねずみが影響しています。
ゆえに、よくねずみは「クズ」とか言われますが、「どの動物よりも一枚上手」だと僕は思います。
例を立て続けに挙げさせていただきましたが、要は「人を巻き込み、うまく使う」考え方は決して悪いことではないと思うし、賢く生きていくうえで大切だということを言いたいのです。
面倒なことを面倒と思うのは「自分がやらなくてはならないから」ですよね。
じゃあシンプルに「他人にやってもらえばいいじゃん」となるのは当然です。
ただツイートにも書きましたが、人を巻き込む際は、相手にそれが「面倒なこと」だと思わせてはいけないし、「やらされている」と気付かせてもいけません。
自分のしていることが「誰かの利益になっている」とわかると、とたんに人は手伝ってくれなくなってしまいます。
もっと「どうらく」をしよう
幼い頃に「どうらくするな!」と親に言われたことがある人も多いのではないでしょうか。
しかし、真面目に「どうらく」をすることで生産性が向上したり、目標達成が容易になるケースもあるので、一言で「どうらくはよくないこと」とは言えません。
いい例としてフォークリフトがあります。
フォークリフトとは、工場や市場などで重いものを運ぶための機械です。
昔はフォークリフトでものを運ぶ際、所定の位置にある重量計で重さをはかってから、指定の位置まで運ぶ作業をしていました。
そんなある日、「アームの部分(ものを乗せる部分)が重量計になっているフォークリフト」が販売されました。
これによって所定の位置にある重量計まで荷物を運ぶ手間がなくったので、様々な企業は作業時間に加えて人件費の節約にもつながりました。
またロボット掃除機「ルンバ」もいい例です。ルンバによって「自分で体を動かして掃除機をかける必要」がなくなりました。
またまた「自動調理鍋」なんかもそうですね。何やらボタンがたくさんある鍋に材料を入れるだけでよくなりました。
どれもこれも「どうらくの精神」がない限り、決して生まれることはなかった製品です。
もはや「どうらくはイノベーションを生む」と言っても過言ではありません。
他人の力を使おう
当然ながら弱者は、強い人に真っ向勝負を挑んでも勝てません。
そこで弱いものは生き残るために、次のようなことを考えます。
「うまく強者の力を利用する方法はないか?」
実際に、強者の力をうまく使う方法として大きく3つの方法があります。
それは、下記の通り。
- 強者に「くっつく」
- 強者の「マネをする」
- 強者と「組む」
強者に「くっつく」
強い力に「くっつく」やり方です。
イメージとしては、コバンザメ。サメとかエイのお腹にしがみついているアイツです。
強者にくっつくとはどういうことか、いい例として「スマホケース専門店」があります。
スマホケースが売れるのは、スマホの需要が大きいからです。
「スマホ業界」と「スマホケース業界」では市場規模はまるで違いますが、「スマホ業界」という大きくて強い市場の力をうまく使ったビジネスなので、「強者にくっついた賢い戦術」といえます。
また別の例として「カー用品専門店」なんかもそうです。「自動車業界」という大きくて強い市場にくっついたビジネスですよね。
ちょっとイヤな表現だったかもしれませんが、これが、強者に「くっつく」という方法です。
強者の「マネをする」
インスタグラムに「ストーリー機能」というものがあります。
あれはもともとはスナップという会社が作ったアプリ、「スナップチャット」の機能だった話をご存知でしょうか。
https://forbesjapan.com/articles/detail/13161
当時その「スナップチャットのストーリー機能」が世の中で流行っていて、波が来る匂いがプンプンでした。
なのでインスタグラムは「その機能をオレたちのものにしよう」とスナップチャットの買収を試み、話をもちかけます。
ところがスナップチャットはそれを拒みます。「俺たちは我が道を行く」と。
それを受けてインスタグラムがとった行動、それは「スナップチャット」のストーリー機能を完全に丸パクリして、インスタグラムに実装したのです。
結果「インスタのストーリー」は爆発的に流行り、あたかも「インスタグラムが作った機能」みたいな認識が世の中に定着しちゃった、という話です。
これの他にも、ある本がベストセラーになると類似本がたくさん出されたりします。
また「人をダメにするソファ」も無印、ヨギボー、ニトリをはじめ、いろんな家具メーカーが類似品を売っています。これらも全て「強者のマネ」です。
要するに、今急激に強くなっている人、今勢いがある人のマネをして、「ライバルとして戦う」方法です。
強者と「組む」
強者と「組む」ことでWin-Winの関係を持つ、というやり方です。
「Boseのスピーカーを搭載した自動車」みたいなのがいい例です。
Boseにとって「有名自動車のメーカーの純正のスピーカーとして採用されている」ことで、より品質がいいことの証明になります。
一方、自動車メーカーにとっても「かの有名なBose製のスピーカーを搭載した迫力のサウンド」を売りにでき、音にこだわる層へのアピール材料になりますよね。
また、飲食店で「〇〇県の〇〇卵を使用した一品」みたいな宣伝も、同じくWin-Winの関係ですね。
前述した「マネ」によるライバル関係とは異なり「協力しあってお互いの強みを際立たせて、伸ばしていこうぜ」といったWin-Winの関係でのやり方です。
最も誠実で愚直なやり方に見えますが、「言い出しっぺ側に何か突出した力や実績がないと実現が難しい」のがデメリットです。
疑ってみよう
「疑うこと」は、思考することに繋がります。
「人を疑ってはいけない」というのは、現代においてはちょっと古い考えです。
疑うことは決して悪いことではありません。
むしろ疑うことで、世の中はよりよいものに変わっていきます。
昔は「ペットボトルのお茶なんて売れっこない」なんて言われてたようですが、今では当然のように安定した需要があります。
何かの常識を「疑う」とき、自分に問いかけたい大切なワードが3つあります。下記の通りです。
- なぜ?
- 本当?
- 今はね
なぜ?
「なぜ」は常識や固定観念を打ち破る最強の言葉です。
小さな子供が
「なんで空は青いの?」「なんでリンゴは赤いの?」
と疑問をぶつけ、それに対して大人が
「確かになんでだろう…。」
みたいに答えに詰まるほほえましい光景、ありますよね。
子どもがいてもいなくても、日常生活に「セルフなぜなぜ攻撃」をしてみましょう。
なぜ、あれが必要と考えているのか?
なぜ、これが手放せないと考えているのか?
するとこれまでなかった答えや、新しい世界が見えてくるはずです。
本当?
何かを意思決定する時、前提となっている知識があります。
例えば、「ネットで調べた情報〇〇だったから、〇〇の購入を検討している」みたいなケース。
しかし、そのネットの情報は本当ですか?
もしそのネットの情報が間違っていたら、間違った答えにたどり着く結果になってしまいます。
時として、「自分が持っている前提知識は間違いない」という思い込みは危険です。
目の前の前提知識を鵜呑みにしないで、「本当?」かどうかを見極めるのが大切です。
今はね
世の中の価値観、考え方…様々なものは、時代の流れとともに変化していくものです。
今の時代では「正しいもの」とされていることでも、10年後は「誤ったもの」となっている可能性もあります。
また、今では「日常的にできていること」でも、10年後は「絶対できないこと」になっているかもしれません。ひょっとしたら「マスクをするなんて非常識」みたいな世界観に変わっているかもしれません。
仮に今、正しくて常識的な事柄でも「今はね」と心のなかでつぶやいてみるといいでしょう。
まとめ
- トムや干支のねずみのように、人を巻き込み上手に使おう。
- どうらくはイノベーションを生む。もっとどうらくをしよう。
- 強者にくっつこう。伸びてる大きな市場にくっつくことで需要も伸びる。
- 強者をマネよう。世界トップの一流企業ですら中小企業をマネてる。
- 強者と組もう。お互いの強みを伸ばし合うWin-Winを目指そう。
- セルフなぜなぜ攻撃をしてみよう。考えもしなかった事実が浮き彫りになる。
- 自分がもつ前提知識を疑おう。絶対正しいという思い込みは危険。
- 常識や価値観は時代とともに変わる。どんな常識も「今はね」とつぶやこう。
以上、「見習うべき、ズルい人の考え方」でした。
ズルい人は好きになれない、肯定できない、という方もいると思いますが、ズルい人から学べることはたくさんあります。
また、生き延びていく上ではきれいごとだけではなく、ズル賢い考え方が必要になるシーンも出てきます。
実践するかどうかは別として、ズル賢い人の思考をエッセンスとして取り入れ、日常で意識してみてはいかがでしょうか。
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