自分が「30代で大切にしたい」と思った価値観のはなし

出典:30代を無駄に生きるな|永松茂久 (著)|きずな出版

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人を動かしたいなら、自分が動く

人の心を動かすには、自ら率先して動く。

人に思いを伝えたいなら、まずは自分の足で動き、リアルの場で直接伝える。

どんなに世の中が変わって、便利なシステムで要件が済むようになっても、最終的に行き着くのは「対面でのコミュニケーション」。

ビジネスにおける「信頼」を獲得する。また人として、社会人として学んで成長する。そのためにはやはり「実際に足を運び、実際に会って、実際に対面で伝える」ことが不可欠。

大切な人をとことん大切にする

すべての人から好かれることは不可能なので、「苦手な人だから仕方がない」と割り切ったほうが吉。

「苦手な相手に好かれるため、いいところを見つける・あれこれ考える」というのは、「自分の時間とエネルギーをその相手に捧げる」ことと同じ。

もし、相手に対して不快感や嫌悪感を抱いているのであれば、その感情により自分のエネルギーを「思っている以上に」消費している事を自覚する。

それではもったいないので、それよりも自分が好きな人と過ごす時間とか、自分の好きなことを行う時間を、今以上に目いっぱい楽しむこと。

「紹介」してくれた人に敬意を

例えば「Aさん」が、自分に「Bさん」を紹介してくれた。

となった時、仕事でも恋愛でもかかわらず、Bさんとの仕事の進捗や恋愛の状況を、きちんとAさんに報告・相談することを忘れずに行うこと。

Bさんとビジネスなり恋愛なり、何らかの進捗があったときに、Aさんには必ず何かしらの連絡する。これを怠るとAさんは「自分を飛び越された」という気分になり、二度と人を紹介してくれなくなる可能性もある。

「紹介してくれた人に礼を尽くす」ことにより、また次の紹介にも繋がる可能性がある。

人の紹介シーンは、けっこう繊細。肝に銘じること。

親しき仲にも礼儀あり

身近な人だからこそ、礼儀を忘れないこと。

会社の人とは仲良くすることに越したことはない。しかし仲良くなればなるほど「挨拶」などの最低限の礼儀がおろそかになっていく人もいる。

仲良くなってこそ「挨拶」などのあたりまえの礼儀を重視し、日々徹底すること。

またプライベートでも同じ。配偶者のスマホを勝手に覗いたり、部屋の中を勝手に物色するなんてもってのほか。

「家族という、最も身近な存在だからこそ最も気を遣う」くらいの気持ちで。

「あとから来る人」を大切にする

人は「全員が初対面」な状況より、「既にできている輪の中に入っていく」方が辛い。

集団意識を持つことは確かにとても大事。しかしその意識が強くなると、後からその輪に入る人はどうしても「入りづらい」となる。

そこで、そう感じる人に親切に接してあげること。ちょっと大げさだけど「よく来てくれた!あなたと出会えて嬉しいよ。分からないことがあればなんでも聞いてね」くらいの気持ちであたたかく歓迎してあげること。

歓迎された側にとって「緊張している時にあたたかく接してくれる」ことは嬉しいし、その人を忘れずに覚えているもの。人は優しくされた人を好きになり、その人のために働きたいと思う生き物。

人が悲しんでいる時にこそ、駆けつける

結婚式よりも、葬式には足を運ぶ。

結婚は、後からでも「おめでとう」と顔を合わせることができる。

しかし、葬式はその日しか故人に挨拶することができない。

「葬式の日程を事前に知るなんて当然できないし、よほど深い関係でない限り葬式には参加しない」という人も多い。そんな中で訃報がきたら、できる限りすぐに駆けつける。そんなことのできる人になりたいもの。それが遺族にとっても、何よりの励みになる。

まとめ

  • 人を動かしたいのであれば、自分から率先して動く。
  • 嫌いな人にエネルギーを使うより、好きな人との時間を大切に。
  • 「紹介してくれた人」をすっぽかさない。報告・相談をきちんと。
  • 最も身近な存在だからこそ、最も気を遣おう。
  • あとから来る人にこそ、あたたかく、優しく接する。
  • 葬式にこそ、足を運ぶ。故人への挨拶は、その日しかできない。
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