”難しい本”ってそもそも読むべき?【結論:読むべき】読むためのコツもご紹介。

世の中には読みやすい本もあれば、非常に難解な本もあります。

難しいと結局何も頭に入らないし、読んでもあんまり意味ないよね

という風に思っている方、ちょっと勿体ないかもしれません。難しい本には積極的に挑戦すべきです。

この記事では、難しい本を読んでみることをおすすめする理由と、難しい本を読むコツをご紹介します。

この記事を読むメリット
  • 難しい本を読むメリットが分かります。
  • 難しい本を読むコツが分かり「挑戦してみようかな」という気になれます。

出典:難しい本をどう読むか|草思社

目次

難しい本には、挑戦すべき

難しい本への挑戦をおすすめする理由は、”筋肉と同じで、脳も使わないと退化していくから”です。

筋肉と同じで、脳も使わないと退化してくから

優しい本ばかりを選んでいると、”読解力の低下”に繋がります。

”読みやすさに特化した優しい文章”は、頭を使わずともスイスイ頭に入ってくるようかなり工夫がされてるので、実質あまり頭を使いません。

また、SNSの文章ともなれば、おしゃべり言葉の延長のようなものです。

本来、文字を読むことにもかなり頭を使います。

しかし現代は、誰もがなるべく頭を使わなくてもいいよう仕事に工夫を凝らす時代。難しいことを避けるというのは効率的である一方で、脳の退化にも繋がっていることも意識したほうがよさそうです。

難しい本から逃げて、やさしく読みやすい本ばかり読む。これは、いつも柔らかい離乳食のような食べ物ばかり口にしているようなもの。しだいに歯ごたえのある食べ物(難しくて骨のある文章)を受け付けられなくなってしまいます。

出典:難しい本をどう読むか|草思社

難しい本を読むコツ

難しい本を読むコツを、大きく3つに分けてご紹介します。

  • 分からない理由を探る
  • 骨格となる部分を読み解く
  • 自分の常識だけで考えない

分からない理由を探る

難しいと感じたら「難しく感じる理由は何なのか」を考えてみることが大切です。

書き手と読み手どちらかに問題がありますが、基本的に読み手に問題がある場合が多いです。それも、だいたい読み手の語彙力や、興味の問題だったりします。

同じ難しい文章でも、自分に興味のある内容か否かで入ってくる情報量は変わってきます。興味がないものに興味を持つのは困難ですが、難しい本をなるべく読んで、語彙力を鍛えていくことで難しい文章が読めるようになっていきます。

しょうがない、ちょっと頑張って読み解いてやるか。

という気持ちで、難しい文章に寄り添ってあげることが大切です。

また、難しい文章と一言で言っても、

  • 意味あって難しくなってしまった文章
  • 意味もなくただ難しくしている文章

の2通りがあるそうです。なるべく意味のない難しさを避けるよう、見極めが出来たらいいですね。

骨格となる部分を読み解く

難しくて分厚い本こそ、短い時間で素早く読むべきです。

理由は、早く読もうと意識することで、”わからない所は飛ばして重要な部分だけをマークする”ことが自然と出来るからです。

重要となる骨格の部分、著者の主張はどこなのかを意識し、重要な部分をピックアップする癖がつくと、時間をかけず効率的に読むことに繋がります。

なので、ゆっくり時間をかけて読むイメージの”難しくて分厚い本”こそ、短い時間でサクッと読む方がいいわけです。

自分の常識だけで考えない

難しい本に出会って、

わっかんねー…。これダメだな。

と、読むのを諦める人がいますが、これは自分の常識だけで読み進めているからです。ちょっと上級者向けではありますが、

  • その本が書かれた時代背景
  • 著者の常識とか、野心

つまり、書き手の常識も理解しようとする姿勢が大切です。

  • 本が書かれた時、世の中はどんなムードだったか(同時多発テロがあったり、大震災があったり)
  • 著者の野心は何なのか、何について伝えたい本なのか

本を出す人は、何かしら強い主張と野心を持って本を出します。なので自分の常識だけで考えず、時代背景と合わせ、著者が本当に言いたいことや野心を汲み取る努力をしてみてください。

まとめ

  • 脳が退化するので、難しい本には果敢に挑戦すべき。
  • 分からない理由は大体、読み手の興味or語彙力不足。もっと難しい文章に触れよう。
  • 骨格の重要な部分だけを捉える。難解で分厚い本こそ、時間をかけずサッと読もう。
  • 自分の常識だけでなく、書き手の常識も意識しよう。

現代では難しい本や文章は敬遠されがちですが、難しい本には

  • 語彙力や読解力の向上
  • 頭が良くなる
  • 読んだ後の達成感で自己肯定感が高まる

など、メリットもたくさんあります。

毛嫌いせずにまずは図書館で手にとり、実際に読んでみてはいかがでしょうか。思いもしなかった新たな発見があるかもしれませんよ。

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