文系がエンジニアになるときつい?【いいえ】活躍のための対策

悩む人

エンジニア転職したいけど、文系はきついのかな…?

と転職に二の足を踏んでいる方へ向けた記事になります。

先日のツイートです。

文系でエンジニアはきついとか言うけど、あまり関係ない

理系は、論理的思考力とか数字処理能力に長けてる
でも文系は、コミュ力や直感力に長けてる

企業は両者それぞれのスキルバランスを保つため、積極的に文系も採用する

文系でも、エンジニアは務まります

この記事を読むメリット
  • 文系出身でもエンジニアとして転職し、活躍できるようになります。
  • 文系のエンジニア転職における注意点もわかり、失敗を防げます。
目次

文系がエンジニアになるときつい?【いいえ】活躍のための対策

文系がエンジニアになるときつい?【いいえ】活躍のための対策

エンジニアを目指しているものの、文系出身なのでなかなか決断できない。
またエンジニアとして成果が出ず、「理系にはかなわないのか…」と劣等感を感じている。

このような方々は少なくないことでしょう。

しかし、本記事で言いたい結論は以下です。

文系出身でも、エンジニアになるのはキツくない。
理系に比べると劣る点もあるが、対策すれば問題ない。

本記事を書いている僕は、文系出身からエンジニアになりました。
そんな僕が実際にきつくないと感じた理由や、効果があったと思う対策をまとめています。

文系からエンジニアを目指すにあたって、ひとつの参考にしていただければと思います。

文系がエンジニアになってもきつくない理由

文系出身者がエンジニアになるのは、とくにきついことではありません。

その理由は以下になります。

その①:言うほど数学的な知識は必要ないから
その②:重要なのは才能や向き不向きより「慣れ」だから
その③:エンジニアならどちらでも年収はほぼ変わらないから
その④:文系出身のエンジニアは多いから
その⑤:文系は直感力やコミュニケーション能力が高いから

その①:言うほど数学的な知識は必要ないから

その①:言うほど数学的な知識は必要ないから

プログラミングは理系の人がやるもの

というイメージをもつ人は、いまだに多いことと思います。

しかし実際、プログラミングに数学的な知識は必要ありません
一般的なアプリ開発などでは、小学校で教わる四則演算が満足にできれば十分といえます。

ただAIやゲーム開発、画像認識といった分野では、高度な数学の知識が必要になります。

その②:重要なのは才能や向き不向きより「慣れ」だから

その②:重要なのは才能や向き不向きより「慣れ」だから

プログラミングは9割才能。
プログラミングほど向き不向きが分かれる仕事はない。

ネット上では、このような不安を煽る発言もよく見ます。

しかし結論、いっさい気にしなくて大丈夫です。
プログラミングに必要なのは、才能や向き不向きでなく「慣れ」です。

僕は高卒かつ文系出身で、プログラミングを始めたのも26歳くらいからでした。
もちろん才能なんかなく、適性検査をやっても不向き判定でした。

しかし諦めずに継続したら、エンジニアとして転職でき、現在はフリーランスとして活動できています。
慣れてきたタイミングで、改めて適性検査をやってみたら、判定は良くなっていました。

したがって「才能がないから」と決めつけて諦めるのは、早計なのです。

以前の記事、【事実】プログラミングの才能は、努力で後から身に付きますも参考にどうぞ。

その③:エンジニアならどちらでも年収はほぼ変わらないから

その③:エンジニアならどちらでも年収はほぼ変わらないから

文系と理系では、一般的に理系のほうが平均年収は高いです。

しかしエンジニアであれば、文系でも理系でも、年収はほとんど変わりません

年収が異なるとしても、初任給や最初の数年程度です。
エンジニアとして一人前に成長していくにつれ、成果や実力で評価されます。

また出世についても同様です。
企業によって出世の条件は異なりますが、「理系出身者が優先」と定めているIT企業はほとんどありません。

したがって金銭面でも、文系出身者がとくべつ不利になることはありません。

その④:文系出身のエンジニアは多いから

その④:文系出身のエンジニアは多いから

世間一般的には「エンジニアは理系」がイメージですが、実際、文系出身エンジニアは多いです。

エンジニアはただでさえ人材不足だからです。
理系出身者に限定していると、人が集まりません。

また後述しますが、文系にも

  • 直感力やコミュニケーション能力がある
  • 人の気持ちを汲み取る力に優れている

といった強みがあるからです。

両者それぞれの強みを活かしてスキルのバランスを保つため、積極的に文系を採用する企業もあります。

その⑤:文系は直感力やコミュニケーション能力が高いから

その⑤:文系は直感力やコミュニケーション能力が高いから

文系は理系に比べると、

  • 直感力やコミュニケーション能力がある
  • 人の気持ちを汲み取る力に優れている

といった強みがあります。

これらはエンジニア、およびIT企業にとって必要不可欠となる能力。
しかしコミュニケーション能力が欠けているエンジニアは本当に多いです。

文系は「人」、理系は「モノ」を対象にものごとを考えるといわれます。

そのため、文系の能力もエンジニアとして必要不可欠なのです。

文系出身者は理系に比べ劣っている点もある

文系出身者は理系に比べ劣っている点もある

「文系がエンジニアになってもきつくない」ことを前述してきました。

しかし文系は、理系に比べて劣る部分ももちろんあります。
具体的には、以下のような部分です。

  • ものごとを論理的に筋道立てて考える能力
  • 数字で考え、処理する能力

エンジニアは、高度な数学知識はとくに必要ありません。
しかし上記の能力は、あったほうがいいでしょう。

文系は理系と比べると、傾向として上記の点が苦手です。
そのため理系の方々からは、「文系エンジニアは使えない」というレッテルを貼られがち。

僕も文系からエンジニアになり、実際の現場にて欠けている部分をいちいち文系のせいにされ、悪者扱いされることもありました。

実際のGoogle検索ワードでも、「文系エンジニア 使えない」が候補として出てきます。

「では文系は理系には敵わないのか?」というと、決してそんなことはありません。
次章で対策をご紹介します。

文系でも活躍できるエンジニアになるための対策

文系でも活躍できるエンジニアになるための対策

文系でも現場で活躍できるエンジニアになるための対策は、以下のとおりです。

その①:教養としてIT資格を勉強する
その②:ポートフォリオを自作してやる気をアピールする
その③:スクールを利用しプログラミングへの理解を深める

その①:教養としてIT資格を勉強する

その①:教養としてIT資格を勉強する

文系であれば、教養としてIT資格を勉強するのもいいでしょう。

具体的には、「基本情報技術者」がおすすめです。
ITに関する幅広い知識が、網羅的に身につくからです。

ぼくもプログラミングを始めたての頃、目的を定めていませんでした。
そのため、とりあえずIT資格の勉強から始めました。

結果的に取得はできませんでしたが、以下のようなIT知識を習得できました。

  • PCは論理演算で動いている
  • PCの容量の数字は、2進数でキリのいい数字
  • エクセルとは商品名で、「表計算(ひょうけいさん)ソフト」と呼ばれるもののひとつ
  • ネットワークを通じたやり取りは7階層のプロトコルから成り立っている
  • フローチャートの見方
  • データベース(SQL)の知識
  • システム開発手法(プロトタイプやスパイラル 等)

業務で使わないにせよ、「知識として知っておいてよかった」と心から思います。

なお資格の習得には、資格試験のオンライン対策サイト「資格スクエア」がおすすめです。

その②:ポートフォリオを自作してやる気をアピールする

その②:ポートフォリオを自作してやる気をアピールする

文系かつ未経験からの転職の場合、ポートフォリオを自作し、やる気をアピールすることも有効です。

ポートフォリオを作成すれば、以下のようなメリットを得られるからです。

  • 企業へやる気をアピールできる
  • 自分のスキルレベルを共有できる
  • ポテンシャル採用の可能性が高まる

現代では、ポートフォリオなしでもエンジニア採用を行う企業もあります。
しかし文系ならなおさら、やる気のアピールといった点で、ないよりは有利になるでしょう。

ただポートフォリオを作る際は、なるべく

  • オリジナリティの高いもの
  • 「何らかの問題解決」の目的から作られたもの

を意識しましょう。

詳しくは以前の記事、【必須】ポートフォリオ作成支援のあるプログラミングスクールは?も参考にどうぞ。

その③:スクールを利用しプログラミングへの理解を深める

その③:スクールを利用しプログラミングへの理解を深める

文系からエンジニアになるなら、プログラミングスクールを利用するのもいいでしょう。

独学に比べ、以下のようなメリットがあるからです。

  • 学習時間を大幅に削減できる
  • 学習内容の偏りがなくなり、バランスよく学習できる

やはり学習時間の短縮には投資する価値があります
稼ぐフェースにいち早く入ることで、スキルをつけつつ回収できるからです。

また、今日が人生でいちばん若い日です。
少しでも早く面接に挑む方が、ポテンシャル採用の可能性も高くなるのは事実です

おすすめのプログラミングスクール
  • TECH CAMP:年齢制限なしの転職保証。転職成功率も98%と高い。
  • TechAcademy:規模・知名度No1。転職保証はJava限定で32歳まで。
  • DMM WEBCAMP:かの大手DMMグループ。「転職後の即戦力」に注力。

文系がエンジニアになるときの注意点

文系がエンジニアになるときの注意点

文系からエンジニアになる際は、いくつか注意すべき点もあります。

本記事では、以下の3つに絞ってご紹介します。

その①:勉強は必要部分のみアウトプット中心でやること
その②:最初の転職先としてなるべくSESは避けること
その③:知識のアップデートは怠らないこと

その①:勉強は必要部分のみアウトプット中心でやること

その①:勉強は必要部分のみアウトプット中心でやること

勉強するなら、必要な部分のみを、アウトプット中心で行いましょう。

文系の方は、「手段を目的化」しがちだからです。
勉強はあくまで、何かの目的を達成させるための「手段」に過ぎません

文系の方は、目的が曖昧なまま闇雲に勉強し、安心感に浸ってしまう傾向です。
これが「手段の目的化」です。

効率のいい勉強とは、「目的を明確にし、それに必要な部分を都度学んでいく」こと。

必要に迫られたら、必要な部分のみ、アウトプット中心で勉強しましょう。

その②:最初の転職先としてなるべくSESは避けること

その②:最初の転職先としてなるべくSESは避けること

最初の転職先として、なるべくSES企業は避けるべきです。

未経験の状態でSES企業に入っても、エンジニアとして成長できないからです。

SESの求人は、

  • 未経験でもスキルアップできる!
  • 仲間と切磋琢磨できる環境で、やりがい充実!

といった魅力的な求人情報が特徴です。

文系に限りませんが、初めてエンジニア転職する方は、これに騙されがちです。

詳しくは以前の記事、【騙された!】「SESならエンジニア経験を積める」は幻想ですをご覧ください。

その③:知識のアップデートは怠らないこと

その③:知識のアップデートは怠らないこと

知識のアップデートは、怠ってはいけません。

とくに現代は変化の激しい時代で、トレンドもコロコロ変わるからです。
「半年前に主流だったものが、今では別のものが主流」といったことも、珍しくありません。

エンジニアのみならず、どんな分野や職種でも、勉強しないと収入は伸びません

現代において、知識のアップデートは必須です。

文系がエンジニア転職するためのおすすめ転職エージェント

文系がエンジニアとして転職するために、おすすめの転職エージェントは以下のとおりです。

リクルートエージェント
ウズキャリ(UZUZ)
GEEKLY

いずれもIT転職への理解が深いエージェントなので、

  • 文系でもエンジニアとして活躍したい方
  • 挑戦するからには失敗したくないと思っている方

にもぴったりです。

リクルートエージェント

1.リクルートエージェント
(引用:リクルートエージェント公式サイト)
リクルートエージェントの特徴
  • 案件の豊富さが最大の売り。
  • IT未経験で検索しても、約2万件がヒット。

リクルートエージェントは業界トップの求人数が強みで、IT業界の求人に関しても例外ではありません。

ITエンジニアで絞って検索しても約10万件未経験OKで検索しても約2万件がヒットします。

案件数はもちろん、知名度・規模の観点からも、文系の方もまず最初に登録したいエージェントです。

>>公式サイトを見る

運営会社株式会社リクルート
求人数公開求人172,110件 / 非公開求人229,123件(2022年3月現在)
求人の質・評判
転職サポート満足度
おすすめ度
対応地域47都道府県すべて

ウズキャリ(UZUZ)

3.ウズキャリ(UZUZ)
(引用:ウズキャリ公式サイト)
ウズキャリ(UZUZ)の特徴
  • フリーター、ニートの内定率83%以上。
  • 内定獲得までの徹底的にサポートに定評あり。

既卒、第二新卒、フリーター、ニートの内定率83%超え。
また書類通過率87%超えと、高い実績を誇ります。

親切丁寧なサポート体制にも定評があり、未経験者でも安心して利用できます

また紹介求人を厳選し、ブラック企業を徹底的に省いています。
これにより、経験が浅い方や文系の方でも安心して求人を探せるようになっています。

>>公式サイトを見る

運営会社株式会社ウズウズ
求人数約370件(2022年1月現在)
求人の質・評判
転職サポート満足度
おすすめ度
対応地域首都圏、横浜、名古屋、大阪、福岡

GEEKLY

5.GEEKLY
(引用:GEEKLY公式サイト)
GEEKLYの特徴
  • Web、ゲーム業界をはじめ、PMやディレクター職も豊富。
  • 内定までの期間が1ヶ月と早く、短期間で転職したい方にもおすすめ。

GEEKLYはWebやゲーム業界がメインの転職エージェントです。

ゲーム業界の他にも

  • インフラ
  • サーバー
  • ネットワーク
  • ゲームクリエイター
  • PM(プロジェクトマネージャー)
  • コンサルティング
  • ディレクション

などの職種の求人も豊富です。

また、スピーディーな転職をしたい方にもおすすめです。
通常の転職エージェントは内定まで約2ヶ月ですが、GEEKLYは平均転職期間が1ヶ月となっています。

>>公式サイトを見る

運営会社株式会社GEEKLY
求人数公開求人数 約13,700件(2022年4月現在)
求人の質・評判
サポート満足度
おすすめ度
対応地域東京、大坂、愛知

まとめ

まとめ

以上、文系からエンジニアに転職するのはきつくない理由や対策、注意点について紹介しました。

記事の内容をまとめると、以下のとおりです。

本記事のまとめ
  • エンジニアはそれほど数学的な知識は必要ない。
  • 重要なのは向き不向きより、慣れ。
  • IT資格を取得したり、ポートフォリオでやる気をアピールすることが大切。
  • 最初の転職先としてSESは避け、積極的に知識のアップデートを行うこと。

エンジニアにおいて文系や理系は、それほど重視すべき点ではありません。
どちらにも、それぞれにはない強みがあるからです。

エンジニアは、実力主義の世界です。
文系であることを気にせず、積極的に勉強し、エンジニアとして活躍しましょう。

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