未経験が最初にSESで経験積むのは正解?【ほぼ不正解】

悩む人

未経験でも、SES企業なら実務経験は積める?
入社すべきか、やめたほうがいいかわからない。
良質なSES企業なら入りたい。

とお悩みの方へ向けた記事になります。

先日のツイートです。

未経験者なら、SESで実務経験を積むのはやめたほういい

とくに未経験歓迎スタンスのSESだと、9割はITと関係ないことをやるハメになる

実務経験がほしいならSESに頼らず、数を打って普通のIT企業に潜り込もう

もしくは優良SES企業をしっかり見極める目をもつこと

この記事を読むメリット
  • SES企業に入って消耗・後悔することを避けられます。
  • 優良なSES企業を見分ける目が鍛えられます。
  • SESに頼らずにエンジニアとしての経験を積めるようになります。
目次

未経験が最初にSESで経験積むのは正解?【ほぼ不正解】

未経験が最初にSESで経験積むのは正解?【ほぼ不正解】

タイトルのとおり、本記事で言いたいことは、

実務経験を0から1にするためにSESを選択するのは、ほぼ不正解

ということです。

実務経験を積むことが目的なら、時間と苦労をかけてでも、自社開発やSES以外の企業を選ぶ方が得策

SESでも経験を積めるケースはあるものの可能性は極めて低いので、基本的には選ばないほうがいいでしょう。

SESで経験積むことができない理由

SESで経験積むことができない理由

SESで実務経験が詰めない理由は、以下のとおり。

その①:実力が伴ってないから
その②:ITとは無縁の仕事を任されるから

それぞれ解説します。

その①:実力が伴ってないから

その①:実力が伴ってないから

実力不足が、経験を積めない理由です。

そもそもSESとは、その技術力で他社のプロジェクトを手助けする働き方。

企業側としては当然、技術力がない人を他社に送り込むのは失礼に値するわけです。

他社に即戦力として貢献できるだけの知識・技術がないと、経験を積むことももちろん不可能。

なので、実力がない状態でSESで経験を積むのは難しいです。

その②:ITとは無縁の仕事を任されるから

その②:ITとは無縁の仕事を任されるから

ITとは無関係の仕事を任されるのも、SESで経験を積むことができない理由です。

採用されないだけならまだしも、未経験大歓迎のスタンスで人数ばかり集め、エクセルなどの一般事務や清掃を担当させる企業もあります。

そのような業務で時間を浪費していては、言うまでもなく良質な経験にはなりません。

未経験からSESで経験積む方法

未経験からSESで経験積む方法

経験ゼロの状態から、SESで実務経験を積む方法は以下です。

その①:業務外で勉強して実績やポートフォリオを作る
その②:就業先の上司や先輩に交渉する
その③:こだわりや理想のレベルを下げる

それぞれ解説します。

その①:業務外で勉強して実績やポートフォリオを作る

その①:業務外で勉強して実績やポートフォリオを作る

未経験の方が、最初から業務内で経験を積むのは難しいです。

なので業務「外」で勉強して、何らかの実績やポートフォリオを作ることが大切です。

作成後は、働いているSES企業の営業担当や上司に見せ、就業先を変えるようアピールしましょう。

その②:就業先の上司や先輩に交渉する

その②:就業先の上司や先輩に交渉する

就業先の上司や先輩に、「開発の仕事をやってみたい」などとアピールすることです。

今やっている仕事がITと無関係だったとしても、

  • 任された仕事をミスなく徹底的にこなす
  • 上司や先輩と仲良くなって信頼関係を築く
  • 実力を裏付ける実績やポートフォリオを用意する

という条件を満たせば、希望の働き方を実現できる可能性はあります。

その③:こだわりや理想のレベルを下げる

その③:こだわりや理想のレベルを下げる

こだわりや理想のレベルを下げることも、経験を積む方法として有効です。

たとえばいま努めているSES企業が、Web系よりもJAVA案件が豊富だったとします。

そうであれば「RubyやPHPをやりたい」みたいなこだわりはいったん捨て、大人しくJAVAを習得しましょう、ということです。

未経験の状態なら、まずは言語やジャンルを選ばず、とにかく「何らかの開発業務経験」を積むことが最優先です。

入社すべき?避けるべき?SES企業の見分け方

入社すべき?避けるべき?SES企業の見分け方

SES企業に入社すべきか、やめたほうがいいか、迷っている方も多いと思います。

ここでは、SES企業の上手な見分け方について以下のとおり紹介します。

その①:未経験大歓迎のスタンスか
その②:1次or2次請け企業を取り扱っているか
その③:教育や研修の制度が整っているか

その①:未経験大歓迎のスタンスか

その①:未経験大歓迎のスタンスか

「未経験大歓迎!」「初心者でも研修が充実!」のような未経験歓迎スタンスの企業は、絶対避けたほういいでしょう。

ITと無関係の仕事を担当される可能性が、極めて高いからです。

この手のSES企業は、とにかく大量に人材を確保し、対応できる業務の幅を広げることで、利益を得ているからです。

いくら研修が充実していても、経験や実績がまったくない人では、他のIT企業の開発案件に潜り込めるわけがありません

以前の記事、【騙された!】「SESならエンジニア経験を積める」は幻想ですもお読みください。

その②:1次or2次請け企業を取り扱っているか

その②:1次or2次受け企業を取り扱っているか

1次、または2次請け企業の案件をたくさん取り扱っているなら、入社を検討してもいいでしょう。

理由は、

  • IT以外の業務をやらされる可能性は低いから
  • 比較的ホワイトな傾向にあるから

です。

「1次、2次請けとは?」という方は、こちらをお読みください。

1次、2次請け企業は大手企業が多く、単価も高いのでホワイト寄りです。

しかし4次~5次請けとなると、小規模な企業が多いので単価も低くなり、ブラック寄りとなってしまいます。

それを見分けるには、SESが公開している提携企業を確認したり、直接聞いてみるのがいいでしょう。

その③:教育や研修の制度が整っているか

その③:教育や研修の制度が整っているか

教育や研修制度は、整っているに越したことはありません

SES企業の中には、ロクに研修もしないまま現場に送り込む悪質な企業も存在します。

見極めるには、面接のときに具体的な研修の内容を確認したり、口コミや評判に目を通しておくことです。

SES企業へ入社する際の注意点

SES企業へ入社する際の注意点

SES企業へ入社する際の注意点は、以下のとおり。

その①:案件数が豊富だからと期待しない
その②:待機期間が続くとクビになる
その③:SES企業の口コミには念入りに目を通す

初めてSES企業へ入社する方は、参考にしてください。

その①:案件数が豊富だからと期待しない

その①:案件数が豊富だからと期待しない

「案件数が豊富で選べる」といった謳い文句のSES企業には、要注意です。

案件数が多いということは、ITとは無縁の案件も多いということ。

すなわち未経験だと、一般事務や清掃を担当される可能性も高くなります

また未経験からITを目指す場合、99%仕事を選ぶことはできないと思ってください。

その②:待機期間が続くとクビになる

その②:待機期間が続くとクビになる

大半のSES企業では、待機期間が続くとクビになります。

待機期間とは?

SES企業と雇用契約を結んだけど、就業先が見つからない状態のこと。

SES企業では待機期間中も給料が出るので、これが続くと赤字になるからです。

「希望のプロジェクトじゃないから」と拒み続けるのは、せいぜい2~3ヶ月くらいが限度でしょう。

ゆくゆく、

  • SES企業をクビになることを受け入れるか
  • 希望しない就業先で仕方なく働くか

の2択を迫られます。

その③:SES企業の口コミには念入りに目を通す

その③:SES企業の口コミには念入りに目を通す

検討しているSES企業の口コミや評判には、念入りに目を通しておきましょう。

面接で確認したり、資料を読み込んでも、分からない部分はたくさんあるからです。

openworkなら、無料で会員登録するだけでリアルな評判を見れるので、使わない手はありません。

未経験からSESに入らずに実務経験を積むには

未経験からSESに入らずに実務経験を積むには

経験0を1にするには、苦労や時間を惜しんででも、SESに頼らず普通のIT企業に入るほうが良いです。

SESに入社せず、実務経験を積むための方法を、次の通り紹介します。

その①:ポートフォリオを作成する
その②:小さな実績から作っていく
その③:開発企業への面接で数を打つ

その①:ポートフォリオを作成する

その①:ポートフォリオを作成する

SESに入らず、実務経験を0から1にするために必須なのは、ポートフォリオです。

ポートフォリオがあれば、実力やスキル、やる気の裏付けになるからです。

未経験者にとってかなり大変なフェーズではありますが、ここを乗り切ることで、一気にイージーモードになるので頑張りましょう。

どんなポートフォリオがいいかについては、以前の記事、エンジニアに求められるポートフォリオのレベルは?制作のコツも紹介をご覧ください。

その②:小さな実績から作っていく

その②:小さな実績から作っていく

小さな実績を積み上げていくことも、実務経験を積むのに有効な手段です。

実績ゼロよりは何かしらあった方がいいのは間違いないので、クラウドワークスなどで簡易的な案件を探してみましょう。

ただ簡易的な案件を受注するにもポートフォリオが求められることが大半なので、用意しておくことをおすすめします。

その③:開発企業への面接で数を打つ

その③:開発企業に積極的に応募する

ポートフォリオや小さな実績が作れたら、あとはひたすら面接で数を打つことです。

未経験からIT企業に潜り込むうえでは、とにかく「質より量」がものをいいます。

とにかく未経験の方は、数を打たない人が多すぎるのが現状。

落ちること前提で、めげずに根気強く数を打つことが得策となります。

IT企業が豊富な転職エージェント
  • ウズカレIT:未経験からITエンジニアを目指す方の特化型就職サポートを提供。
  • doda:使い勝手のよさに定評。案件数豊富で、IT求人も盛りだくさん。

まとめ

まとめ

以上、SESで実務経験を積むのは難しいという話をしてきました。

記事の内容をまとめると、次のとおりです。

本記事のまとめ
  • 未経験者が経験積むことを求めるなら、SESはおすすめしない。
  • 実力がないので、IT無関係の仕事を任される可能性が高い。
  • 就業先でも勉強を続け、周りの社員に交渉するのが大切。
  • 未経験歓迎は避け、研修制度が整った企業を選ぶ。
  • 案件数だけに惑わされず、口コミをしっかり確認する。

いいSES企業に当たることもゼロではありませんが、その確率は低く、再現性も微妙です。

ただSES企業に入社したあとの振る舞いや行動次第で、実務経験を得られることもあります。

エンジニアとしての実務経験よりも、

  • 人生経験として勉強しに行こう
  • 優良な就業先で働ける低い可能性を信じて賭けよう

と割り切れるなら、SES企業も立派な選択肢のひとつになります。

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