今はもう「専業コーダー」は稼げない【稼ぐなら+aのスキルを】

悩む人

コーディングの勉強を一通り終えて、仕事探してるんだけど…コーディング案件の単価、安すぎない?
専業のコーダーって、そんなに低賃金なの?
「Web制作はまだ稼げる」ってどっかの記事で見たんだけど…。

といったお悩みをもった方へ向けた記事になります。

先日のツイートです。

コーディングだけで食べてくのは難しい
そもそも単価低いのと、ノーコード充実してきてるから

コーディング以外の勉強がイヤなら、
・SNSで毎日発信し、信頼を構築する
・コーディング速度を爆速にする
みたいな、付加価値をつけるのがいいかも

けど大人しくそれ以外のスキルつけた方コスパよさそう

この記事を読むメリット
  • 専業のコーダーでは稼げない現実と、その理由がわかります。
  • コーディングと相性のいいスキルが分かるので、相乗効果で稼ぐことができます。
目次

今はもう「専業コーダー」は稼げない【稼ぐなら+aのスキルを】

今はもう「専業コーダー」は稼げない【稼ぐなら+aのスキルを】

タイトルの通りですが、今はもう「専業コーダー」として食べていくのは難しいのが現状です。

理由としては、以下のように

  • 供給が増えているから
  • コーディングスキルなしでもWebサイトを作れる仕組みが増えているから

などが挙げられます。詳しくは後述します。

「ならコーディングはやっても意味ないのか?無意味だから今すぐやめた方がいいのか?」というと、決してそんなこともありません。

本記事では、専業コーダーとして稼いでいくのが難しい理由と、せっかく身に付けたコーディングのスキルを活かしつつ、稼いでいくための方法を詳しく紹介していきます。

ぜひ参考にしてみてください。

専業コーダーが稼げない理由3つ

専業コーダーが稼げない理由3つ

「専業コーダーは稼げない」と一言で言ってはいるものの、稼げない理由は人によって様々。

そんな中でも代表的な「稼げない理由」として、以下の3つが挙げられます。

その①:供給過多のため、単価が低いから
その②:自動化ツールの充実により、コーダーの価値が下がったから
その③:クリエイティブな作業でもないから

それぞれ解説します。

その①:供給過多のため、単価が低いから

その①:供給過多のため、単価が低いから

専業コーダーが稼げない理由1つ目は、「供給過多のため、単価が低いから」です。

コーディング学習を一通り終え、仕事を探してる方であればお気づきかもしれませんが、コーディング案件は、一つの案件に対して50~60件を超える応募者が殺到します。

その中でも「ちょっと技術力のついてきた駆け出し」の方などは、コーディング案件を破格で受注してしまうため、「低価格競争」に陥ってしまっているのが現状です。

様々なサイトでフリーランスのコーディング案件を見ていても、どんなに高くても月単価40~45万くらいが限度です。

その②:自動化ツールの充実により、コーダーの価値が下がったから

その②:自動化ツールの充実により、コーダーの価値が下がったから

専業コーダーが稼げない理由2つ目は、「自動化ツールの充実により、コーダーの価値が下がったから」です。

自動化ツールというのは、いわゆる「ノーコードツール」のことです。

要するに「コーディングができなくてもWebサイトが作れる仕組み」が、現代では充実しています。

具体的なノーコードツールとは、以下のようなもの。

  • Shopify
  • bubble
  • STUDIO
  • ペライチ
  • WIX

このようなツールを使えば、コーディングに詳しくない人でもサイトを作れます。

そうとなると、わざわざ高いお金払って「コーダーに依頼しよう」とはなりません。「自分でやってみよう」となります。

そうなると、コーダーの需要とともに単価も下がり、結果として稼ぎづらくなるわけです。

その③:クリエイティブな作業でもないから

その③:クリエイティブな作業でもないから

専業コーダーが稼げない理由3つ目は、「クリエイティブな作業でもないから」です。

確かにコーディングは、頭を使う作業であることは間違いありません。

頭は使いますが「言われたことを忠実にやる労働」であって、「クリエイティブな作業」とは程遠いです。

  • 0からサイトデザインを考え、生み出す
  • 0から文章構成を考え、生み出す

みたいな「正解のない0→1のフェーズ」の仕事に比べて、コーディングは大変さや難易度、労力といったところで劣ります。

後述しますが、「Web制作=デザインありき」です。実のところ求められているのは「コーディングで忠実に実装する技術」より、「キレイなデザインを生み出す能力」です。

Web界隈に限らず、世の中の仕事はだいたい、「1→10」より「0→1」の方が単価は高くなりがちです。

じゃあコーダーはやめるべきなの?【ノー】

じゃあコーダーはやめるべきなの?【ノー】
悩む人

じゃあコーダーはこの先もう必要ないの?
コーディングはやめた方いいってこと?

という疑問が生まれそうですが、答えは「ノー」です。

Web制作という仕事をするうえで、コーディングは必須のスキルとなるので、むしろやるべき。

その理由は、月10万目指して小手先のテクニックを磨く駆け出しがやたら多いわりに、「中堅が不足」しているからです。

具体的には、コーディングをせっかく取得し、ある程度の金額と稼ぐと

月10万達成した人

よし!月10万達成できたぞ!
もうコーディングはいいかな!イマイチ稼げない割に大変だし!

このように、多くの方が別のスキルや労働に移行します。逆にコーディングを続け、突き詰めようとする人は少数派です。

なのでそんな中で

  • 新しい技術をキャッチアップしたり
  • コーディングスピードを更に向上させたり
  • コードの簡略化を思考したり

コーディングを突き詰め、付加価値のある「中堅」になれれば、飽和している駆け出しの中でも頭ひとつ抜き出た存在になれ、仕事の受注率は高まります。

仕事の受注率に直結するだけでなく、会社員として制作会社に入社できる可能性も高まり「つぶし」も利くようになります。

コーディングに加えて身に付けたいスキル5つ

コーディングに加えて身に付けたいスキル5つ

「コーディングは必須のスキルなので、中堅を目指して突き詰めよう」と前述しました。

ただ中堅になってメリットはあるものの、やはり「コーダー専門」となると稼ぎづらいのが実際のところ。

そこで本記事でオススメしたいのは、プラスアルファのスキルをつけることです。

時間と手間はかかりますが、稼げない分野を突き詰めるより、効率がいいと思うからです。

効率よくWeb制作で稼ぐのであれば、「コーダー」という肩書に加え、「別の顔」を併せ持っておくことが必須です。

そこで、コーディングと相性のいい、オススメのスキルは以下5つです。

その①:WordPress
その②:プログラミング
その③:デザイン
その④:マーケティング
その⑤:SEO

それぞれ解説します。

その①:WordPress

その①:WordPress

コーダーであればWordPressの知識はぜひとも身に付けたいところです。

WordPressは概念を理解したり、独自のPHP関数を覚えるのが大変ですが、扱えるようになると仕事の幅はグッと広がります。

実際の案件を見ていても、Web制作案件の7~8割は、WordPressのカスタマイズ案件だからです。

WordPressは世界規模で見ても圧倒的シェアを誇っているので、今後もしばらくは需要のあるスキルといえます。

WordPressテーマの自作くらいはできるようになっておきましょう。

おすすめの書籍は、以下の「仕事の現場でサッと使える!デザイン教科書」です。

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その②:プログラミング

その②:プログラミング

「プログラミング」とは、HMTL/CSSなどの「マークアップ言語」以外の言語です。

※本記事では、HTML/CSSとプログラミングは別物としています。

特にコーディングと相性がいいのは、JavaScriptです。アコーディオンメニューやハンバーガーメニューなど、Webサイトに動きをつける時に使うからです。

また、Web制作案件のやりとりしていると、「難易度高めな実装が可能かどうか」を聞かれることもしばしばです。

「難易度高めな実装」とは、以下のようなもの。

  • 画像スライダーの自作
  • Ajaxを用いた非同期通信
  • リアルタイムで動くグラフ作成

無理なら無理で断るしかありませんが、このような依頼にも柔軟に対応できるコーダーは重宝されるので、単価はもちろん、信頼も上がります。

その③:デザイン

その③:デザイン

コーディングに加えて身に付けたいスキル3つ目は、「デザイン」です。

フリーランスの案件を眺めていても分かると思いますが、コーディング案件にはだいたい必ず「デザイン」がつきまといます。

前述していますが、求められているのは「コーディングで忠実に実装する技術」より、「キレイなデザインを生み出す能力」。

発注側からしても「キレイなデザインを生み出せるコーダー」であれば、デザインとコーディングの依頼が一人で済むので、コミュニケーションコストも削減でき、単価アップにも直結します。

従ってデザインスキルは、コーディングスキルと併せ持つことで相乗効果を得ることができます。

その④:マーケティング

その④:マーケティング

コーディングに加えて身に付けたいスキル4つ目は、「マーケティング」。

マーケティングとは要するに「より、モノを売れるようにすること」Web制作の本質は、サイトを作ることでお客さんの売上を伸ばすことです。

マーケティングを学ぶことで、「より売れるWebサイト」の制作ができるようになります。

サイトを通じてお客さんの売上が伸びれば、当然、継続案件の獲得にもつながります。

それに加えてマーケティングは自分自身の売り込み方にも応用できるので、「営業力」の向上にもつながります。

マーケティングスキルはWeb制作のみならず、面接、営業、SNS、さらには恋愛など、様々なところで使える汎用的なスキルです。

勉強してみると奥が深くおもしろいので、ぜひコーディングとともに身に付けたいところです。

その⑤:SEO

その⑤:SEO

コーディングに加えて身に付けたいスキル5つ目は、「SEO」です。

前述と重なりますが、Web制作の目的は、お客さんの売上を伸ばすこと。お客さんの売上を伸ばすためには、Google検索順位を少しでも上げることが必要です。

なのでSEOの知識を身に付けて実績を作れば、多くの応募者の中でも一目置かれる存在になれ、仕事の受注率が上がることは間違いありません。

ただ、SEOで成果を出すには試行錯誤の連続が必要で、膨大な時間を要します。

テクニック的な部分やコンテンツの中身、どちらがどのように評価されるのか不明な部分も多く、一部では「最近のSEOは運の要素が強い」とまで言われています。

プラスアルファのスキルとして身につけるのであれば、「必要最低限の部分のみ」押さえておきましょう。

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もし本気かつ本格的なSEO対策を施したいのであれば、外注した方が早いし確実です。

そのため「外注のやり方や手順」といった部分を頭に入れておくといいかもしれません。

まとめ

まとめ

以上、「今はもう「専業コーダー」は稼げない【稼ぐなら+aのスキルを】」でした。

今の時代、「専業のコーダー」では稼ぐのは難しいのが現状です。

しかし、コーディングのスキルは全ての基礎であり、突き詰めて損はありません。

コーディングを続けて突き詰めつつ、プラスアルファのスキルと併用して大きく稼いでいきましょう。

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