「人からどう見られているか」気になって仕方ない。
嫌なことに対して「嫌」といえない。
SNSでいいねがつかないと、人一倍落ち込む。
好きな人から返事がないと、人一倍落ち込む。
このようなことでお悩みの方へ向けた記事です。
まず結論ですが、承認欲求をなくすのは不可能です。承認欲求は人間の基本的な欲求だからです。
しかし、自分が持っている強い承認欲求に気づき、それをどうにかしようとしているのは立派なこと。
この記事では、そんな「承認欲求」と「上手に付き合う方法」を紹介します。
- 読むことで、承認欲求による苦しみがなくなります。
- 承認欲求に対する意識が変わり「上手に付き合える」ようになります。
人が承認欲求に振り回される理由
まず前提知識です。
人が承認欲求に振り回される理由は「承認欲求の力は偉大だから」です。
いい方向に働く「承認欲求」
例をあげると、小さな子どもが歩けるようになると親は「できたね!すごいね~!」みたいに褒めますよね。だと褒められた子どもは嬉しくなって、もっと歩けるようになろうと努力します。
また、学生時代テストでいい点数を取ると先生は「頑張ったな!この調子でがんばれ!」みたいに褒めますよね。だと褒められた生徒は嬉しくなって、更にいい点数を取ろうと努力します。
これらがもし「無反応」だと、相手はたぶんそこまで努力する気にならず、雲泥の差が出ます。
褒められるから、承認されるから嬉しくて「もっと頑張ろう」となるわけです。
しかし、悪い方向にも
一方で、承認欲求の力は「悪い方向」にも働きます。
例をあげると、いつも仲良くしているグループのみんなが誰かをいじめてます。そのいじめに自分も参加しないとグループから仲間はずれにされる可能性があるから、悪いこととわかりつつ、そのいじめに参加してしまった、といったもの。
またSNS。コンビニのおでんを素手でつっついたり、アイスの冷蔵庫の中に寝そべった、というニュースがありました。これらもすべて「注目されたい」「いいねが欲しい」「みんなをアッと言わせたい」みたいな、いわゆる「承認欲求」が原因です。
このように、人は幼少時から承認欲求に支配されて行動しています。
承認欲求はもはや「人間の原動力」といっても過言ではないほど大きなもの、ということです。
承認欲求と「上手に付き合う」方法
「いい面」と「悪い面」があることを理解する
「承認欲求をなくせば、人生はうまくいく」など、やたらと悪いもの扱いされている「承認欲求」。
しかし冒頭でも述べたように、完全になくすのは不可能です。なのでなくすというより「上手に付き合うこと」が大切です。
承認欲求にも「いい面」と「悪い面」があり、まずはそれを理解しましょう。いい面と悪い面については、例付きで前述していますので、ご覧ください。
人から認められようと多少の無理をすることは決して悪いことではありません。「周りからどのように見られているかに応じて、自分の見せ方を調整する」ことは、人づきあいにおいてむしろ大切なことです。
とはいえ、それも程度問題です。その調整によって自分のストレスが溜まって我慢が限界を超えてしまうと、逆にその関係を悪化させることにも繋がります。
あと言うまでもないですが、いくら認められたくても、よくないことはしない方が賢明です。いじめなどの、よくない行いで称賛してくれる人は、しょせんその程度の人です。
相手の反応を深読みしないこと
相手の感情や反応を深読みしないことが大切です。
深読みしてもメリットは少なく、むしろデメリットになるからです。
例えば異性とのデート中、いちいち相手の反応や表情を見て
あー、たぶんつまんないと思われてるな。
あーこれ、かなり疲れてるな。余計に喋らない方いいかな。
んー、この感じだと、つぎ誘われることはないな。
みたいな勘ぐりをしたとします。
するとその勘ぐりが変な遠慮や配慮を生み、無意識に相手を遠ざける発言や行動を生んでしまいます。
すると自分自身の気分も悲観的になり、態度もぎこちなくなります。その結果、相手も「自分は避けられている?」と勘違いし、次のデートのチャンスは消えます。
結局、どうしても相手をあれこれ深読みするのは「自分がどう思われてるか」不安でいっぱいだから。つまり「自分の承認欲求が過剰に働いている」からです。
これをしっかり認識し、うまく行動をコントロールすることが大切です。むやみに深読みするのはやめましょう。
それに、どう捉えるかは相手の問題。過剰に不安になる必要はありません。合わない人はどう頑張っても合わないものです。後述します。
みんなから好かれようとしない
みんなから好かれるのは理想ですが、不可能なのでこれに関しては諦めましょう。
自分のことを認めてもらえていないから、認めてもらえるよう上手にアプローチすることも大切です。しかし、それでわかり合えるのであれば苦労はしませんよね。
「相性」という言葉もあるように、誰にだって「合わない人」がいます。それに関しては、仕方ないと割り切るしかありません。
「みんなから好かれなきゃと思っている人のほうが、逆に誰とも仲良くなれない」という話をご存知でしょうか。嫌われないように自分を抑えて、相手を気遣って合わせようとしすぎることで、逆に相手との距離が生まれてしまう、というものです。
逆にみんなから好かれることを諦めている人の方が、何でも言い合える親密な相手を持っています。「自分のことをわかってくれない人も当然いる」と開き直ることで、相手の反応を気にしてビクビクすることもなくなる、ということです。
人それぞれ、価値観や性格に違いがあります。自分を責める必要もなければ、相手を責める必要もありません。
「合う人、合わない人がいて当然」と割り切る。これが親密な相手と出会うコツです。
SNSから離れる
よく言われることですが、SNSから離れるのも非常に効果的です。
「フォロワー」や「いいね」が数字として可視化され、「誰かの楽しそうな行動」や「成功報告」が絶えず表示されるので、おのずと承認欲求に支配されてしまうからです。
SNSは見ているだけでも自然に「他人にどう思われるかな」といった「人の目」を意識させます。その結果「自分も負けてられない!もっと認められたい!」という気持ちが働き、おでんをつっついたり、アイスの冷蔵庫に寝そべったり、という行動に走るのです。
SNSは不特定多数の「人の目」が気になるようにできてるので、結果的にしんどくなります。なので承認欲求はSNSで満たそうとするのではなく、現実世界で満たしましょう。
SNSとは距離を置き、身近な人間関係や勉強、趣味などで現実での生活を充実させるよう努力してみて下さい。恐らくその方が幸福度は高いです。
まとめ
- 承認欲求は偉大。人の原動力になりうる。
- 承認欲求は、いい面にも悪い面にも働く。悪いもの扱いせず、うまく利用する。
- 相手の感情を深読みする時は、承認欲求が過剰に働いている。深読みしない方が◎。
- 誰からも好かれようとすると、誰からも好かれない。合わない人は仕方ないと割り切ること。
- 承認欲求はSNSで満たすより、現実世界で満たしたほうが幸福度は高い。
以上、「承認欲求の原因と、なくす方法」でした。
タイトルに「なくす方法」と書きつつ申し訳ないのですが、承認欲求を根こそぎなくすことは不可能です。
しかし、承認欲求があることは決して悪いことばかりではありません。
承認欲求を完全になくそうとするのではなく、うまく付き合って、行動の原動力に変えていきましょう。以上です。
1992年生まれ|2020年10月フリーランスとして独立|Web制作、SEOライティングを軸に活動中|接客→生産管理→システム開発会社→現在|モリブログ運営。Web制作、フリーランスジャンルを中心に更新中。PV数は年間14万人以上||温泉、旅行、甘いものが好き。