【汎用性高め】飲食店から学ぶ!マーケティング戦術5つ

飲食店がマーケティングで用いている戦術を5つご紹介します。

飲食店のマーケティング戦術は、Webはもちろん様々な分野で重宝する汎用性が高いものもあるので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事を読むメリット
  • 売れる飲食店が行っているマーケティング戦術がわかります。
  • 飲食店を営む方にとって参考になるうえ、すぐに試せる戦術です。
  • Webマーケティングやその他の分野にも使える、汎用性の高い戦術です。

出典:コロナ危機を生き残る飲食店の秘密~チェーン店デザイン日本一の設計士が教える「ダサカッコイイ」の法則

目次

わかりやすいネーミング

店名には「パッと見わかりやすいネーミング」をつけることが重要です。

人の心理として「パッと見よくわからないものは避ける」傾向にあるからです。

例えば下記の2つの店名をパッと見て、入ってみたいお店はどちらですか。

A「なかまる屋」
B「そばの中丸」

極端ですが、たぶんBを選ぶ人が多いと思います。何のお店か一目瞭然だからです。

よほど名の知れた有名店でもない限り、パッと見わかりやすいネーミングをするのが賢明です。それがお店の「入りやすさ」にも直結します。

「時計」と「標識」には無意識に目が行く

お店の外観に「時計」や「標識」を設置すると、目を止めてもらえる可能性が上がります。

人は「時計」や「標識」には、無意識に目を向ける心理があるからです。

兵庫県に「OLL KITCHEN」というお店があるのですが、そのお店の外壁は下記画像のような「標識」がデザインされています。

「標識」を自然に目で追ってしまう人の心理をうまくついています。

https://place.line.me/businesses/292777624/menus

また、牛丼チェーン「すき家」の建物の正面にはだいたい大きな時計がついています。これは「すき家」が生まれた横浜市にある「開港記念会館」と「赤レンガ倉庫」をモチーフにしたものだそうです。

大きな時計があると、人はつい時刻を確認するために時計に視線を送る傾向があります。「すき家」は大きな時計によって存在を認知させているともいえます。

また別の例ですが熟成肉を販売するあるお店では、エントランスに大きな熟成肉と「熟成中を示すストップウォッチ」をディスプレイにしているお店もあります。時計と同様、ストップウォッチにも視線を集める効果があります。

なので街を歩く人の目に止まるお店にしたいのであれば、お店の外観に「標識」や「時計」のデザインを使用してみるのがおすすめです。

照明が暗いと、客単価の向上に繋がる

一般に、照明が明るいほど客単価が下がります。
逆に、照明が暗いほど客単価が上がります。

空間が煌々と輝いていると、人は「入りやすさ」と「安心感」を感じるから。
逆に暗めだと、人は「特別感」や「高級感」を感じるからです。

お客さんはお店に入ったとき無意識に照明の明るさを感知しているので、明るいと「なんとなくリーズナブルなお店」、暗いと「なんとなく高級なお店」という心理になります。

高級レストランやホテルは、間接照明が中心の暗めのものになっています。するとお客さんは「特別感」を感じて気分が高揚し、少し高い値段のものでも許容範囲と感じます。

これは照明の明るさ、暗さが演出している効果によるものといえます。

自分のお店の照明は「値段相応の明るさ」になっているかをチェックしてみましょう。

行列はできるものではなく「作るもの」

行列はできるものと考えるのではなく「つくるもの」と考えるべきです。

人の脳には「モノマネ脳」という神経細胞「ミラーニューロン」があるので、行列を見ると「自分も並んでみたい」という衝動に駆られる心理があるからです。「バンドワゴン効果」ともいいます。

(例)
・サクラのアルバイトを仕込んで行列を演出すると、そのサクラにつられて一般客が並び始める。
・「行列のできるお店」がSNSや口コミで広がると「自分も食べてみたい!」と感じる。

実際、ショッピングモールのフードコートにて「丸亀製麺」に行列ができているような光景がよく見られます。

「丸亀製麺」はうどんに好きな具材をトッピングし、レジで生産するキャッシュ&キャリースタイルなので、業態的にお客さんが並ぶのは当たり前。

しかし、丸亀製麺にだけお客さんが並んでいるかのように見え、あたかも他店より突出して人気があるように見えます。うまく行列を「作っている」いい例です。

意図的に行列を「作り」、並びたくなるよう演出する。そんな仕組みを作りましょう。

人が「脱力する瞬間」を意識する

人が脱力する「オフ」の瞬間をいかに掴むかが大切です。

すべての人、特に近年の忙しいビジネスパーソンは「オンからオフに切り替えられる瞬間」を求めているからです。

「オフ」は、プライドや世間体や見栄から開放され、ダラッとした素の自分にもどって一息つける貴重な時間。その瞬間があるからこそ「明日も頑張ろう」となります。

その緩んだ時間に心を掴まれたお客さんは必ずリピーターになり、結果として客足が途切れない繁盛店に成長します。繁盛店はだいたい新規客1割、リピーター9割です。

人のオフの瞬間に心を掴む代表的なものはやはり「お酒」。近年お酒離れが進んでますが、完全になくなる未来はまだまだ先のような気がします。

ちなみにそういう意味では「格式の高くクールで隙のないお店」よりも「ちょっとダサみのある、隙のあるお店」のほうがいいわけです。

「かつや」の店内デザインは決して「おしゃれ」ではありません。しかし床や壁の素材に油が拭き取りやすいものを使用するなど「清潔感」を重視しています。あえておしゃれにせず、揚げ物を扱うお店であるからこそ「清潔感」を優先し、お客さんからの「信頼」を得ているいい例です。

なので「オフ」という脱力の瞬間にいかに人の心を掴めるか、これが売上向上のカギになります。

まとめ

  • パッと見で、何のお店かわかる店名をつける。
  • 「時計」と「標識」には、視線を集める効果がある。
  • 照明の明るさで客単価が上下する。値段に合った明るさを。
  • 行列を「作り出す」仕組みをつくり、周りにアピール。
  • 人の「脱力」の瞬間の心をいかに掴むかがカギ。

以上「飲食店から学ぶマーケティング戦術5つ」でした。

有名なお店は、ただ「美味しい」から有名になったわけではなく、人を引き寄せる巧みな戦術を用いた企業努力があってのものです。

成功の方法はどんどんマネて、集客にコミットさせていきしょう。以上です。

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