【株式投資】銘柄を選ぶ際の基本知識

出典:株「会社四季報」の鬼100則|明日香出版社

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ショックこそ、チャンス。

高値を追うようなときに、付和雷同で株を買ってもチャンスは少ない。安い時を狙う。

急騰ということは、急落もある

急騰銘柄もオモシロイけど、急落の可能性も大いにある。地に足のついた取引がしたいなら、値動きが緩やかなものを選ぶほうがいい。

社長に目をつける

社長がどんな人で、どんな性格で、何に重きをおいていて、どういうビジネスをしたいと考えた人なのか、はしっかりチェック。

ただ、どんな人であれ正解はないので、自分が好感を持てる人か、考え方に共感出来るか、というところが大事。

ちなみに、その会社を立ち上げた社長が、現役だとGood。楽天、ソフトバンク、ユニクロ…一流企業の社長は、いずれも強烈な個性を放った社長ばかり。

小さな会社を狙うこと

時価総額が少なく、浮動株が少ない、10倍とかを狙うなら、これが重要な要素になる。

四季報は、必要なときに必要なだけ

会社四季報は”辞典”とか”電話帳”みたいなもの。注目している株とか、流行りの業界について調べる程度の付き合い方でOK読破とかする必要はない。

選択が大切

今上昇中の株、調子のいい会社を徹底的に調べたい気持ちも分かりますが、あれもこれもになってしまってはキリがありません。

銘柄を選ぶ際は、ITが好きだからIT系、家電が好きだから家電業界、美容が好きだから美容、といった感じで、ある程度ジャンルを絞ることが重要。

時のテーマに敏感になる

”今流行っているもの”は思った以上に重要。市場は常に新しいもの好きで、流行り廃りは目まぐるしく変わる。上手く時代の波に乗るべし。

同じマイナスでも、”質”に着目

曙ブレーキは2021年2月、不正がバレて株価が下がりました。しかも、長きにわたる不正だったので、信頼も下がり、株価も下がりました。信用を取り戻すためには時間がかかるので、一発でドンと上がる事は難しい。

一方で、このコロナのご時世でキティちゃんのサンリオもドンと株価が下がったそうです。しかし、一時期コロナ感染者が減少したと同時に、静かに株価は上昇しています。コロナが収束したら、急上昇の可能性もあります。

このように同じマイナスでも、また上昇する可能性があるかないか、確認するべき。

営業利益は、本業での利益

たとえばソフトバンクであれば、情報通信事業(本業)で稼いだ利益。

経常利益は、副業での利益

たとえばソフトバンクであれば、ファンド事業(副業)で稼いだ利益。だいたい会社は利益を得るために、本業以外でも収益の道を探しがち。

営業利益>経常利益 なら、しっかり本業に本腰を入れている
営業利益<経常利益 なら、どんな事業が利益を得ているのかチェックが必要

自己資本比率は、40%は欲しい

自己資本とは、返済の必要のないお金。つまり自己資本があればあるほど安心出来る。

自己資本が少ない=借り入れが常習化しているので、赤字続きの会社であることが多い。

自己資本比率は、40%以上の方が安心できる。それ以下の企業は少々不安要素が残る。

ROEも重要

ROEとは、自己資本利益率。簡単に言うと、「おれたち投資家が買った株で得たお金を、どんくらい有効活用してるのか」を表した数字。

マイナスの企業もあったり、ばらつきがあるが、平均して10%くらい。30%もあれば、びっくりレベル。

キャッシュフローは大きく3つ

営業キャッシュフロー

本業で何にお金を使って、どこから現金が入ってきて、どのくらいの売上になったのか、というお金の流れを書いています。

投資キャッシュフロー

会社が事業を成長させるために、どれだけ投資しているかを表している。

マイナスでも特に問題なし。使えば使うほどマイナスになるから。むしろ事業のために懸命に投資しているのは評価すべきです。

財務キャッシュフロー

借り入れや、投資家からの出資等、本業以外で得たお金の流れを表している。

こちらもマイナスでも問題なし。借り入れれば借り入れるほど、プラスになる数字だから。

キャッシュフローはバランスがだいじ

営業キャッシュフロー<財務キャッシュフロー だった場合、ちょっと注意。

本業が上手くいってなくて、本業以外で得た収入に頼っているとも言えるから。

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