わからないことを聞くのが苦手な原因5つと克服法|気の遣いすぎが根本にある

悩む人

わからないことを上司や先輩に聞くの苦手。
「わからなかったら聞いてね」とはいわれるけど…。
コミュ障だから、どうしようもないのかな。

と、お悩みの方へ向けた記事になります。

先日のポストです。

仕事でわからないことを聞くのが苦手な人の特徴
・嫌われたくない
・プライドが高い

怒られるのが怖いとか、相手に嫌な顔されるのがイヤだとか、これらの根本になってるのは「嫌われたくない」の一心

「あまり気を遣うと逆に嫌われる」って心得るといいかも
「惚れたら負け」なんていう格言もある

わからないことを聞くのが苦手で、結局自分で抱え込んでしまう。こんな悩みを抱えている人は、決して少なくありません。

その原因の多くは、

  • 相手の時間を奪うのが申し訳ない
  • 怒られたらどうしよう
  • バカだと思われたくない

といった、「気の遣いすぎ」です。

本記事では、わからないことを聞けない5つの原因と、今日から実践できる5つの克服法を紹介します。「聞きたいのに聞けない」を卒業するヒントとして、参考にしてみてください。

この記事を読むメリット
  • 「聞けない」の根本原因がわかり、自分を責めなくなる
  • 今日から使える具体的な質問テクニックが身につく
  • 「わからないことがわからない」状態への対処法もわかる
目次

わからないことを聞くのが苦手な原因:結局「気の遣いすぎ」

わからないことを聞くのが苦手な原因は、結局「気の遣いすぎ」

「わからないことを聞くのが苦手」という方は多いと思います。

その原因の大半は、気の遣いすぎです。

気を遣うのは悪いことではありません。

しかしそれが裏目に出て、あとで大きなミスにつながることもあります。

本記事では、わからないことを聞く時に気を遣ってしまう原因と、その対策をまとめました。

そして厄介なのは、気の遣いすぎにはいくつかのパターンがあるということ。パターンを知れば、「自分はどれに当てはまるか」が見えてきます。

次の章で、具体的に5つの原因を解説します。

わからないことを聞くのが苦手な原因5つ

気を遣いすぎてしまう原因

わからないことを聞けない原因は、大きく以下の5つに分けられます。

どれも根っこにあるのは「気の遣いすぎ」ですが、その出方は人それぞれです。

原因①:嫌われたくないから
原因②:プライドが高いから
原因③:うまく言語化できないから
原因④:過去に怒られた・否定された経験があるから
原因⑤:そもそも「わからないことがわからない」

それぞれ解説します。

原因①:嫌われたくないから

原因①:嫌われたくないから

気を遣いすぎる原因1つ目は、嫌われたくないからです。

具体的には、以下のようなものです

嫌われたくないの根本にある心理
  • 人の時間を奪うのが申し訳ない
  • 怒られるのがイヤだ
  • 迷惑そうな顔されるのがイヤだ

ほかにも原因はあるかもしれません。

しかし根本を突き詰めると、「嫌われたくないから」の一言で片付きます

とにかく嫌われることを恐れ、相手に気を遣わずにはいられません。

その結果わからないことを聞くことすら、ためらってしまいます。

原因②:プライドが高いから

原因②:プライドが高いから

前述した「嫌われたくない」がしっくりこなければ、プライドが高い可能性があります。

そのプライドとは、かんたんにいうと

プライドが高い人

おれ、別に人に教えてもらわなくても仕事できるし。
質問するのは、デキない奴がやること。

のようなもの。こうした思い込みがあると、聞くこと自体が自分の能力を否定する行為に感じられます。

また、「人に聞かないことが最大の気遣いだ」と考えている人もいます。一見すると周囲への配慮のようですが、実際は自分のプライドを守るための言い訳であることが多いです。

原因③:うまく言語化できないから

3つ目は、聞きたいことをうまく言葉にできないというケースです。「何がわからないのか」を整理できていないと、質問そのものが成り立ちません。

勇気を出して聞いても、「結局なにが聞きたいの?」と返されてしまい、トラウマになって余計に聞けなくなる、という悪循環に陥りがちです。

これは能力の問題ではなく、「質問の準備」をする習慣がないだけのことが多いです。対策は後述します。

原因④:過去に怒られた・否定された経験があるから

以前、質問した際に「そんなことも知らないの?」と言われた経験がある人は、質問すること自体がトラウマになっている可能性があります。

とくに新人時代や転職直後にこういった経験をすると、「聞く=怒られる」という回路が脳に刻まれてしまいます。

大人になっても、子どもの頃に親や先生に質問して叱られた記憶が影響しているケースもあります。これは「あなたが弱い」のではなく「過去の環境が悪かった」だけです。

聞くことは本来、恥ずかしいことでも悪いことでもありません。

原因⑤:そもそも「わからないことがわからない」

意外に多いのが、「何がわからないのかすら、わからない」という状態です。

業務の全体像が見えていないと、自分がどこでつまずいているのか特定できません。 結果として、「質問しようにも何を聞けばいいかわからない」まま時間だけが過ぎていきます。

これは特に新しい環境に入ったばかりの人(新卒・転職直後・部署異動後)に起こりやすい現象です。

対策としては、「わからないことがわからない状態です」と正直にそのまま伝えるのが一番有効です。 「全体の流れを一度教えていただけませんか?」と聞けば、多くの場合、相手は理解してくれます。

聞けないまま放置するとどうなる?

聞けないまま放置するとどうなる?

相手に気を遣って質問しないと、解決しないまま時間が過ぎることになります。会社としては、これがいちばんの損失です。

素早く仕事を終えようが、時間がかかろうが、同じく給料は発生します。 であれば効率よく働いてもらいたいのが、会社の本音です。

具体的には、以下のようなリスクがあります。

小さなミスが重大なトラブルに発展する

方向性を間違えたまま進めてしまう

「聞かない人」というレッテルを貼られる

聞けないのではなく「聞く気がない」と誤解される

成長の機会を失う

わからないまま放置すると、いつまでも同じところで止まる

メンタルが消耗する

「聞けない自分」への自己嫌悪がストレスになる

特に注意したいのは2番目です。自分では「気を遣って聞かないようにしている」つもりでも、周囲からは「やる気がない」「報連相ができない人」と見られる可能性があります。

気を遣った結果、逆に評価が下がる、これが「気の遣いすぎ」の最大の落とし穴です。

対策としては、「○分悩んだら質問する」と時間制限を決めるのがおすすめ。なおかつ、それをあらかじめ周りと共有しておくと、質問のハードルがぐっと下がります。

質問して相手がどう思うかは、相手の問題。 あなたがどうにかできることではありません。

わからないことを聞けるようになる5つのコツ

気遣いせずに、ちゃんと聞くために意識すること

「聞けない自分」を変えるのに、コミュ力は必要ありません。

以下の5つを意識するだけで、質問のハードルはぐっと下がります。

コツ①:「嫌われる覚悟」を持つ
コツ②:質問を「事前にメモ」してから聞く
コツ③:「今お時間いいですか?」を習慣にする
コツ④:「ここまではわかった」を先に伝える
コツ⑤:「気を遣いすぎると逆に嫌われる」と心得る

それぞれ解説します。

その①:「嫌われる覚悟」を持つ

その①:仕事と割り切り、嫌われる覚悟を持つ

正攻法ですが、これに尽きます。わからないところを聞かないと、後で重大なミスにつながる可能性があるのは前述のとおりです。

ここで大事なのは、「万人に好かれるのは絶対に無理」という事実を受け入れることです。

どんなに気を遣っても、全員に好かれることは不可能です。 そもそも会社は友達をつくる場所ではなく、仕事をする場所です。

わからないところを聞くくらいであなたを嫌いになる人は、ただの癖者です。嫌われてもとくに影響はないので、気にしてるだけエネルギーのムダと考えましょう。

聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥です。

コツ②:質問を「事前にメモ」してから聞く

聞くのが苦手な人の多くは、「何を聞けばいいか整理できていない」状態で質問しようとしています。対策はシンプルで、聞く前にメモを書くことです。

具体的には、以下の3点をメモしてから質問に行きます。

  1. 自分がやろうとしていること(目的)
  2. どこまでわかっているか(現状)
  3. どこからわからないか(質問ポイント)

これだけ整理してから聞けば、相手も答えやすくなりますし、「結局何が言いたいの?」と言われることもなくなります。メモを見せながら聞けるので、口下手でも問題ありません。

コツ③:「今お時間いいですか?」を習慣にする

質問のタイミングがつかめない人は、「今、少しお時間いいですか?」のひと言を習慣にしましょう。このひと言があるだけで、以下の効果があります。

  • 相手に「今は無理」と断る余地を与えられる(気遣いになる)
  • 自分も「いきなり聞いて迷惑かも」という罪悪感が減る
  • 相手が「いいよ」と言った瞬間、聞く許可が出た状態になり、堂々と質問できる

誰に聞くかも重要です。 基本はその仕事を与えてくれた人に聞くのがベスト。

ただし、その人が忙しそうだったり機嫌が悪そうな場合は、まともに教えてくれる別の人に聞くのもひとつの手です。もし何か言われたら「お忙しいかと察しましたので、○○さんに聞きました」と返せばOKです。

また、質問する前に自分で調べる姿勢は見せましょう。 「自分で調べた結果、ここまではわかったのですが」と伝えられれば、相手の印象は格段に良くなります。

もし「今忙しいから後で」と言われた場合は、「何時頃がよろしいですか?」と返せば予約が成立します。タイミングを待ち続けて結局聞けない、という問題がこれだけで解消します。

コツ④:「ここまではわかった」を先に伝える

質問する際、いきなり「わかりません」と言うと、相手は何をどこから説明すればいいか困ります。これを防ぐのが、「ここまではわかったのですが」を先に伝えるテクニックです。

たとえば、

  • ×「この資料の作り方がわかりません」
  • ○「データの集め方まではわかったのですが、グラフの作り方がわかりません」

後者のほうが、相手が答えるべきポイントが明確ですよね。

これは「わからないことがわからない」状態の予防策にもなります。 自分の理解度を言語化する習慣がつくと、自然と「何がわからないか」が見えるようになるからです。

コツ⑤:「気を遣いすぎると逆に嫌われる」と心得る

これは覚えておいてほしいのですが、あまりに気を遣いすぎると逆に嫌われます。なぜなら、聞かずにミスをされるほうが、周囲にとっては迷惑だからです。

上司や先輩の立場からすると、「聞いてくれないから、何がわかっていないか把握できない」のが一番困ります。質問してくる部下・後輩のほうが、「この人はちゃんと仕事に向き合っている」と信頼されるものです。

気遣いの方向性を間違えないようにしましょう。 「聞かない気遣い」より「聞く気遣い」のほうが、はるかに価値があります。

それでも聞けない環境なら、「環境を変える」のも選択肢

それでも聞けない環境なら、「環境を変える」のも選択肢

ここまでの対策を試しても、そもそも質問しづらい職場環境が問題であるケースもあります。たとえば上司や先輩が無愛想だった場合、いくら「嫌われる覚悟が必要」とはいえ聞きにくいですよね。

その他にも、

  • 質問すると毎回キレる上司がいる
  • 「自分で調べろ」が口癖で、まともに教えてもらえない
  • そもそも「質問しにくい雰囲気の会社」である

こうした環境は、あなたの努力だけではどうにもなりません。言わずもがな、どうがんばっても他人を変えることは不可能です。

かといって自分ひとりの力で会社の雰囲気を変えるのも、困難を極めます。その場合、「転職」もひとつの選択肢になります。

雰囲気がよく、社員同士でいつも質問が飛び交っている企業はたくさんあります。これは決して「逃げ」ではなく、自分が成長できる環境を選ぶ、前向きな行動です。

おすすめの転職エージェント
  • doda:使い勝手のよさに定評。案件数豊富で、IT求人も盛りだくさん。

よくある質問

よくある質問

わからないことを聞けないのは病気ですか?

聞けないこと自体は病気ではありません。 多くの場合、性格や過去の経験に起因する思考パターンです。

ただし、以下の場合は注意が必要です。

  • 聞けないことへの不安が強すぎて日常生活に支障が出ている
  • 人と話すこと自体に強い恐怖を感じる(社交不安障害の可能性)
  • 「聞けない自分」を責めすぎてうつ症状が出ている

こうした場合は、心療内科やカウンセラーへの相談をおすすめします。

ADHDだと質問できないのは関係ありますか?

関係するケースがあります。ADHDの特性として、

  • 思考がまとまらない
  • 衝動的に話してしまう or 逆に話せなくなる
  • 注意が散漫で質問ポイントを見失う

といったことが起こりやすいです。

とくに「わからないことがわからない」状態に陥りやすいのは、ADHDの人に見られる傾向のひとつです。心当たりがある場合は、発達障害を専門とする医療機関に相談してみてもいいかもしれません。

人に聞けないのはプライドが高いから?

半分正解、半分不正解です。記事内でも触れましたが、「人に頼らずにやりたい」というプライドが邪魔をしているケースはあります。

ただし、プライドだけが原因とは限りません。過去のトラウマ、言語化の苦手さ、環境の問題など、複合的な要因が絡んでいることが多いです。

「プライドが高いからダメだ」と自分を責めるのではなく、「何が自分を止めているのか」を冷静に分析することのほうが大切です。

子どもが「わからない」と言えない場合、どうすればいい?

「わからないと言っても大丈夫」という安心感を繰り返し伝えることが重要です。子どもが質問できない原因は、大人と同じで「怒られるかも」「バカにされるかも」という恐怖です。

  • 「わからないのは当然だよ」と声をかける
  • 質問してきたら、内容に関係なくまず「聞いてくれてありがとう」と返す
  • 「わからない」と言えたこと自体を褒める

こうした対応を繰り返すことで、子どもは「聞いても大丈夫なんだ」と学習していきます。

仕事で聞けなくて怖い場合、どうすればいい?

「怖い」と感じること自体は正常な反応です。 自分を責める必要はありません。

具体的な対策としては、本記事で書いた

  • コツ②:事前にメモしてから聞く
  • コツ③:今お時間いいですか?を習慣にする

がおすすめです。準備をしてから聞けば、「変なこと聞いてしまうかも」という恐怖が軽減されます。

また、どうしても対面が怖い場合は、チャットやメールで質問するのもひとつの手段です。テキストなら文面を推敲できるので、対面より心理的ハードルが下がります。

まとめ

まとめ

以上、わからないことを聞くのが苦手な原因と、その克服法でした。記事の内容をまとめます。

本記事のまとめ
  • わからないことを聞くのが苦手な原因の大半は「気の遣いすぎ」
  • 具体的には、①嫌われたくない、②プライド、③言語化の苦手さ、④過去のトラウマ、⑤わからないことがわからない、の5パターン
  • 聞けないまま放置すると、ミスの拡大・評価低下・メンタル消耗につながる
  • 克服するコツは、事前メモ・「今いいですか?」のひと言・「ここまではわかった」を先に伝える
  • 「聞かない気遣い」より「聞く気遣い」のほうが、はるかに価値がある
  • そもそも聞けない環境なら、環境を変えることも選択肢

わからないところを聞くとイヤな顔されて迷惑がられるなんて、おかしな話です。仕事なのであなたに非はありませんし、変な気遣いやプライドは捨てて大丈夫です。

「聞くのが苦手」は性格の問題ではなく、スキルと習慣の問題です。ぜひ今回紹介したコツのうち、ひとつでもいいので試してみてください。

小さな「ちゃんと聞けた」の積み重ねが、徐々に自信に変わっていくはずです。

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