エンジニア転職したいけど、もうアラサー。
「エンジニア35歳定年説」とか…そんなことも聞くし。
今の状態でがんばっても面接に受かることなく、結果的に諦めることになるのかな。
このようなお悩みをもった方へ向けた記事になります。
IT業界やエンジニアに転職すると決めた時、ネックになるのが「年齢」。
実際に採用時に、年齢制限を設けている企業も多くあります。
ましてや「エンジニア35歳定年説」などという言葉も飛び交っている世の中。
不安に思うアラサー世代の方も多いのではないでしょうか。
しかし実際のところ、エンジニア転職に年齢は関係ありません。
実際に40~50歳からエンジニアとしてキャリアをスタートさせている方もいます。
ある程度の技術や実績さえ証明できれば、エンジニアへ転職することは十分に可能です。
本記事ではエンジニアの年齢の限界があると言われる理由や、ミドル層のエンジニアへの転職方法、おすすめの転職エージェントなどについてご紹介します。
- 年齢を気にすることなく、エンジニアを目指すことができるようになります。
- エンジニアになるために必要なのは、経験だけではないことがわかります。
エンジニアに年齢の限界はないと思う
— モリ|Web系フリーランス (@MockRoll) May 9, 2022
確かに採用の際、年齢制限設けてるとこもある
企業によっては一定の年齢でPMとか任されたりする
とはいえ、40~50代でもバリバリにコードを書いて第一線で活躍してる人もいる
エンジニア続けたいなら環境を変える等して、知識のアップデート欠かさなければOK
エンジニアに年齢の限界はないと思う
確かに採用の際、年齢制限設けてるとこもある
企業によっては一定の年齢でPMとか任されたりするとはいえ、40~50代でもバリバリにコードを書いて第一線で活躍してる人もいる
エンジニア続けたいなら環境を変える等して、知識のアップデート欠かさなければOK
エンジニアの年齢に限界があると言われる理由
冒頭で「エンジニア転職に年齢は関係ない」と記述しました。
しかし世間ではエンジニアの年齢に限界があるといわれます。
その理由は、主に以下のとおりです。
その①:企業によっては年齢制限があるから
その②:エンジニアは体力仕事だから
その③:ミドル層は「コードを書く」以外の仕事を任されるから
それぞれ順を追って解説します。
その①:企業によっては年齢制限があるから
ひとえにエンジニアといっても、企業によって使う技術は多種多様です。
比較的モダンな技術を用いている企業では、採用の際に年齢制限をかけている場合もあります。
そのような企業は、具体的には20代~30代前半という年齢制限が一般的です。
そのため同じエンジニアでも、年齢や企業によってはエンジニアになれないケースもあります。
これが転職において、エンジニアには年齢の限界があると言われるゆえんです。
その②:エンジニアは体力仕事だから
エンジニアはデスクワークなのでラクに見えるかも知れませんが、意外と体力仕事です。
体は動かしてなくても、脳みそを常に使っているためです。
ずっと椅子に座ってコードと向き合い、頭を使うのは想像以上に体力を使います。
若い人なら何とかなっても、これが50~60歳などの年齢になってくると、続けるのも大変です。
座って仕事をする人のほうが、寿命は短いとも言われています。
このようなことから、エンジニアの年齢に限界があるよう言われています。
その③:ミドル層は「コードを書く」以外の仕事を任されるから
こちらも企業によりますが、20代後半~30代半ばくらいの年齢になってくると、「コードを書く」以外の仕事を任されるようになります。
たとえば同じ30代前半の社員に対しても、
まだまだエンジニアとして、バリバリコードを書いてほしい!
と思っている企業もあれば、
もう年齢的にも中堅だし、ほんとはプロジェクトマネージャーとか任せたいんだよね。
と思っている企業もあります。
特に平均年齢が若い企業では、30代ともなれば「コードを書く」以外の仕事を担当する傾向がつよくなります。
そのため面接でのアンマッチが生まれ、不利になることから限界がうたわれます。
35歳定年説と言われるのはなぜか
「エンジニア35歳定年説」という言葉がある理由は以下です。
- IT業界は既存技術が廃れるのが早いから
- 新しい技術の吸収が年齢を重ねるとともに大変になるから
- 年齢とともに体力も衰えるから
IT業界は技術の流行り廃りが激しい業界です。
現在モダンで旬な言語や技術であっても、1年後には古いものとなっているケースもあります。
つまり、必ずしも同じ技術を使い続けているベテランが重宝されるとは限らないわけです。
なのでその都度、新たな技術を勉強し習得するのは、年齢を重ねるとともに大変になります。
それに加えて、前述したようにエンジニアは意外と肉体労働です。
座りっぱなしで頭を使うのは、想像以上に体力を使います。
35歳くらいになると、新たな技術の習得や変化が大変です。
加えて、デスクワークよりもプロジェクトマネージャーなどの上流の仕事をする割合も多くなります。
そのような背景もあり、「35歳定年説」と言われるようになりました。
関連記事:年々難易度が増す30代男性の転職。おすすめサイト7選&成功のコツ
実際、エンジニア転職に年齢の限界はない
「エンジニア35歳定年説」について前述しましたが、40~50歳でも現役でコードを書いている人もいます。
つまり企業によっては、本人の意志次第で何歳からでもエンジニアを目指すことが可能です。
その理由は以下です。
その①:IT市場は拡大し、IT人材は不足しているから
その②:必要とされているのは若さだけではないから
それぞれ解説します。
その①:IT市場は拡大し、IT人材は不足しているから
エンジニア転職に年齢の限界がない理由1つ目は、「IT市場の拡大と、IT人材の不足」です。
以下のグラフは2019年3月に経済産業省が、IT人材の推移について発表したものです。
「IT市場が拡大してる割には、人の供給が追いついてないよ」ということを言いたいグラフです。
具体的には、2030年にはIT人材が45万人ほど不足すると見込まれています。
だからといって「簡単にエンジニア転職できる」という話ではありません。
とはいえ需要と供給のバランスや、現代のプログラミングを学習する環境(学習サイトやプログラミングスクール)の充実を考えると、比較的エンジニアに転職しやすい時代といえます。
その②:必要とされているのは若さだけではないから
エンジニア転職に年齢の限界がない理由2つ目は、「必要とされているのは若さだけではないから」です。
若さも確かに大切な要素ではありますが、エンジニアに求められるのは一定の技術力と、コミュニケーション能力です。
いくら若くても、実績や経験がないと転職は難しいです。
その一方でミドル層の場合、何かしら実績が用意できていたり、これまでの社会経験によるコミュニケーション能力が若い人より長けているケースもあります。
要するに、「ミドル層ならではの強みを欲しがる企業もたくさんある」ということです。
でも「優秀な若い人」が相手では勝てないんでしょ?
と思う方もいると思いますが、残念ながらそのとおりです。
「良質な実績と経験をもっているコミュニケーション能力の高い若者」なんかと比較されれば、ぶっちゃけ勝ち目ありません。
しかし年齢はどう努力しても変えられるものではありません。
しかし、その「今の年齢」を弱みにするか強みにするかも、自分次第です。
未経験ミドル層がエンジニアになる方法
エンジニア未経験のミドル層がエンジニアに転職するための方法は以下のとおりです。
その①:コミュニケーション能力を磨く
その②:「問題解決」につながった実績を作る
その③:希望条件にこだわりすぎない
それぞれ解説します。
その①:コミュニケーション能力を磨く
未経験ミドル層がエンジニアになるための方法1つ目は、「コミュニケーション能力を磨く」です。
エンジニアは黙ってPCと向き合うだけのイメージがある方もいるかと思いますが、現場の社員や客先とコミュニケーションをとる機会は非常に多いです。
相手の話や要望を汲み取って、円滑に意思疎通ができる人がいるかいないかで、仕事の進捗に雲泥の差が出ます。
もはやコミュニケーション能力は、技術力以上に求められるといっても過言ではありません。
言ってしまえばエンジニアは、経験や技術さえあればなれます。
そんな背景もあって「コミュニケーション能力に長けたエンジニア」は少ないのが現状です。
きちんと相手の言うことを理解し、的確な受け答えができるコミュニケーション能力をアピールできれば、面接で有利になります。
その②:「問題解決」につながった実績を作る
未経験ミドル層がエンジニアになるための方法2つ目は、「『問題解決』につながった実績を作る」ことです。
「問題解決」につながった実績とは、具体的には以下の様なものです。
〇〇という悩みがあって、「こういうものが欲しい」という思いからプログラミングを始めました。
結果的に〇〇というアプリケーションを作って、〇〇という悩みを解決することができました。
上記はかなりキレイなエピソードなので、必ずしもこの通りにはいかないでしょう。
とはいえ、この流れを意識してプログラミングに取り組むようにしてください。
ビジネスは基本的に「問題解決」です。
自分ごとでも他人ごとでもいいので、「今ある問題を提起し、それの解決に向けて努力を重ね、解決に導いた」みたいな実績が作れれば、面接の際かなり大きな武器になるでしょう。
その③:希望条件にこだわりすぎない
未経験ミドル層がエンジニアになるための方法3つ目は、「希望条件にこだわりすぎない」ことです。
要するに、理想を低くしようということです。
30代の完全未経験なのに、
キラキラのオフィスのモダンなWeb系自社開発企業でないと嫌!
といった感じで、こだわりを捨てきれない方もいます。
夢や理想は大きい方がいいかもしれませんが、エンジニアになるためには順序もあります。
まずは選りすぐりせず、「エンジニアとして現場に飛び込んで、経験を積む」ことです。
ある程度経験を積んだら、ステップアップとして転職を繰り返し、ゆっくり徐々に理想に近づいていくほうが現実的です。
年齢による焦りもあるかもしれませんが、「階段を一段一段のぼるか、一気に20段飛ばしでのぼるか」の違いのようなものです。
IT転職におすすめサイト・エージェント5選
IT転職におすすめのサイト・エージェントをご紹介します。
リクルートエージェント
ウズキャリ(UZUZ)
DYM転職
Green
IT求人ナビ 未経験
リクルートエージェント
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運営会社 | 株式会社リクルート |
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ウズキャリ(UZUZ)
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ウズキャリ(UZUZ)は、「株式会社ウズウズ」が運営する転職エージェントです。
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運営会社 | 株式会社ウズウズ |
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大手企業の求人も豊富ですが、それ以上に急成長中のベンチャー企業の案件数が多く若手を歓迎する傾向。20代未経験は登録すべき転職サイトです。
運営会社 | 株式会社Atrae(アトラエ) |
求人数 | 約28,500件(2022年3月現在) |
求人の質・評判 | |
転職サポート満足度 | |
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対応地域 | 47都道府県すべて |
IT求人ナビ 未経験
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IT求人ナビ 未経験は、「株式会社アクロビジョン」が運営する転職エージェントです。
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つまり「教育体制が整った企業」を厳選しつつ、ブラック企業を排除しているため、入社後のアンマッチが起こりにくいのもメリットです。
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運営会社 | 株式会社アクロビジョン |
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対応地域 | 札幌、仙台、関東、愛知、関西、広島、福岡 |
まとめ
以上、エンジニアの年齢の限界があると言われる理由、ミドル層のエンジニアへの転職方法、おすすめの転職エージェントなどについてご紹介しました。
企業によってはエンジニアの年齢には限りがあるのは事実ですが、第一線でエンジニアとして活躍する50~60代もいるのが事実です。
環境へのこだわりをもたず、自分が持つ技術をアップデートし続ければ、何歳でもエンジニアとして活躍することは可能です。
かの若宮正子さんは、81歳でプログラミングをはじめ、今はITエヴァンジェリストとして活躍しています。
エンジニアの年齢の限界を心配するなら、そのエネルギーを知識のアップデートなどに使いましょう。
1992年生まれ|2020年10月フリーランスとして独立|Web制作、SEOライティングを軸に活動中|接客→生産管理→システム開発会社→現在|モリブログ運営。Web制作、フリーランスジャンルを中心に更新中。PV数は年間14万人以上||温泉、旅行、甘いものが好き。