Pythonポートフォリオの具体例は?ゼロからの作成手順を紹介

悩む人

AIが急激に伸びているから、AIエンジニアになりたい!
そのために、Pythonでポートフォリオを作りたい!
…でも、どんなものがいいんだろう?

とお悩みの方へ向けた記事になります。

先日のツイートです。

初心者がPythonでAIポートフォリオを作るのはカンタン

Pythonには、標準でライブラリが充実している

さらにフレームワークの種類もたくさんあるから

書籍やネット教材でひととおり使い方を学んでポートフォリオを作れば、PythonやAIエンジニアも夢じゃない

この記事を読むメリット
  • Pythonポートフォリオの例と作成手順がわかり、AIエンジニアへの一歩を踏み出せます。
目次

Pythonポートフォリオの具体例は?ゼロからの作成手順を紹介

Pythonポートフォリオの具体例は?ゼロからの作成手順を紹介

近年、急激に需要の高まりを見せている「AI」。

今後の将来性を信じてAIエンジニアを目指すものの、

悩む人

どんなポートフォリオを作ったらいいのかわからない…。

と悩む方は多いのではないでしょうか。

今回の記事では、Pythonポートフォリオの具体例とともに、作成手順や作り方のコツも紹介します。

PythonでAIのポートフォリオはかんたんに作れる!

PythonでAIのポートフォリオはかんたんに作れる!

「AIのポートフォリオ」と聞くと、

  • 「なんだか難しそう…。」
  • 「初心者がつくれるものではないよね。」

という第一印象を抱く人も多いでしょう。

しかしこれからPythonを学ぶ初心者でも、AIのポートフォリオは意外とかんたんに作れます

Pythonには、AIをつくるための「ライブラリ」や「フレームワーク」が充実しているためです。

ライブラリ とは

かんたんに言うと「Pythonが標準装備している機能のかたまり」です。

たとえばライブラリの中には、

  • Tensorflow(機械学習機能)
  • OpenCV(画像処理、判定機能)
  • OpenPyXL(Excelの読み書き機能)
  • Pandas(データ分析機能)
  • Beautiful Soup(スクレイピング機能)
  • ほか

など、ほかにもたくさんの種類の機能があります。

ライブラリを使うことで、よりかんたんにプログラムを作れます。

フレームワーク とは

「よく使う機能をあらかじめ用意した骨格、枠組み」のことです。

たとえるならケーキのスポンジ部分。

スポンジという土台さえあれば、あとは自分好みに装飾するだけでケーキが完成します。

このようにフレームワークを使うと圧倒的な時短になるので、いまやフレームワークを使わない企業はありません。

なお、有名なPythonのフレームワークには、

  • Django
  • Flask
  • Bottle

などがあります。

ライブラリとフレームワークの違いは、ケーキに例えると

  • ライブラリ → クリームや果物などの「具材」
  • フレームワーク → スポンジなどの「土台」

といった認識で差し支えありません。

これらをうまく駆使することで、初心者でもAIポートフォリオを作成することは、十分に現実的になります。

Pythonでポートフォリオをつくる手順

Pythonでポートフォリオをつくる手順

Pythonポートフォリオの作成手順としては、主に以下のとおりです。

手順①:Pythonの基礎を書籍やネットで学ぶ
手順②:完成したものをGitHubにて公開する
手順③:Web上で動くものならURLで公開する

それぞれ解説します。

手順①:Pythonの基礎を書籍やネットで学ぶ

手順①:Pythonの基礎を書籍やネットで学ぶ

まずはPythonの基礎を学ぶことから始めましょう。

まず基礎がわからないことには、ポートフォリオを作ることはできないためです。

ネットや書籍、またプログラミングスクールを活用することで、

  • Pythonのインストール
  • データベースの準備
  • 標準ライブラリの使い方
  • フレームワークの使い方

といった基礎をひととおり学ぶことができます。

おすすめ書籍なら「スッキリわかるPython入門」、ネットで学習する方ならProgateUdemyがいいでしょう。

またプログラミングスクールを検討している方は、AIをゼロからひととおり学べるテックブーストがおすすめです。

手順②:完成したものをGitHubにて公開する

手順②:完成したものをGitHubにて公開する

基礎を学んで作りあげたポートフォリオは、GitHubにて公開しましょう。

ポートフォリオは「自分の実力を証明するもの」です。

コードが誰でも見れる状態になっていないと、ポートフォリオとしての意味がなくなってしまいます。

手順③:Web上で動くものならURLにして公開する

手順③:Web上で動くものならURLにして公開する

たとえばチャットボットなどといった、Web上で動くものであれば、URLでも公開しましょう。

URLで公開する場合、サーバーとドメインの契約が必要になります。

以前の記事、【初心者向け】作成したHTMLをサーバーにアップロードする方法も参考にどうぞ。

Pythonでつくれるポートフォリオの具体例

Pythonでつくれるポートフォリオの具体例

初心者がPythonでつくれるポートフォリオには、以下のようなものがあります。

その①:画像認識プログラム
その②:Web情報の自動収集プログラム
その③:Excel自動化プログラム

それぞれ見ていきましょう。

その①:画像認識プログラム

その①:画像認識プログラム

初心者がPythonで作れるポートフォリオに、画像認識プログラムが挙げられます。

Pythonの標準ライブラリである「OpenCV」を活用することで、

  • 画像内の人の顔を認識
  • 建物や物体の認識
  • 画像内の文字の認識
  • 検出した要素の自動編集(色などの変更)

などができるプログラムをつくることができます

これらの実現には、いくつもの画像データを読み込ませる「機械学習」を行う必要があります。

そのため、AIのポートフォリオとして有効でしょう。

その②:Web情報の自動収集プログラム

その②:Web情報の自動収集プログラム

Web情報の自動収集プログラムも、初心者がPythonで作れるポートフォリオのひとつ。

わかりやすくいうと、

  1. Web上から文章や画像といった情報を自動で集める
  2. 集めた情報の中から、特定の条件で絞り込みを行う

などの機能をもったプログラムを指します。

こちらのプログラムを作ることで、たとえば、

  • 家電製品の型番と価格を絞り込む
  • 自分が気になる不動産の情報を絞り込む

といったことが可能となるでしょう。

こちらもPythonの標準ライブラリ「Beautiful Soup」を用いることで、かんたんに実装できます。

ちなみに、このデータ情報の収集は「クローリング」、絞り込みは「スクレイピング」という名称で呼ばれることが多いです。

その③:Excel自動化プログラム

その③:Excel自動化プログラム

初心者がPythonでつくるポートフォリオに、Excelの自動化プログラムもあります。

AIとは関係ないと思われがちですが、Pythonを用いればExcel上で

  • グラフの自動生成
  • 複数ファイルのデータの自動計算
  • WebデータとExcelの連携

などの処理が可能になります。

使用できる標準ライブラリは、「OpenPyXL」です。

ExcelといえばVBAですが、「VBAにはできないけどPythonにはできる」機能もあります。

またPythonは、VBAよりも処理スピードが早いこともメリットです。

IT業界のみならずExcelを使用する企業は多いため、Excel自動化をポートフォリオとして作ることで、汎用性の高いスキルをアピールできます

Pythonで効果のあるポートフォリオに仕上げるコツ

Pythonで効果のあるポートフォリオに仕上げるコツ

Pythonで、より効果のあるポートフォリオに仕上げるコツは、以下のとおり。

その①:はじめに目的やゴールを明確にする
その②:なるべく「問題解決」をテーマにする
その③:「採用したくなるもの」を意識する
その④:スクールのポートフォリオ支援を利用する

それぞれ解説します。

その①:はじめに目的やゴールを明確にする

その①:はじめに目的やゴールを明確にする

そもそもPythonの学習に取り組む前に、目的やゴールを明確にしましょう。

  • Pythonを使えるようになって何がしたいのか
  • そのために、どんなポートフォリオが必要なのか

これらが明確になっていないと、勉強の方向性も途中でぶれてしまいやすく、非効率です。

まずは目指すべきゴールと、ポートフォリオの完成像をはっきりさせたうえで、行動にうつすことが大切となります。

その②:なるべく「問題解決」をテーマにする

その②:なるべく「問題解決」をテーマにする

ポートフォリオは、「問題解決」をテーマにしたものにしましょう。

たとえば面接で

受験者

このポートフォリオを作ったことにより、〇〇という問題を解決できました!

ということをアピールできると、有利になるからです。

そもそも、すべてのIT業界は「問題解決」のために動いています。

すでに世の中にありふれているものではなく、なるべく「自分だけのニッチな悩みを解決するオリジナルのもの」を作ることが重要です。

その③:「採用したくなるもの」を意識する

その③:「採用したくなるもの」を意識する

精神論のようになりますが、ポートフォリオを作るときは「見た人が思わず採用したくなるもの」に仕上げるよう意識しましょう。

そもそも、なぜポートフォリオを作るのかを突き詰めると、「AIエンジニアになるため」ではないでしょうか。

ポートフォリオを作っていくうち、だんだん目的が見えなくなり、自己満足に走ってしまう方も少なくありません。

「見る側がどう思うか」という意識を忘れず作ることが、目的の達成のために大切となります。

その④:スクールのポートフォリオ支援を利用する

その④:スクールのポートフォリオ支援を利用する

どうしても自分ひとりで作るのが難しい場合、「ポートフォリオ支援」のついたプログラミングスクールを検討するのもひとつです。

「ポートフォリオ支援」とはスクールのカリキュラムとは別に、受講者自身が作りたいと思うポートフォリオ作成を支援してくれるサービスです。

プロの講師に支援してもらいつつ、オリジナルのポートフォリオの作成が可能になるので、AIエンジニアへの合格率も飛躍的に向上するでしょう。

ポートフォリオ作成支援のついたスクール
  • TechAcademy:規模・知名度ともにNo1。AI・機械学習・データ分析コースも定評。
  • TECH BOOST:「挫折させないサポート体制」が特徴。AIコースは完全初心者向けで安心。
  • DMM WEBCAMP:大手DMMグループ。すべてのコースでポートフォリオ支援つき。

まとめ

まとめ

以上、Pythonポートフォリオの具体例、作成手順や作り方について紹介しました。

記事の内容をまとめると、以下のとおりです。

本記事のまとめ
  • PythonによるAIプログラムのポートフォリオは、初心者でもかんたんに作れる。
  • 書籍やネットで、PythonのインストールからDBの準備、ライブラリまで学ぶ。
  • 完成したものを、GithubやURLで公開する。
  • AIポートフォリオとしては、画像認識やWeb情報の自動収集、Excel自動化プログラムなどがある。
  • 目的やゴールを明確にし、「問題解決」と「見る側の印象」を意識しつつ作ること。

Pythonは、標準ライブラリやフレームワークが充実しています。

他の言語に比べて文法もシンプルなので、初心者にもおすすめです。

ぜひPythonでサクッとAITポートフォリオを作成し、AIエンジニアとしてデビューしましょう。

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