エンジニアに学歴は必要ない。それでも大学へは行くべきです。

悩む人

エンジニアになるために、大学って行くべき?
専門学校の方がいいって話も聞くけど…。
大学か専門学校出てないと、エンジニアは厳しいの?

このようなお悩みを持った方へ向けた記事になります。

先日のツイートです。

エンジニア目指すなら、大学は行ったほういい

理由は以下
・エンジニア転職で有利
・エンジニア転職以外でも有利
・生涯年収も高くなる
・インフルエンサーもだいたい高学歴

独学でも、十分エンジニアにはなれる
でも実力が同等なら学歴で差別される

行けるなら行っておこう

この記事を読むメリット
  • 大学に行ったほうが、エンジニアとして有利になる理由がわかります。
  • 大学を検討することで、公開のない選択ができるようになります。
  • 大学に通わずとも、エンジニアを目指す具体的な方法もわかります。
目次

エンジニアに学歴は必要ない。それでも大学へは行くべきです。

エンジニアに学歴は必要ない。それでも大学へは行くべきです。

一般的に、エンジニアに学歴は求められません。

  • 知識
  • 技術力
  • 年齢
  • コミュニケーション能力
  • 一緒に働いて楽しそうか

面接では比較的、こういった要素が重視されます。

しかし本記事では、エンジニアを希望しているなら大学には行くことをおすすめします。

その理由を次章でご紹介します。

エンジニア希望者が大学へ行くべき理由

エンジニア希望者が大学へ行くべき理由

エンジニア希望者が大学に行くべき理由は以下のとおりです。
それぞれ解説します。

その①:エンジニアへの転職の際に有利になるから
その②:エンジニア以外への転職にも潰しがきくから
その③:大学で得た経験はエンジニア業務に活かせるから
その④:生涯年収が上がるから
その⑤:エンジニア系インフルエンサーはだいたい高学歴だから

その①:エンジニアへの転職の際に有利になるから

その①:エンジニアへの転職の際に有利になるから

大学へ行くべき理由1つ目が、エンジニア転職にて有利になるからです。

冒頭で、学歴よりも以下の要素が重視されると書きました。

  • 知識
  • 技術力
  • 年齢
  • コミュニケーション能力
  • 一緒に働いて楽しそうか

技術力はさておき、傾向としてこれらを兼ねそえているのは大卒の人です。

インターンや留学、ボランティアなど、人付き合いの経験があるからです。

当たり前ですが、面接官は初対面です。
コミュニケーション能力や知識があっても、証明できなければ意味ありません。

「学歴」は、それの立派な証明になります。
初対面の面接官にも対しても、強力なアピール材料として有効です。

その②:エンジニア以外への転職にも潰しがきくから

その②:エンジニア以外への転職にも潰しがきくから

大学へ行くべき理由2つ目が、エンジニア以外の転職にも潰しがきくからです。

今はエンジニア希望でも、将来やりたいことが変わるかもしれません。

めでたくエンジニアになっても、合わずにやめる可能性もあるでしょう。

その際も大学を卒業していたほうが、選択肢は間違いなく増えます。
進むキャリアによっては、学歴が必須になることもあります。

まだまだ日本は、学歴社会の風潮が根強いです。
学歴は転職において、心強い保険となるでしょう。

その③:大学で得た経験はエンジニア業務に活かせるから

その③:大学で得た経験はエンジニア業務に活かせるから

大学へ行くべき理由3つ目は、大学での経験がエンジニア業務で活かせるからです。

具体的には、以下が活かせます。

  • 一般的な教養や知識
  • コミュニケーション能力
  • 海外留学などで得た知見

一般的な知識や教養とは、コンピュータサイエンスの基礎などです。
国公立の多くの大学で触れる内容です。
そのため、エンジニア業務において大きく役に立つでしょう。

また、エンジニアはコミュニケーションスキルが求められます。
意外にも「話すこと」の方が多かったりするためです。
インターンや留学で多くの人と関わった経験は、エンジニア業務でも重宝します。

また海外留学をした方であれば、その経験も活きるでしょう。
日本のIT企業は8割が東京で、外国籍の従業員も少なくありません。

留学などで、外国人の価値観などに触れる。
これによって、コミュニケーションが円滑になることもあります。

その④:生涯年収が上がるから

その④:生涯年収が上がるから

大学へ行くべき理由4つ目は、生涯年収が上がるからです。

生涯賃金など生涯に関する指標によると、学歴別の生涯年収は以下です。
これは独立行政法人労働政策研究・研修機構が、2021年に発表したものです。

男性の場合

中卒…2億円
高卒…2億1000万円
高専・短大卒…2億2000万円
大学・大学院卒…2億7000万円

女性の場合

中卒…1億5000万円
高卒…1億5000万円
高専・短大卒…1億8000万円
大学・大学院卒…2億2000万円

高専・短大卒と比較しても、4000万円~7000万円の差があります。
日本企業がいかに「学歴を待遇するか」がわかると思います。

この学歴社会は、今後改善するという意見もあります。
とはいえ、今後も根強く残るという見方のほうが妥当といえるでしょう。

その⑤:エンジニア系インフルエンサーはだいたい高学歴だから

その⑤:エンジニア系インフルエンサーはだいたい高学歴だから

大学へ行くべき理由5つ目は、エンジニア系インフルエンサーの学歴です。

界隈では名の知れたエンジニア系インフルエンサーたち。
一度は参考にし、影響された方も多いはずです。

影響力のあるエンジニア系インフルエンサーたちの学歴は、以下です。

  • 勝又健太さん…早稲田大学
  • KBOYさん…早稲田大学
  • とだこうきさん…慶応大学
  • 迫 佑樹さん…立命館大学(中退)
  • マナブさん…法政大学
  • マコなり社長…青山学院大学
  • やまもとりゅうけんさん…神戸大学
  • しまぶーさん…神戸大学

もちろん、「大学に行けば彼らのようになれる」とは限りません。

しかし学歴が「権威性」、ようは武器となり、影響力がつくことが見て取れます。

転職のみならず、影響力の獲得も狙うなら、大学は行くほうが賢明でしょう。

とはいえ大学へ行くにはデメリットもある

とはいえ大学へ行くにはデメリットもある

エンジニアになるために大学へ行くには、デメリットもあります。

以下2点に絞り、解説していきます。

その①:エンジニア専門の深い勉強には触れない
その②:莫大な学費がかかる

その①:エンジニア専門の深い勉強には触れない

その①:エンジニア専門の深い勉強には触れない

大学へ行くデメリット1つ目は、エンジニア専門の深い勉強には触れないことです。

コンピュータサイエンスの基礎は、多くの国公立大学で触れます。
たしかに頭に入れておくことで、業務に役立つこともあります。

しかしエンジニア転職においては、コンピュータサイエンスの基礎は不要です。
求められるのは、「とりあえず手を動かして何かを実装できるスキル」です。

多くの大学では、「プログラミングで何かを作る」ことはやりません。
当然、それに必要な環境やモジュール、フレームワークなどにも触れません。

学歴は手に入るものの、結局は自分で勉強しなければいけません
このことは念頭に置いておきましょう。

もし作りたいものや将来のビジョンが明確なら、大学より情報系の専門学校に行くのがいいでしょう。

その②:膨大な学費がかかる

その②:膨大な学費がかかる

膨大な学費がかかることも、大学へ行くデメリットとして挙げられます。

国立大学では、4年でおおよそ200~300万かかります。
私立大学では、4年でおおよそ300万~500万かかります。

さらに理系の学部ともなると、上記の倍近い金額にもなりえます。

このようなまとまった金額がポンと用意できる人は少数派でしょう。
多くの人は奨学金制度を利用し、少しづつ返すことになります。

しかし変化の激しい現代では、失業のリスクもないとはいえません。
ゆえに返済ができなくなる可能性もゼロではありません。

そういった観点で考えた時、学費はデメリットといえます。

大学に行かず、エンジニアになる方法

大学に行かず、エンジニアになる方法
悩む人

大学に行くのがいいのはわかった。
でも年齢とか金額的に、今から通うなんてムリだよ。

という方も多いと思います。

この章では「大学に行かずにエンジニアになる方法」を紹介します。

以下のとおり、時間がかからない順にまとめています。

方法①:プログラミングスクールを検討する
方法②:専門学校に通い、やりたいことをピンポイントで学ぶ
方法③:独学で良質なポートフォリオを作成する

方法①:プログラミングスクールを検討する

方法①:プログラミングスクールを検討する

大学に行かずエンジニアになる方法として、プログラミングスクールが挙げられます。

スクールの卒業は、面接でひとつのアピールポイントとなるからです。

個人的なおすすめは、DMM WEBCAMPです。
理由は、「現場で即戦力になれるカリキュラム」に注力しているからです。

めでたく面接で受かって現場に飛び込んでも、それはゴールではありません。
むしろそこから事業に貢献しなければなりません。
そう考えると、本質をついているスクールだなと思います。

しかし面接において、あくまでスクールの卒業は保険と考えましょう。

大切なのは、スクールで学んだことを活かしたポートフォリオです。

方法②:専門学校に通い、やりたいことをピンポイントで学ぶ

方法②:専門学校に通い、やりたいことをピンポイントで学ぶ

大学にいかずエンジニアになるには、専門学校もひとつです。

目的が明確になっているなら、むしろ専門学校のほうがいいともいえます。
その職種への就職の際、間違いなく有利になるからです。

幅広い工業系の知識を学びたいなら、産業技術系の専門学校などもあります。

また、

やりたいことが明確な人

「ゲーム関連のプログラマーになりたい!」
「Web専門のエンジニアとして働きたい!」

のような尖った目的でも、デジタル工学特化や、Web専門の学校もあります。

ご自身の目的がはっきりしているなら、専門学校。
「エンジニアがいいな」のように、目的があやふやなら大学。

このように、ご自身の今後の目的で分けるのがいいでしょう。

ただ専門学校を選ぶと、エンジニアから退く際、不利になるのがデメリットです。

方法③:独学で良質なポートフォリオを作成する

方法③:独学で良質なポートフォリオを作成する

大学にいかずエンジニアになる方法3つ目は、独学です。
独学でポートフォリオを作成し、面接でアピールする方法です。

本記事では大学やスクールを薦めています。
しかし現代において、プログラミングは独学で十分習得できます。

ネットにある情報やYouTubeを駆使すれば、お金もかかりません。
エンジニアに必須の「ググり力」も身に付きます。

コツとしては、まずは作りたいものやゴールを決めます
そして、それに必要な言語や技術をピンポイントで学ぶといいでしょう。

初心者の方は、0から100まで完璧に勉強しようとします。
しかし、プログラミングでできることは無限にあります。
すべて完璧を目指しても、キリがありません。

ただデメリットとして、学習→ポートフォリオ制作まで、膨大な時間がかかることが挙げられます。

そのため、

時間優先な人

「独学するくらいなら、スクールで学習時間短縮したい。」
「大学いって学歴を武器にして、まずIT業界に飛び込む方いい。」

と考える方もいます。

まとめ

まとめ

以上、エンジニアになるなら大学に行くべき理由、大学に行くデメリットなどについてご紹介しました。

エンジニアは一般的に、学歴よりも技術力が重視されます。
経験や技術次第で、十分になれる職業です。

しかし新卒や未経験からエンジニアを目指すなら、大卒の肩書は強力な武器になります。
大学に行くか迷っているなら、なるべく大学へは行くようにしましょう。

状況的に厳しい方でも、諦めることはありません。
ネットやYouTube、プログラミングスクールなどを利用すれば、エンジニア転職は実現可能です。

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