田舎フリーランスやってみたい。
でも田舎ってちゃんと仕事あるの?
やっぱりフリーランスとして仕事するなら、都会一択なの?
といったお悩みを持った方へ向けた記事になります。
先日、このようなツイートをしました。
田舎でフリーランス独立は、良し悪しですね
スローライフ、ノンストレス…色々メリットはありますが、大変なことも不便なことも多いです
ただ僕は田舎でフリーランスやってます
実際、田舎暮らしのほうが僕には合っているので…気になるなら一旦やってみる、ダメなら都会に戻るのがいいですね
【経験談】田舎でフリーランスは正直難しい。理由と対策5つを現役田舎フリーランスが語る!
結論ですが、田舎でフリーランスをするのは難しいです。
ただ、スキルと行動しだいで実現は十分可能です。
本記事を執筆している僕は、山形県の寒河江市(さがえし)という田舎で現役フリーランスとして2年活動しています。
僕はこの田舎で、完全ノースキルでフリーランスデビューしました。
2年目の現在はある程度仕事を取れるようになってきました。
ただ、フリーランスになった当時は精神的にもかなり苦労しました。
そのため、最低限この件について語る資格はあると思っています。
これから田舎でフリーランスとして活動したい方の、ひとつの参考になれば幸いです。
- 田舎でフリーランスをすることの難しさがわかります。
- 田舎でフリーランス独立するために、必要なスキルと心構えがわかります。
- 勢いで田舎で独立し「全く仕事がない状況に直面する」のを避けられます。
田舎でフリーランス独立が難しい理由5つ
田舎でフリーランス独立が難しいと思う理由は、下記5つです。
①仕事が限られる
②繋がりが生まれにくい
③生活費は意外とかかる
④移動手段に困る
⑤世間体が気になる
それぞれ解説します。
①仕事が限られる
田舎でフリーランスをすると、仕事が完全リモートでできるものに限定されてしまいます。
常駐案件でお願いします。
週1回だけ出社してください。
最初だけオフィス来て、面談させてほしいです。
と言われても、遠方だとムリですよね。
しかし困ったことに、こういった要望って意外と多いです。
したがって仕事の幅はかなり制限されます。
それゆえに、仕事の単価が低くなることもしばしばです。
②つながりが生まれにくい
田舎でフリーランスをしていると、つながりが生まれにくいです。
都会でのイベントや勉強会への参加が困難になるからです。
都会に住んでいれば手軽に足を運べる集まりでも、遠方の田舎に住んでいればそうはいきません。
仕事は結局、他人との関わりで生まれるものです。
フリーランスは特に、人とのつながりが重要になります。
なのでそんなフリーランスの土俵として、田舎という選択肢は微妙です。
③生活費は意外とかかる
「田舎は物価が安い」みたいなイメージがあるかもですが、決してそんなことありません。
- スマホの通信費
- コンビニの商品
- ユニクロの服
- チェーン店の飲食メニュー
- お酒、タバコ
結局のところ、これらは全国一律です。
それにスーパーの野菜や肉、卵だって田舎だから安いなんてことはありません。
加えてガソリン代は全国の価格ランキングにて、山形県は常に上位です。
安いのは家賃と駐車場代くらいです。
家賃といっても、田舎なりに利便性を求めて物件を選べばそれなりにかかります。
それに後述しますが、+アルファで車の維持費なども考える必要が出てきます。
④移動手段に困る
田舎だと、車が必需品になる可能性が高いです。
都会では交通機関が充実しているので、どこに行く際もなんとでもなります。
しかし田舎だと、以下のデメリットがあります。
- バスも電車も1時間に1本
- そもそも駅までが遠い
- タクシーも電話しないと来ない
田舎暮らしだと、移動の予定がある場合、なかなか合理的に時間の使えなくなります。
そんな時に、ラクに手軽に時間を短縮してくれるのが車です。
田舎暮らしにとって、車の存在は偉大です。
しかし車にはかなりの維持費がかかります。
それが前述した生活費にもつながります。
⑤世間体が気になる
人によっては、世間体が気になるのはデメリットになります。
ネットの世界ではフリーランスが増えまくっています。
「フリーランスはもう普通」みたいな認識になりつつあるように思います。
しかし、実際田舎に住んでみると、その温度差を実感させられます。
田舎だと僕の同年代(30歳)でも「フリーランスってなに?」というレベルだったりします。
「フリーランスはいて当たり前」なのは、都会の認識なのです。
ただでさえ田舎はコミュニティが狭いです。
そのため近所の人からは
あの人いつも散歩してるけど、何してる人かしら?
なんか怪しい仕事でもしてるのかしら?
と思われ、噂されることもしばしばです。
田舎フリーランスとしてやっていく方法5つ
僕自身、ノースキルでフリーランスとして独立しました。
そんな中で、精神的にも辛い思いをたくさんしました。
仮に僕がこれからノースキルで田舎でフリーランスになるとしたら、下記の5つの対策をとります。
①お金を貯めておく
②スキルをつける
③ポートフォリオを充実させる
④地方の企業へ積極的に営業する
⑤人脈を広げる
①お金を貯めておく
言うまでもないのですが、お金は最強の精神安定剤です。
田舎で独立するのであれば、最低でも300万円くらいの貯金はあった方がいいです。
生活費はもちろんのこと、フリーランスになると「税金や保険料や年金」も自分で払う必要があります。
健康保険、所得税、住民税、年金などです。
上記の税金や保険料で、年間60万~80万くらいは消えます。
独立前に、お金はちゃんと貯めておきましょう。
お金は本当に大事です。
②スキルをつける
独立後にスキルをつけ、同時進行で稼いでいくのも不可能ではありません。
しかしそれだと金銭や精神的にかなり大変だし、間違いなく苦労します。
ましてや田舎には仕事が少ないのが現実です。
やはり本来の順序としては、会社員として現場で働き、そのスキルを活かして個人で活動していくのが理想です。
スキルがつかない会社で働いているなら、プライベートな時間で勉強して副業などで小さく始めてみましょう。
見通しがついたら、フリーランスとして独立した方が損失は少なく済むでしょう。
③ポートフォリオを充実させる
田舎でフリーランスとして独立するなら、ポートフォリオを充実させることが重要です。
自己紹介サイトを作成する、ブログで自己研鑽の記録や情報発信を行ったりなどです。
またSNSで発信を行い、それをポートフォリオをして使用するのもありですね。
要するに「遠方のクライアントにもURLで見せられるようなものを用意しよう」ということです。
ただでさえ直接会うのが難しい田舎フリーランスは、信用を勝ち取るためにポートフォリオや実績に人一倍こだわる必要があります。
④地方の企業へも積極的に営業する
スキルを積んで、ポートフォリオも作り込んだら、あとは営業をするのみです。
田舎だとそもそもの企業の数が少なく苦戦するかもしれません。
以下のような強みをアピールすることで、返事が来る可能性は高まります。
- 作り込んだポートフォリオ
- 近くに住んでいること
- いつでも会社に足を運ぶことができること
しかしただでさえコミュニティの狭い田舎です。
営業して一度断られると、再び営業するのが恥ずかしい気持ちも痛いほどわかります。
ですが一度断られても、スキルやポートフォリオ改善し、再度営業することで振り向いてもらえます。
田舎ならなおさら、営業はプラス思考で積極的に行うべきです。
⑤人脈を広げる
田舎に限った話ではないですが、人脈を広げておくことが大切です。
しかし田舎に移住すると、人脈を広げるのは都会に比べて困難になります。
なので理想としてはフリーランスとして移住する前に、都会で仕事のつながりや人脈を作っておくことです。
都会で人脈が築けそうになければ、その地方の勉強会などのイベントに常にアンテナを張っておきましょう。
あればソッコーで参加するなど、積極的な姿勢が大切です。
狭い田舎だけに、勇気を持って話しかければ仲良くなれる可能性は高いです。
あるいはSNSのコミュニティを活用するものいいでしょう。
仕事は人と人との信用から生まれます。
人付き合いはフリーランスであれば特に大事にしたいものです。
まとめ:田舎フリーランスはメリットもたくさん
以上、「田舎でフリーランスは難しい。理由と対策5つを現役田舎フリーランスが語る!」でした。
田舎でフリーランスとして食べていくのは大変ですが、メリットももちろんあります。
具体的には下記です。
- 人混みがないので散歩などがしやすく、精神的なストレスが溜まりにくい
- 自然や緑が多いので、リフレッシュしやすく心の安定に繋がる
- 騒音や訪問者が少ないので、仕事に集中できる環境を作れる
- 「のんびり暮らす」というフリーランスの特権を満喫できる
「都会特有の空気や生活に疲れた」という方は、いったん田舎でフリーランスをしてみるのもいいかもしれません。
もし合わなければ、もう一度都会に戻ってがんばればOKですから。
ぜひ自身のスキルを磨き環境を整え、田舎でのスローライフを実現してください。
1992年生まれ|2020年10月フリーランスとして独立|Web制作、SEOライティングを軸に活動中|接客→生産管理→システム開発会社→現在|モリブログ運営。Web制作、フリーランスジャンルを中心に更新中。PV数は年間14万人以上||温泉、旅行、甘いものが好き。