誰に対しても、話が続かない。
相手がイマイチ楽しそうにしていない。
なぜかよく「損するタイプ」って言われる。
こんだけ言葉に気をつけてるのに…何か悪いこと言ってる?
こういった悩みを持つ人へ向けた記事になります。
上記の悩み、もしかしたら「あなたが会話で損しているから」かもしれません。
この記事では「会話で確実に損してしまうNGフレーズ」をまとめました。
「プライベート」と「ビジネス」2つの状況にわけて紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
- 「損している話し方」に気付き、意識することができます。
- 自分が無意識に口にしているクセに気付くことができます。
- 他人との会話が、円滑で楽しいものになります。
プライベート(友人・恋人)
プライベートで確実に損するフレーズとして、以下6つがあります。
その①:要するに
その②:なるほど
その③:そういうもんだよ
その④:私なんて
その⑤:私なんて(2)
その⑥:〇〇でいいよ
それぞれ解説します。
その①:要するに
「要するに」とか「つまり」は相手の話を要約するフレーズです。
日常的に使ってる人は気をつけましょう。
話している相手は「ただ悩みを聞いてほしい」「他愛もない話を共有したい」といった気持ちで話しています。
話を要約したり、まとめたりすると相手は「この人全然共感してくれてない」と感じるからです。
雑談の際は話をまとめるのではなく、とにかく話を最後まで聞き「そうだね」「そうだよね」「大変だったね」と共感してあげましょう。
その②:なるほど
一見、理解した風を醸し出せる便利なあいづち言葉ですが、これを連呼するのは危険です。
たたみかけるように「なるほど」を連呼すると、軽薄な印象につながるからです。
加えて「ほんとに分かってるのかな?」と疑われてしまうからです。
「なるほど」の使用頻度は、1つの話題で1~2回くらいに絞るのがオススメ。
なるほどの代わりに「オウム返し」や「うなずき」を増やしましょう。
その③:そういうもんだよ
何かしら悩みを打ち明けて相談する人は「共感」を求めています。
自分にとって大変で苦しい経験を話しているのに、
「仕事ってそういうもんだよ」
「結婚ってそういうもんだよ」
「そういう価値観の違いってよくあることだよ」
みたいに簡単に片付けられて気分がいい人はいません。
とにかく 、「そうだよね」 「大変だよね」と共感してあげましょう。
いくら相手のことを思ってたとしても、「アドバイスは禁句」です。
こちらがアドバイスなんかする前に「悩みの答えは既に相手の中で決まっている」ことが大半です。
その④:私なんて
Aさん「昨日ノルマ達成したんだ~!」
Bさん「おめでとう~!私なんてたぶん今月もムリだよ」
Aさん「そんなことないよ!まだ時間はあるんだし」
Bさん「いやそうだよ。私なんて声低いし、かわいげもないしさ…」
このネガティブなタイプの「私なんて」は、もれなく「めんどくさい認定」されてしまいます。
紛れもない「そんな事ないですよ待ち」ですし、相手からは「フォローしなきゃいけない人」と認識されてしまうからです。
ちなみに、こういう行為を「セルフ・ハンディキャッピング」といいます。
テスト前に「おれ、全然勉強してないからさ」。
大事なプレゼン前に「わたし、二日酔いで調子悪いからさ」。
みたいな、うまくいかない原因を事前にアピールして「予防線」を張る行為。
で、結果的にうまくいけば「ラッキー」で片付く。
うまくいかなければ「ほら言った通りでしょ」と批判を避けられる。
実によくできた「自分を守るしくみ」ですが、相手に気を遣わせるし普通にめんどくさいです。
なのでついクセで「私なんて」と言ってしまったら、語尾をむりやりポジティブにしましょう。
「私なんてたぶん今月もムリ…っていう雰囲気だけど、まぁ頑張んなきゃね!」
これだけでも印象はグッとよくなります。
その⑤:私なんて(2)
「昨日ネイル変えたんだ~」
「かわいい~!私なんて職場がネイル禁止だからな~」
「昨日、2時間もサイクリングしてきて疲れた~」
「マジで?でも俺なんて昨日ジムに3時間いたんだよね」
みたいに、なんでもかんでも自分の話にすり替えるタイプの「私なんて」です。
相手がわざわざそんな話をしてくるということは「その話を聞いてほしいし、興味を持ってほしいし、共感してほしい」ということです。
そこでいきなり「自分の話」を持ち込むのは、相手の話題を完全無視していることと同じ。
対策としてはシンプルです。相手の話をしてあげましょう。
「かわいい!〇〇ちゃんネイルが似合うよね~、どこでやったの?」
「2時間!?〇〇くんほんと自転車好きなんだね。どこまで行ったの?」
相手の話を聞くなり、まず自分の話題を話してないか、意識してみましょう。
その⑥:〇〇でいいよ
「マックでいいよ」「ビールでいいよ」
何かと「〇〇でいいよ」と口にする人は何かと損します。
本人は無意識でも「でいいよ」という言葉には、「仕方なく〇〇にする」みたいなニュアンスが含まれます。
それだと相手は少なからず「仕方なく合わせてくれてるんだな、申し訳ない」という感情を抱き、気を遣わせてしまいます。
マックが食べたいなら、「マックがいい」。
居酒屋で最初にビール飲みたいなら、「ビールがいい」。
「〇〇でいいよ」じゃなくて「〇〇がいい」。
常日頃から意識してみましょう。
ビジネス(上司・部下)
ビジネスで確実に損するフレーズとして、以下6つがあります。
その①:あなたのためを思って
その②:俺はいいんだけどさ
その③:そんなことないですよ
その④:また誘って下さい
その⑤:可能ですか?
その⑥:は?
それぞれ解説します。
その①:あなたのためを思って
「あなたのためを思って、言ってるんだからな」
「君の将来のことを思って、ちょっとキツく言わせてもらったけども」
一見、優しくて正義感あふれるフレーズに聞こえますが、実際「これを機に改めよう」とは中々なりません。
むしろ押しつけがましく、相手をうんざりさせる「損する」フレーズです。
これを口にする人は、結局ただ「自分が悪者になりたくない」だけです。
そもそも説教の理由は「自分が気に食わないから」「自分が不快だから」「自分にとって都合がわるいから」でしかありません。
でもそんな理由だけで説教するのは、ジコチューでカッコつかないし、ただの悪者です。
そこで「あなたのためを思って」を一言加えることで、ちょっとカッコつけて正義感を匂わせ、説教を正当化し、嫌われることを避けようとしているのです。
そもそも説教自体しない方がいいですが、偽善的な「あなたのため」はむしろ言わないほうが印象はよくなります。
その②:俺はいいんだけどさ
「俺はいいんだけどさ、それだと普通怒られるよ」
「私はいいんだけどさ、周りの人からはなんか言われるかもよ」
こちらも、いかにも偽善的な雰囲気しかありません。
「あんたがいいなら言わなくていいじゃん」となるのがオチです。
それでもつい口にしてしまうのは、結局言ってる本人が「イヤだから」「気になるから」ですよね。
でも、優しい自分でいるため、なるべく嫌われないため「自分を擁護する一言」を言わずにはいられない、というロジックです。
今の若い後輩は敏感です。回りくどい「嫌われたくない発言」はすぐバレます。
なので勇気がいるかもですが「そういうことは俺がイヤだからやめてほしい」とストレートに言いましょう。
「俺がイヤだからやめて」「私が気になるからやめて」
はっきり言う方が普通に聞き入れてもらえるし、得です。
その③:そんなことないですよ
「その服、すごい似合いますね」
「いえいえ、そんなことないですよ」
褒められた時に、素直に認めると「図々しい」「偉そう」と思われそう、と感じる人もいるでしょう。
とはいえ、相手がわざわざ褒めてくれているのに「いえいえ」やら「そんなことない」と否定するのは、かえって失礼になる時もあります。
それに相手が褒めてくる時って、本気で思ってるわけじゃなく会話を広げたがっているだけです。
そこで過度に謙遜して否定すると「(いや、そこまで褒めたつもりじゃないんだけどな…)」と思われ、痛い人になる可能性も。
せっかく褒めてもらったんだから、そこから「あぁこれはですね、〇〇店でセールで安かったんですよ~」といった感じで会話を広げましょう。
褒めてくる=会話を広げたがっている証拠です。
その④:また誘って下さい
楽しい飲み会のあと、部下が一言。
「今日はありがとうございました!楽しかったです!また誘って下さい!」
悪気はさらさらないですが、ちょっと損するフレーズです。
「誘う」ってめっちゃ大変だし、面倒くさいからです。
企画の手間、詳細を決める手間、連絡する手間…それに断られればイヤな思いだってします。
そんな面倒くさいことしてもらったのに、誘われた側がお返しに「また誘ってください」ではちょっと酷な話です。
なのでお礼を言う際は、このようにしましょう。
「今日はありがとうございました!楽しかったです!次は僕がお誘いします!」
現代は「受け身」の人が増えているので、そんな中で「受け身じゃない姿勢」を見せるだけでも、また誘ってもらえる可能性は高まります。
その⑤:可能ですか?
「~と考えているのですが、こちら可能ですか?」
「〇〇していただくことは可能でしょうか?」
パっと見、丁寧な言い回しに見えますが、ちょっと回りくどく、損なフレーズです。
この言葉を多用する人は「断られるのが怖い」タイプの人が多い傾向にあります。
本当は「依頼したいこと」「してもらわなきゃ困ること」なのに、断られるのが怖い。
だから「可能ですか?」という表現に逃げている、という感じです。
また、見る人によっては、ちょっと理屈っぽくて、高圧的な印象にも捉えられます。
なので、普通に「お願いする」方が得です。
「〇〇していただけますか?」
「〇〇をおねがいできますでしょうか?」
その⑥:は?
何かを聞き返す時に「は?」と言う人がたまにいますが、これは確実に損をします。
威圧的だし、ケンカや言い合いに発展させる可能性のある、乱暴なニュアンスを含むフレーズだからです。
しかし言ってる本人にとってはまったく悪気はなく、ただの口グセに過ぎません。
だからこそ、特に注意が必要です。
なので下記のように言いましょう。
「すみません、どういうことですか?」
「もう一度お願いします。」
聞こえづらかった、意味が分からなかった、このような「聞き直し」のタイミングでこそ、丁寧な言葉遣いを心がけたいものです。
まとめ
以上、「会話で確実に損するNGフレーズまとめ」でした。
全く悪いつもりがなく、無意識によかれと思って発しているフレーズもあったのではないでしょうか。
日常での会話の際も「相手がどう感じるか」といった配慮を考えながら発言したいものですね。
「無意識」や「無知」は怖いもの。会話の知識を身に着け、円滑なコミュニケーションをしていきましょう。
以上です。
1992年生まれ|2020年10月フリーランスとして独立|Web制作、SEOライティングを軸に活動中|接客→生産管理→システム開発会社→現在|モリブログ運営。Web制作、フリーランスジャンルを中心に更新中。PV数は年間14万人以上||温泉、旅行、甘いものが好き。