まったくの知識なしでもIT業界に転職できる?【厳しい】

悩む人

IT業界って、まったくの知識なしでも転職できる?
知識不問の求人とか結構あるけど、本当なのかな。

とお悩みの方へ向けた記事になります。

先日のツイートです。

「知識なし」でIT業界に転職することはむずかしい

しかし逆を言えば、最低限の知識つけて事前準備すれば、その状態からでもIT業界にいける

経験不問の求人ばかり当たっても、たぶん長い目で見て成長できない

差別化のためにも、準備の時間は捻出すること

この記事を読むメリット
  • 現実を知り、必要な対策を講じれるようになります。
  • 適切な準備や対策がわかり、IT業界への転職が実現できます。
目次

まったくの知識なしでもIT業界に転職できる?【厳しい】

まったくの知識なしでもIT業界に転職できる?【厳しい】

本記事で言いたい結論は、以下のとおりです。

まったく知識がないままIT業界へ転職するのはむずかしい。
最低限の知識をつけ、正しく対策することで、転職が可能になります。

知識がゼロの状態では、IT業界に行くのはむずかしいです。

いくら「知識・経験不問」の求人であっても、やはり最低限の知識をもつ人が優先的に評価されるものです

しかし逆に、知識をつけて念入りに準備をすれば、知識なしの状態からIT業界に行くことは十分に可能となります。

IT業界に求められる「最低限の知識」とはどの程度?

企業によって基準が異なるので一概には言えませんが、一般的には次のようなものと考えておけば間違いありません

  • プログラミングの基礎・考え方
  • 各言語のフレームワークの基礎・使い方
  • データベースの基礎・操作や抽出の方法
  • Gitなどのバージョン管理ツールの概念・使い方

これらはだいたいのIT企業で、ほぼ必ずといっていいほど求められるスキルです。

いくら経験や知識を問わない求人でも、なるべく押さえておくに越したことはありません。

最低限の知識については以前の記事、エンジニアに求められるポートフォリオのレベルは?制作のコツも紹介も参考にどうぞ。

まったくの知識なしでIT業界に挑戦するリスク

まったくの知識なしでIT業界に挑戦するリスク

まったくの知識なしでIT業界に挑戦すると、次のようなリスクがあります。

その①:そもそも採用されない
その②:採用されても成長できない
その③:知識のアップデートのための勉強が苦痛
その④:残業や休出など時間外労働に追われる

それぞれ解説します。

その①:そもそも採用されない

その①:そもそも採用されない

知識がまったくないままIT業界を目指しても、なかなか採用されません。

理由は冒頭でも述べたとおり、いくら知識不問の求人でも、ある程度知識をもつ人が優先して評価されるからです。

その②:採用されても成長できない

その②:採用されても成長できない

仮に採用されたとしても、のちのち成長できない可能性が高いです。

知識なしで雇ってくれる企業は、だいたい業務内容がITやエンジニアとは関係ないものばかりだからです。

たとえばエクセル入力といった単純な事務作業や清掃だったり、さらには家電量販店で働く事例も存在します。

詳しくは以前の記事、【騙された!】「SESならエンジニア経験を積める」は幻想ですをご覧ください。

その③:知識のアップデートのための勉強が苦痛

その③:知識のアップデートのための勉強が苦痛

IT業界における勉強は、一時的にがんばるものでなく、コツコツ少しづつ継続するもの

いざIT業界に飛び込んでも、地道な勉強の継続は不可欠なので、知識なしで入ると苦痛を感じてしまうでしょう。

たとえばプロジェクトごとで、扱う言語やフレームワークが異なることもあります。

また最新技術を扱うWeb系企業などでは、アップデートのたびにそれに順応しないといけません。

その④:残業や休出など時間外労働に追われる

その④:残業や休出など時間外労働に追われる

IT業界の多くは、残業や休出といった時間外労働が多いです。

キラキラのオフィスで、好きな時間に退社できるのは、ごく一部の大手企業のみと考えて差し支えありません。

知識がない状態で、憧れだけでIT業界を目指すと、このような実態に嫌気が差す可能性が高いです。

現実として、そのあたりの知識も身に付ける必要があります。

知識なしの人がIT業界に転職するための5ステップ

知識なしの人がIT業界に転職するための5ステップ

知識なしの人がIT業界へ転職するためのステップは、以下のとおりです。

ステップ①:目指す業界や職種を決める
ステップ②:プログラミングの基礎を学ぶ
ステップ③:周辺知識を学習する
ステップ④:ポートフォリオを作成する
ステップ⑤:理想を下げてひたすら求人に応募

それぞれ詳しく紹介します。

ステップ①:目指す業界や職種を決める

ステップ①:目指す業界や職種を決める

まず最初のステップとして、目指す業界や職種をはっきりさせましょう。

どういう働き方がしたくて、どういう職種を目指したいのかが見えないと、効率は悪化する一方だからです。

「目的があるから弾丸は速く飛ぶ」という言葉のように、まずは目指すべきゴールを決め、それの実現に向けてがんばることが大切です。

ステップ②:プログラミングの基礎を学ぶ

ステップ②:プログラミングの基礎を学ぶ

IT業界にエンジニアとして転職するなら、プログラミングの基礎は必須といえます。

まずはドットインストールプロゲートを用いて、プログラミングはどういうものかを学習しましょう。

言語は、①で定義したゴールの実現に必要な言語を選ぶようにしてください。

ちなみにプログラムコードは「書ける」だけでなく「読む」ことも重要

実際の現場では、既存のコードを読んだうえで、追加や修正をする必要もあります。

ステップ③:周辺知識を学習する

ステップ③:周辺知識を学習する

周辺知識とは、主に

  • フレームワーク
  • データベース
  • Git等のバージョン管理ツール

を指します。

いずれも奥が深い分野なので、極めればキリがありません。

まずは概要をざっくり掴み、基本的な使い方や操作法を覚える程度でいいでしょう。

ステップ④:ポートフォリオを作成する

ステップ④:ポートフォリオを作成する

もっとも大変なステップとなるが、こちらのポートフォリオです。

知識がない状態でIT業界への転職を目指すなら、あるに越したことはありません。

しかし未経験者が一人で開発できるポートフォリオとなると、当然レベルには限界があります。

それほど凝ったものでなくてもいいので、それよりもなるべく「問題解決」をテーマに制作することがコツです。

詳しくは以前の記事、エンジニアに求められるポートフォリオのレベルは?制作のコツも紹介を参考にどうぞ。

ステップ⑤:理想を下げてひたすら求人に応募

ステップ⑤:理想を下げてひたすら求人に応募

ポートフォリオを作ったら、理想を下げてひたすら求人に応募することです。

ここでのポイントは、「理想を下げる」という点。

実務経験がまったくない状態で

  • キラキラのオフィスでないと嫌
  • Web系自社開発でないと嫌

といった高い理想をもっていると、確実に難航します。

未経験のうちはハードルを下げ、まずは業界に飛び込み、それから高みを目指していくことが理想です。

IT業界が知識なしの人に求めていること

IT業界が知識なしの人に求めていること

IT業界が、知識なしの人に求めているスキルを挙げると、以下になります。

その①:コードを読み書きできるスキル
その②:認識の齟齬を生まない会話力
その③:ロジカルシンキング
その④:課題発見および解決スキル
その⑤:やる気や積極性

それぞれ詳しく見ていきましょう。

その①:コードを読み書きできるスキル

その①:コードを読み書きできるスキル

IT業界では、プログラムコードを読み書きするスキルは必須。

しかし知識なしからプログラミングを始めた方は、「書く」ことを優先して勉強しがち

「既存のコードを読み解く」ことをないがしろにしている人も少なくありません。

現場では、既存のコードから状況を把握し、修正する業務もあるので、読み書き両方できることが望ましいです。

その②:認識の齟齬を生まない会話力

その②:認識の齟齬を生まない会話力

知識なしの人には、認識の齟齬を生まない会話力も求められます。

IT業界は思っているよりも、他人とコミュニケーションをとる機会が多いからです。

人よりも知識がないなら、「円滑に仕事を進められるだけのコミュ力」をアピールすることは、たいへん有効です。

その③:ロジカルシンキング

その③:ロジカルシンキング

ロジカルシンキングとは、いわゆる「論理的思考」のことです。

ものごとを段階的に、順序立てて考えられる能力は、IT業界ならなおさら求められます。

円滑に仕事を進めたり、問題解決の場面でも必要となる考え方になります。

概要を理解し、ロジカルに考える練習をしておくことが重要です。

その④:課題発見および解決スキル

その④:課題発見および解決スキル

課題を発見し、それを解決するスキルも、IT業界では求められます。

IT業界の本質は、基本的に「問題解決」だからです。

クライアントやユーザーの何らかの問題を、ITの力で解決するのが、IT業界の存在意義。

潜在的に隠れた問題や悩みに着目し、解決するために思考するクセを身に付けることが理想です。

その⑤:やる気や積極性

その⑤:やる気や積極性

やる気と積極性は、知識がないぶんアピールしなければなりません。

いくら知識や実力があっても、やる気がない人を雇うほどIT業界は甘い世界ではないからです。

やる気や積極性をアピールするなら、やはり何かしらポートフォリオをひとつ持っておくことです。

資格をとることも有益ですが、かける時間とリターン、コスパを考慮すると、ポートフォリオに軍配が上がります。

現代では「完全オリジナルのポートフォリオ制作を支援するプログラミングスクール」もあるので、検討してみるのもいいでしょう。

「ポートフォリオ作成支援」があるスクール
  • TechAcademy:規模・知名度ともにNo1。ポートフォリオ制作支援にも定評あり。
  • TECH BOOST:「挫折させないサポート体制」が特徴。オリジナルのポートフォリオ完成を支援。
  • DMM WEBCAMP:大手DMMグループ。こちらもすべてのコースでポートフォリオ支援つき。

知識なしの人におすすめの勉強方法

知識なしの人におすすめの勉強方法

知識なしの人におすすめの勉強方法として、以下が挙げられます。

その①:市販の書籍で独学する
その②:学習サイトに課金する
その③:プログラミングスクールを利用する

それぞれ解説します。

その①:市販の書籍で独学する

その①:市販の書籍で独学する

知識なしからIT業界を目指すなら、市販の書籍で体系的に学ぶことも選択肢です。

プログラミングやデータベースなどの周辺知識に関する書籍は、豊富すぎるくらいの種類があります。

最初の一歩として、もしくは不明点を見返すなどの目的で、うまく活用したいところです。

その②:学習サイトに課金する

その②:学習サイトに課金する

学習サイトに課金することも、知識なしからIT業界に行く手段として有効です。

課金制の学習サイトはだいたい動画講習となるので、書籍以上に理解を深められます。

学習サイトは具体的には、ドットインストールプロゲートから始めることがおすすめです。

その③:プログラミングスクールを利用する

その③:プログラミングスクールを利用する

プログラミングスクールを利用することも、知識なしからIT業界に行く手段としておすすめです。

書籍や学習サイトに比べて多額の金額がかかりますが、相応のメリットがあるからです。

たとえば最大のメリットは、講師にわからないところを聞けること。

聞いて理解してすぐに次のステップに進めるのは、大きな時間短縮となり、いち早くプロとして稼ぐフェーズにうつれるでしょう。

IT業界を目指す、知識なしの人におすすめのスクール
  • TechAcademy:規模・知名度ともにNo1。ポートフォリオ制作支援にも定評あり。
  • TECH BOOST:「挫折させないサポート体制」が特徴。オリジナルのポートフォリオ完成を支援。
  • DMM WEBCAMP:大手DMMグループ。こちらもすべてのコースでポートフォリオ支援つき。

まとめ

まとめ

以上、まったくの知識なし状態からIT業界へ転職する方法などを紹介しました。

知識もなく何の準備もしないまま「経験不問」の求人ばかり当たっても、のちのちの成長は見込めません。

IT業界は専門スキルを要する職業なので、最低限の知識は不可欠です。

自分が目指すゴールと、相手から求められていることをしっかり意識のうえ、正しい努力でIT業界を目指してほしいと思います。

あわせて読みたい
アルバイトでエンジニアの実務経験は積める?【←積める】 エンジニアになりたいけど実務経験ない。未経験OKアルバイト求人ならあるけど…バイトで実務経験って積めるの? とお悩みの方へ向けた記事になります。 先日のツイートで...
あわせて読みたい
【エンジニアは楽しくないのが当たり前】原因と対策をご紹介! エンジニアだけど、だんだん仕事が楽しくなくなってきた。もしかしたら向いてないのかな。長く勤めている人はどうなんだろう? とお悩みの方へ向けた記事になります。 ...
あわせて読みたい
エンジニア辞めた後は選択肢は限られる?【いいえ】具体例を紹介 エンジニアを辞めた後のキャリアって、やっぱりIT系に限定されるの?実際にエンジニア辞めた人は、どんなキャリアを選んでるんだろう。 とお悩みの方へ向けた記事になり...
目次