ChatGPTがどんどん普及してる。
もうプログラマーはオワコンなの?
とお悩みの方へ向けた記事になります。
先日のツイートです。
ChatGPTでプログラマがオワコンとか言われてるけど
— モリ|フリーランスWebライター (@MockRoll) May 29, 2023
プログラマとかITとはいえ、仕事の相手は結局、人
・顔を合わせることで得られる信頼
・困ったとき励まし合う助け合い
・厳しい言葉をかける思いやり
は、この先いくらAIが便利になっても、なくなることはない#駆け出しエンジニアと繋がりたい
ChatGPTでプログラマがオワコンとか言われてるけど
プログラマとかITとはいえ、仕事の相手は結局、人
・顔を合わせることで得られる信頼
・困ったとき励まし合う助け合い
・厳しい言葉をかける思いやりは、この先いくらAIが便利になっても、なくなることはない
- プログラマーはオワコンじゃないことがわかり、安心して続けられます。
- 今後プログラマーがやるべき対策がわかり、仕事に困らなくなります。
ChatGPTでプログラマーはオワコンになる?【結論:いいえ】
近年のChatGPTの普及によって、
- プログラミングはすべてAIがやる
- プログラミング、プログラマーはオワコン
などの意見が増えている昨今。
「近い将来、仕事がなくなるのかな。」と、不安を抱くプログラマーも多いでしょう。
本記事で言いたい結論は、タイトルのとおり、
ChatGPTでプログラマーがオワコンになることはない。
です。
筆者の僕は、現在フリーランスエンジニアとして活動しています。
そんな僕の観点から、プログラマーがオワコンではない理由や、これからプログラマーがやるべき対策について紹介します。
プログラマーがオワコンにならない理由
プログラマーがオワコンにならない理由は、以下のとおり。
その①:確認や修正は必須だから
その②:プログラマーはコードを書いて終了ではないから
その③:プログラミング未経験者が言っているから
それぞれ解説します。
その①:確認や修正は必須だから
ChatGPTが生成するプログラムコードは、まだまだ正確さに欠けることが課題です。
淡々とSF映画のようにコードを生成してくれる様は頼もしいですが、結局プログラマーによる確認や手直しは不可欠。
ChatGPTの精度は確実に上がっていくものの、人間の手直しが完全に不要になるには、まだまだ時間がかかります。
その②:プログラマーはコードを書いて終了ではないから
プログラマーは、コードを書くだけが仕事ではありません。
企業にもよりますが、一般的には
- プログラミング
- システム開発に関する打ち合わせ
- 動作テスト
- バグやエラーの発見、報告
といった業務も担当します。
なので「ChatGPTがプログラム書いてくれるから、プログラマーはオワコン」というのは早計です。
その③:プログラミング未経験者が言っているから
プログラマーオワコン説は、だいたいプログラミング未経験者が口にしていることが多いです。
たしかにChatGPTは、
- かんたんで小規模なプログラムコードの生成
- エラーの原因の特定
などにおいて、たいへん役に立つツールではあります。
しかし「実務で用いるような複雑なプログラムを作る」となると、まだまだ課題が残ります。
ChatGPTの現状と今後の可能性
この章では、ChatGPTの現状、および今後の可能性について考察していきます。
実務における複雑な要件には対応できない
前述でも触れていますが、現状のChatGPTは
- かんたんで小規模なプログラムコードの生成
- エラーの原因の特定
を得意としています。
しかし実務となると、より複雑な条件が重なっていたり、企業によって書き方のルールも存在します。
それらをすべてプロンプトとして言語化するのもひと苦労。
しかも現段階では、そのプロンプトどおりにコードを生成してくれるほど、精度は高くありません。
絶対的な正解がない質問には弱い
ChatGPTは、プログラミングのような「絶対的な正解」がない質問には弱いです。
たとえば、
- 東京に1泊2日するのですが、観光スポットを教えてください
- 画像生成AIへ向けて、「勉強する女の子」の画像を生成するためのプロンプトを考えてください
のような質問は、人それぞれの解釈が入るので、答えも異なります。
こういった質問をAIにしても、非現実的だったり、誤情報が返ってくることは珍しくありません。
精度は上がるが「仕事を奪う」までに至らない
ChatGPTは今でこそいろんな課題が残りますが、恐るべきスピードで改善していくことが予想されます。
上記で述べたような問題も、少しづつ着実に改善し、より実用的で手軽に使えるものとなるでしょう。
とはいえ、ChatGPTが
- プログラマーの仕事を奪う
- プログラマーがオワコンになる
のような未来を作っていくことは、ないと考えていいでしょう。
ChatGPTは「プログラマーの仕事を奪うもの「ではなく、「さらに生産性を上げてくれるツール」という立ち位置だからです。
AIを敵視するのではなく「いかに味方につけるか」「上手に付き合うか」を考えられる人が、今後生き残るうえでのポイントになるでしょう。
オワコンになる可能性が高い人
プログラマー自体がオワコンになることはないものの、一部の人はオワコンの危機にあることも事実。
一部の人とは、以下のとおりです。
その①:コードを書くだけのプログラマー
その②:駆け出しのプログラマー
その③:デバッグやテスター業務を行う方
それぞれ見ていきましょう。
その①:コードを書くだけのプログラマー
企業によりますが、
- 設計書を作る人
- コードを書く人
- デバッグやテストを行う人
など、律儀に分担されているところもあります。
中でも、コードを書く「だけ」のプログラマーは、淘汰される可能性が高いでしょう。
設計書にある細かな条件さえ言語化できれば、ChatGPTがベースとなるプログラムコードを作ってくれるからです。
その②:駆け出しのプログラマー
「実績を作りたい駆け出しプログラマー」も、厳しい状況下にあるといえます。
これまでは「簡単なコードを書く業務」などがクラウドソーシング上にたくさんありました。
しかし、いまや簡単なコードはChatGPTで作れるようになったからです。
今後、駆け出しの方には、コードを書く技術より、
- AIの性能を最大限活かすプロンプトを作る力
- それ以外の付加価値
などが求められるでしょう。
その③:デバッグやテスター業務を行う方
デバッグやテストを専門に行っている人も、厳しい状況にあるでしょう。
ChatGPTは、デバッグやエラー探しも得意分野としているためです。
これらはゆくゆく、人間がやる業務ではなくなる可能性が高いです。
プログラマーが今後やるべきこと
今後プログラマーとして活躍するために、やるべきことは以下のとおり。
その①:プロンプト設計の力をつける
その②:AIプログラミングを学習する
その③:コミュニケーション能力アップに務める
それぞれ見ていきましょう。
その①:プロンプト設計の力をつける
これからのプログラマーに求められるのは、プロンプト設計のスキルでしょう。
今後はAIを敵にしたり、AIに勝つのではなく、AIをいかに上手に使うかが問われます。
「的確にAIに答えてもらうには、どう質問したらいいか」ということを考え、瞬時に言語化できれば強いです。
「プロンプトとは?」がわからない方は、以前の記事、ChatGPTの活用に必須のプロンプトとは?→「命令文」のことをぜひお読みください。
その②:AIプログラミングを学習する
Pythonなど、AIに関するプログラミングを学ぶことも重要となります。
より効果的な命令文を作るには、AIプログラミングの知見もあったほうがいいことは間違いありません。
それだけでなく、今後はAIがさらに発展し、ITのみならずあらゆる分野で応用されるでしょう。
そのためAIプログラミングの知識は、汎用的に活かせるため、学んでおいて損はないでしょう。
- TechAcademy:規模・知名度No1。Python、AI、データサイエンスコースから選べる。
- TECH BOOST:「挫折させないサポート体制」が特徴。AIコースの指導の丁寧さも評判。
- DMM WEBCAMP:大手DMMグループ運営・提供。AIポートフォリオ制作支援つき。
その③:コミュニケーション能力アップに務める
業務におけるコミュニケーション能力の向上に務めるのも、今後を活きるプログラマーにとって効果的です。
「IT業界」「プログラマー」とはいえ、仕事の相手は人間です。
- 顔を合わせて話すことで得られる信頼
- 困ったときに励まし合う助け合い
- ときに厳しい言葉をかける思いやり
などは、この先いくらAIが便利になっても、なくなることはありません。
技術ばかりに走らず、認識の齟齬を生まないコミュニケーション能力を鍛えましょう。
ChatGPTにコードを書いてもらうときのコツ
ChatGPTにコードを書いてもらうときのコツを、以下のとおりご紹介します。
その①:0→1を任せる
その②:条件をより具体的に書く
その③:自作のコードの修正を任せる
その①:0→1を任せる
ChatGPTにプログラミングを依頼するときは、「0→1を任せる」程度で頼みましょう。
1から100まですべて任せようとしても、現段階ではなかなか実現は難しいです。
大まかな骨格部分の生成を任せ、細かな肉付けは手動で行ったほうが正確といえます。
その②:条件をより具体的に書く
ChatGPTにコードを書いてもらうなら、細かい条件をより具体的に書くようにしましょう。
細かい条件とは、たとえば
〇〇を自動生成するプログラムを考えてください。
なお、以下の条件をすべて満たしてください。
・言語は〇〇
・値の検証方法は〇〇
・実行環境、バージョンは〇〇
といったものです。
条件が明確に記載されているほど、生成されるコードは具体的になります。
その③:自作のコードの修正を任せる
ChatGPTにコードを書いてもらうコツとして、自作コードの修正も挙げられます。
前述「その①:0→1を任せる」とは逆で、大まかな骨格部分を自作します。
その後、そのコードの「書き方の改善」や「高速化」を、ChatGPTに依頼する形です。
コードの内容によっては0→1が難しい場合もあるので、そういうときに有効です。
まとめ
以上、プログラマーがオワコンにならない理由や、今後の対策についてご紹介しました。
記事の内容をまとめると、以下のとおりです。
- プログラマーはオワコンにならない。
- ChatGPTはまだ不完全のうえ、プログラマーはコードを書くだけが仕事ではない。
- 実務で用いるような複雑なコードの生成は難しい。
- コードを書くだけだったり、テスター業務専門の方は今後の見通しはよくない。
- 今後プログラマーは、プロンプト設計や、AIプログラミングの技術が必要。
- 仕事の相手は結局人なので、コミュニケーション能力はあったほうがいい。
ChatGPTはプログラマーの仕事を奪うものではなく、プログラマーの強力な味方です。
うまく付き合い、上手に使いこなすことで、これまでとは比べ物にならないくらいの生産性アップが期待できるでしょう。
1992年生まれ|2020年10月フリーランスとして独立|Web制作、SEOライティングを軸に活動中|接客→生産管理→システム開発会社→現在|モリブログ運営。Web制作、フリーランスジャンルを中心に更新中。PV数は年間14万人以上||温泉、旅行、甘いものが好き。