未経験だけど、HTMLとCSSはひととおり勉強した。
この状態で、フリーランスとして独立できるかな?
とお悩みの方へ向けた記事になります。
先日のツイートです。
HTML・CSSだけでフリーランス独立は厳しい
— モリ|Web系フリーランス (@MockRoll) September 14, 2022
できなくはないが、長続きしない
いずれ別のスキル習得を余儀なくされるのがオチ
いまやHTMLとCSSは、土台みたいなもの
包丁で切る技術だけで料理人にはなれない
複数スキルとのかけ合わせが大切#駆け出しエンジニアと繋がりたい #フリーランス虎の巻
HTML・CSSだけでフリーランス独立は厳しい
できなくはないが、長続きしない
いずれ別のスキル習得を余儀なくされるのがオチいまやHTMLとCSSは、土台みたいなもの
包丁で切る技術だけで料理人にはなれない複数スキルとのかけ合わせが大切
- HTML・CSSのスキルで独立しても、長く続かないことがわかります。
- 現状を知ることで、フリーランスになってから後悔することを避けられます。
【体験談】未経験からHTMLとCSSだけでフリーランスになれる?
本記事で言いたい結論は以下です。
HTMLとCSSだけでフリーランスにはなれるけど、長続きはしない。
本記事を書いている僕は、フリーランスとして独立し4年目になります。
簡単なプロフィールを以下に記します。
山形県在住の30歳(2022年9月現在)。
かんたんな職歴は以下。
接客業→生産管理事務→システム開発→フリーランス
システム開発経験はあったものの、Web制作フリーランスとして独立。
そのため独立後、初めてHTMLとCSSを学ぶ。
現在は主にライティング、デザイン、WordPressを軸に活動中。
本記事ではHTMLとCSSだけでフリーランスとして独立することについて、僕の見解を書いていきます。
結論:なれるけど長続きはしない
HTMLとCSSだけでも、フリーランスとして独立することはできます。
しかし、HTMLとCSSだけで生活してくのは厳しいです。
いずれ別のスキルの習得を余儀なくされるのがオチだからです。
HTMLとCSSはあくまで、IT業界における最低限身につけたい基盤・土台のような知識。
たとえるなら、包丁で食材を切るスキルだけで料理人を目指すようなものです。
HTMLとCSSでフリーランスになっても続かない理由
HTMLとCSSでフリーランスになっても続かない理由は、以下のとおりです。
その①:そもそもHTMLとCSSのみの案件数が少ないから
その②:コーディング案件は単価が安いから
その③:結局求められるのはデザインだから
それぞれ解説します。
その①:そもそもHTMLとCSSのみの案件数が少ないから
いわゆるコーディングのみの案件は、そもそも数が少ないです。
コーディングだけというより、Webサイトの制作をまるっと依頼する案件の方が多いからです。
具体的には、以下のような感じです。
サイト設計
↓
デザイン考案
↓
コーディング
↓
CMS組み込み
↓
サーバーへアップロード
↓
動作確認
たとえフリーランスエージェントを使っても、コーディングのみの案件は豊富とは言い難いです。
以前の記事、コーダー案件豊富なフリーランスエージェントは?【←ほぼない】でも紹介しています。
その②:HTMLとCSSのみの案件は単価が安いから
続かない理由2つ目は、コーディング案件は単価が安いからです。
比較的単価が高い案件が見つかっても、
- コーディング規則が厳しい
- 納期が超タイト
といった条件がつきものです。
そのため「丁寧なコーディング」などを売りにしても、ニーズはありません。
低単価で数をこなしても、ゆくゆくはジリ貧になります。
その③:結局求められるのはデザインだから
続かない原因3つ目は、結局求められるのはデザインだから。
コーディング案件を眺めているとわかると思いますが、ほぼ必ず「デザイン」が付きまといます。
クライアントは、コーディングをして欲しいのではありません。
どちらかというと、よりよいデザインを生み出してほしいのです。
さらにいうと、要はもっと売れるようにしたいだけです。
HTMLとCSSのみで長続きしないならどうすべきか
「HTMLとCSSでフリーランスになっても続かない」と前述しました。
じゃあどうするの?という話ですが、具体的に以下のアクションがおすすめです。
その①:いったんWeb制作会社へ就職する
その②:その他スキルを習得してできることを増やす
それぞれご紹介します。
その①:いったんWeb制作会社へ就職する
HTMLとCSSを学習したら、いったんWeb制作会社へ就職すること。
いきなりフリーランスとして独立するのはおすすめしません。
「個人でHTMLとCSSのコーディングで食べていく」のは、できないこともないですが、仕事はかなり限られます。
もはや実務経験がない地点で足切りされることも普通にあります。
実務経験を積めば、短期間で質の高いスキルアップが図れます。
手順としては以下です。
- 簡単な単発案件で、実績を積む
- その実績を武器に、Web制作会社に就職
- 実務経験を武器に、独立する
うまくいけば制作会社で、コネを作れる可能性もあります。
なので独立前の手順として、いったん就職することをおすすめします。
その②:その他スキルを習得してできることを増やす
いったん就職ができないなら、HTMLとCSS以外のスキルを習得することです。
HTMLとCSS以外のスキルとは、具体的に以下のようなものです。
- デザイン
- WordPress
- プログラミング(JavaScriptやPHPなど)
- マーケティング
- SEO
上記のスキルはいずれもHTMLとCSSと相性がよく、併せ持つことで付加価値として重宝します。
未経験でもhtmlとcssのフリーランス案件を探す方法は?
未経験からHTMLとCSSでフリーランス独立した際、案件を探す方法は大きく以下です。
その①:クラウドソーシング
その②:フリーランスエージェント
その③:知人・友人の紹介
それぞれ見ていきましょう。
その①:クラウドソーシング
コーディング案件を探す方法としてまず挙げられるのが、クラウドソーシングです。
Webサイトをはじめ、LPやアプリなど、コーディング案件が豊富です。
ただ前述したように、デザインありきのコーディング案件が8割を占めます。
コーディング「のみ」の案件となるとかなり限定されますし、単価も低いです。
クライアントが求めるWebデザインを生み出せるスキルを磨けば、しばらくは稼げるでしょう。
クラウドソーシングサイトなら、クラウドワークスかランサーズがおすすめです。
その②:フリーランスエージェント
コーディング案件を探す方法2つ目は、フリーランスエージェントです。
フリーランスエージェントは、営業や手続き等をコンサルタントが代行してやってくれるからです。
しかし前述したように、フリーランスエージェントはコーディング案件が豊富とはいえません。
とはいえ、案件数はゼロではありません。
また同じコーディング案件でも、クラウドソーシングより単価が高い傾向にあります。
フリーランスエージェントでコーディング案件を探すなら、PE-BANKもしくはクラウドテックあたりが比較的見つけやすいでしょう。
その③:知人・友人の紹介
コーディング案件獲得のためには、知人や友人のコネを使うのもいいでしょう。
営業も不要で中間マージンも取られないため、高単価を期待できます。
ただ案件でトラブルが起きた際、紹介元の知人・友人の顔を汚すことにもなるので、注意が必要です。
いまやHTMLとCSSだけでは食べていけない
いまやHTMLとCSSのみで食べていくことは、難しいです。
コーディング不要でサイトを作れる「ノーコードツール」が充実しているからです。
具体的には、以下のようなものです。
- WordPress
- Shopify
- bubble
- STUDIO
- ペライチ
- WIX
これらはほんの一部で、他にもたくさんあります。
これらがなかった頃は、HTMLとCSSができる人は重宝されていました。
しかし今ではこれらのツールが主流で、逆にHTMLとCSSは、補助的な目的で使われるようになっています。
HTMLとCSSはあくまで、IT業界における最低限身につけたい基盤・土台のような知識。
それだけで食べていこうと考えず、複数スキルとかけ合わせることが大切です。
以前の記事、【現実】今後コーディングだけで仕事は取れない【+aでスキルを】も参考にどうぞ。
まとめ
以上、未経験からHTMLとCSSだけで独立しても続かない理由や対処法、およびフリーランス案件を探す方法についてご紹介しました。
記事の内容をまとめると、以下のとおりです。
- HTML・CSSでも独立自体はできるが、続かない
- 案件も少なく、単価が安いから
- Web制作会社で経験を積んだり、その他のスキルの習得が大事
HTMLとCSSでも独立はできますが、それだけで生活してくのは厳しいです。
ゆくゆく、その他のスキルの習得を余儀なくされます。
HTMLとCSSはあくまで基盤・土台。
その他のスキルを磨き、より活躍できるフリーランスを目指しましょう。
1992年生まれ|2020年10月フリーランスとして独立|Web制作、SEOライティングを軸に活動中|接客→生産管理→システム開発会社→現在|モリブログ運営。Web制作、フリーランスジャンルを中心に更新中。PV数は年間14万人以上||温泉、旅行、甘いものが好き。