エンジニア求人でよく見かける「何らかの開発経験」って具体的になに?
僕が思ってる経験は、該当するのかな?
と疑問をもった方へ向けた記事になります。
先日のツイートです。
応募資格によくある「何らかの開発経験」
— モリ|Web系フリーランス (@MockRoll) August 14, 2022
求められるのはおおよそ共通して以下
プログラミングでなにか開発する力
一人で環境構築できる力
Git使ってチーム開発できる力
最低限サーバやデータベースの知見
ざっくりしてるようで、求められることはかなり限定的#駆け出しエンジニアとつながりたい
応募資格によくある「何らかの開発経験」
求められるのはおおよそ共通して以下プログラミングでなにか開発する力
一人で環境構築できる力
Git使ってチーム開発できる力
最低限サーバやデータベースの知見ざっくりしてるようで、求められることはかなり限定的
- 何らかの開発経験が、何のことかわかります。
- 具体的な対策がわかり、エンジニア転職が可能になります。
「何らかの開発経験」とは?企業が本当に欲しているスキルを紹介!
エンジニア求人を見てると高確率で目にする、「何らかの開発経験」。
ざっくりいわれても、何が求められているのか戸惑いますよね。
しかし「何らか」といいつつ、求められることはかなり限定的です。
ここで本記事では、IT企業が本当に欲しているスキルを解説します。
エンジニア転職を成功させるために、ぜひ参考にしてください。
【おおよそ共通】企業が本当に欲しているスキル
「何らかの開発経験」と記載する企業は、おおよそ共通して以下のスキルを求めています。
重要度順に並べましたので、それぞれ解説します。
その①:特定の言語でプログラミングできること
その②:Gitを用いて複数人で開発作業ができること
その③:特定のフレームワークで開発を行えること
その④:スムーズに環境構築ができること
その⑤:サーバーやデータベースの知識があること
もちろん企業や職種によって異なります。
企業情報や業務内容をよく確認し、汲み取るようにしてください。
その①:特定の言語でプログラミングできること
一般的にもっとも企業が欲しているのが、プログラミングできるスキルです。
ここでいうプログラミングスキルとは、
- ソースコードを難なく読み書きできる
- 一人でもCRUD機能の実装ができる
くらいのレベルを指します。
スキルのアピールのためには、クラウドワークスなどで開発案件を探すのがいいでしょう。
納品することで実績になり、経験にもなります。
言語の種類は、企業によってさまざまです。
これは記載がない限りわからないので、確認しましょう。
その②:Gitを用いて複数人で開発作業ができること
こちらも重要で、Gitなどで複数人で開発作業ができる、いわゆるチーム開発の経験・スキルです。
この経験があるかないかで、仕事に雲泥の差がでます。
企業側としては「手取り足取り教える手間が省ける」というメリットがあるからです。
何かしらの開発経験と記載する企業は、即戦力を求めています。
Gitでのチーム開発経験があれば、その即戦力に一歩近づけます。
その③:特定のフレームワークで開発を行えること
特定のフレームワークで開発を行えるスキルも、求められます。
フレームワークを使えることで、開発効率は大きく向上するからです。
フレームワークも使わず、ゼロから開発する企業なんてほぼありません。
面接などであらかじめ、「御社で使ってるフレームワークは何ですか」と確認しましょう。
その④:スムーズに環境構築ができること
何かしらの開発経験には、スムーズな環境構築スキルも含まれます。
本番と同じ環境、ないしは似た環境を作れないと、プログラミングすらできません。
調べながらでも、なんとか一人でできるくらいの知見はあった方がいいでしょう。
その⑤:サーバーやデータベースの知識があること
一定のサーバーやデータベースの知識も求められています。
IT業界にサーバーやデータベースを使わない企業などありません。
いくらIT業界は幅広くても、ほぼ100%求められる知識です。
とはいえ奥が深い分野のため、すべて完璧に頭に入れるのはムリです。
なので、以下いずれかの知識は最低限、面接で話せるくらいにしておきましょう。
- PostgreSQL
- MySQL
- AWS
あとは面接で綿密に確認しよう
求められるスキルを紹介しましたが、あくまで傾向です。
あとは企業に問い合わせたり、面接で確認することです。
そもそも「何らかの開発経験」としか記載がないなんて、どう考えても具体性に欠けています。
言ってしまえば簡単なエクセルVBAでも、しょうもないアプリでも「開発経験」には該当します。
気になる場合はまずダメ元でも応募し、面接で確認してみることです。
何らかの開発経験をアピールする手段
何らかの開発経験をアピールするには、成果物やポートフォリオの制作が必須。
成果物やポートフォリオを制作したら、それをアピールする手段は、大きく次のとおり。
- その①:成果物のコードをGitHubで公開する
- その②:サーバーを借りて成果物をアップロードする
- その③:AppStoreやGooglePlayでリリースする
それぞれ解説します。
その①:成果物のコードをGitHubで公開する
開発経験のアピール手段として、成果物のコードをGitHubで公開する方法が挙げられます。
GitHubとは、プログラムコードやその他のファイル、データを保存・公開できるサービスのことです。
成果物作成時、自分が書いたコードを見てもらえるうえ、ある程度Gitに精通していることのアピールにもなるので一石二鳥です。
またGitHubは、コードの公開だけでなく、保存する目的でも用いられます。
実際のIT現場でも必須となるので、日頃からガンガン利用して使い方を覚えておくことをおすすめします。
その②:サーバーを借りて成果物をアップロードする
ポートフォリオがブラウザで動くWebアプリケーションなどの場合、ぜひサーバーを借りて成果物をアップロードしましょう。
自らサーバーに成果物をアップロードすることで、サーバーに対する知識や理解も身につくため、面接で話すことが増えるメリットがあります。
その③:AppStoreやGooglePlayでリリースする
スマートフォンアプリを制作した場合、AppStoreやGooglePlayでリリースすることも、手段のひとつです。
AppStoreやGooglePlayでリリースするには、一定の条件があるうえ、お金もかかります。
なので「自力で作ったアプリをリリースした」ということ自体、大きく評価されることは間違いないでしょう。
アプリをリリースしたら、その自作アプリのAppStoreやGooglePlayのダウンロードページURLを提示しましょう。
少し難易度は高いですが、これができればIT業界への転職はグッとラクになります。
何らかの開発経験を準備する際に気をつけたいこと
何らかの開発経験を準備する際、気をつけてほしいことは、次のとおりです。
- その①:最終的なゴールや目的を見失わないようにする
- その②:なるべくオリジナリティのある成果物を作る
- その③:エラーやバグ・表示崩れがないようにする
それぞれ解説します。
その①:最終的なゴールや目的を見失わないようにする
最終的なゴールや目的は、「IT企業へ就職すること」のはずです。
何らかの開発経験をアピールするには、
- プログラミング
- サーバー
- データベース
- Git
など、学ばなければならないことがたくさんあります。
これらを懸命に勉強するものの、それで満足してしまう方は少なくありません。
勉強は結局、手段でしかありません。
手段を目的化しないようにしましょう。
その②:なるべくオリジナリティのある成果物を作る
成果物を作るなら、できる限りオリジナリティを意識しましょう。
掲示板や家計簿系のアプリを作ることは、とてもいい勉強になるのは間違いありません。
しかし、すでに優れたサービスとしてリリースされているようなものを、ポートフォリオにするのは微妙です。
いわゆる「車輪の再発明」そのものなので、少しでも自分なりのオリジナリティ要素をもたせることが大切です。
以前の記事、エンジニアに求められるポートフォリオのレベルは?制作のコツも紹介も参考にどうぞ。
その③:エラーやバグ・表示崩れがないようにする
当然のことではありますが、エラーやバグ、表示崩れには十分に注意が必要です。
こういった不備が見つかると、たとえばせっかく苦労して作ったポートフォリオでも、逆に評価が下がってしまう可能性があるためです。
またGitHubのアップロードが正しくできてなかったり、ファイル構成があまりに乱雑で見にくかったりしても、評価が下がる原因になります。
苦労を水の泡にしないためにも、こういったケアレスミスには気をつけましょう。
IT面接の通過率を上げるためにやること
IT面接の通過率を上げるために、やっておきたいことは次の3つです。
- その①:IT面接で必ず聞かれることを予習する
- その②:会社が求めているスキルや人柄を把握する
- その③:ITに強い転職エージェントを使う
- その④:数を打つ
それぞれ解説します。
その①:IT面接で必ず聞かれることを予習する
IT面接では、
- なぜこの会社を選んだのか
- そもそもなぜIT業界に興味をもったのか
- これまでどんな仕事をしてきたのか
- この会社でどう貢献できるのか
- 将来的にどういうエンジニアになりたいか
といったことは、ほぼ必ず聞かれます。
スムーズに受け答えできるよう、話すことを考えておきましょう。
その②:会社が求めているスキルや人柄を把握する
会社が求めているスキル、および人柄を把握しましょう。
これは、企業理念やキャリアビジョンから逆算して考えるのが効果的です。
たとえば簡単にいうと、「思いやり」を重視する会社が相手なら、思いやりをアピール。
「強さやたくましさ」を重視する会社が相手なら、それをアピールするといったイメージです。
これができない方は、意外と多いです。
その③:ITに強い転職エージェントを使う
ITに強い転職エージェントの利用も、通過率アップに有効です。
経験豊富なエージェントがあなたの強みや特徴をしっかり企業にアピールしてくれるので、面接の通過を大きく後押ししてくれるためです。
また、通常の転職エージェントや求人サイトでは見つからない、優良IT企業が軒並み顔を揃えています。
なお、ブラック企業に当たりたくないなら、以下にあるような大手の転職エージェントを使うことがおすすめです。
- リクルートエージェント:案件数・知名度はNo1。未経験に絞ってもIT求人は2万件超え。
- ウズカレIT:未経験からITエンジニアを目指す方の特化型就職サポートを提供。
- doda:使い勝手のよさに定評。案件数豊富で、IT求人も盛りだくさん。
その④:数を打つ
通過率を上げるなら、数を打つことも大切です。
ITに限らず、良い企業に巡り会うためには、母数を増やすのが得策だからです。
むしろ、数を打っていろんな企業を比較しないと、後で後悔することにもつながります。
経験がないのであればなおさら、面接の数を打ちましょう。
「何らかの開発経験」という記載で諦める必要はない
「何らかの開発経験」などの記載があっても、決して諦める必要はありません。
たとえ経験がなくても、
- 年齢
- 意欲
- 人柄
- その他のスキルや経験
が評価されて、採用に至る可能性は十分にあるからです。
経験があるに越したことはありませんが、結局、企業がもっとも気にしているのは「この人と一緒に働きたいかどうか」です。
条件に該当しない場合であっても、ダメ元でも応募してみないことには、内定を勝ち取ることはできません。
まとめ
以上、何らかの開発経験と記載する企業が本当に求めているスキルについて解説しました。
求められていることはプログラミングやチーム開発経験など、かなり限定的です。
しかし、その他のスキルや意欲で採用される可能性もあります。
気になる企業には積極的に応募し、エンジニア転職を成功させましょう。
1992年生まれ|2020年10月フリーランスとして独立|Web制作、SEOライティングを軸に活動中|接客→生産管理→システム開発会社→現在|モリブログ運営。Web制作、フリーランスジャンルを中心に更新中。PV数は年間14万人以上||温泉、旅行、甘いものが好き。