最近ChatGPTのニュースで「プロンプト」っていう言葉を聞いたんだけど、どういう意味?
とお悩みの方へ向けた記事になります。
先日のツイートです。
最近ChatGPTのニュースとかでよく聞く「プロンプト」
— モリ|フリーランスWebライター (@MockRoll) May 15, 2023
これは、いわゆる「ユーザーが入力する命令文」のこと
プロンプトを正しく書けるかどうかで、ChatGPTを味方につけられるか否かが分かれる
細かな条件やルールを足すなど、ひと工夫で精度はUPします#駆け出しエンジニアと繋がりたい #ChatGPT pic.twitter.com/8oRumyv9f7
最近ChatGPTのニュースとかでよく聞く「プロンプト」
これは、いわゆる「ユーザーが入力する命令文」のこと
プロンプトを正しく書けるかどうかで、ChatGPTを味方につけられるか否かが分かれる
細かな条件やルールを足すなど、ひと工夫で精度はUPします
- プロンプトとはどういう意味なのかがわかります。
- 効果的なプロンプトの事例やコツがわかり、よりChatGPTを有効活用できます。
プロンプトとは?→「命令文」のこと
プロンプトとは直訳で「指示する」「促す」という意味です。
すなわちChatGPTにおけるプロンプトとは、以下の赤枠に記述する「命令文」のことを指します。
プロンプトはChatGPTに効果的な活用に必須
ChatGPTを効果的に活用していくには、この「プロンプト」スキルが必須となります。
「ChatGPTへの指示出しがどれほど上手いか」によって、生産性や作業効率は大きく変わってくるためです。
たとえば指示のしかたがヘタで、ChatGPTから思うような回答を得られないまま時間をとられていたら本末転倒です。
そのためこれからの時代、ChatGPTおよびAIをより効果的に活用するための「指示出し能力」が求められています。
ChatGPTにおけるプロンプトの事例
ChatGPTのプロンプトにおけるプロンプトの事例は、以下のとおりです。
その①:プログラムコードの大枠を作ってもらう
その②:コードのバグやエラー原因の特定してもらう
その③:文章の大枠を作ってもらう
その④:文章の要約を行ってもらう
主にプログラミングと文章執筆のシーンで重宝します。
それぞれ見ていきましょう。
その①:プログラムコードの大枠を作ってもらう
「プログラミングコードの大枠」を作ってもらうプロンプトです。
大枠や骨格となる部分の生成は、ChatGPTの得意分野でもあります。
この場合、たとえば
以下の①〜③の条件を満たすHTML コード、CSS コード、JavaScript コードをそれぞれ作成してください。
①アコーディオンメニューを3つ生成
②アコーディオンメニューはデフォルトで開いた状態にする
③開閉に合わせて矢印アイコンが180度回転する
PythonでWebスクレイピングを行うプログラムを作成してください。
使用するライブラリは、Beautiful Soupです。
のようなプロンプトになります。
質問をより具体的にすることで、ChatGPTはベースとなる骨格を作ってくれたり、相応のヒントを返してくれます。
その②:コードのバグやエラー原因の特定してもらう
プログラミング中、エラーやバグに悩んだときのプロンプトになります。
この場合は、以下のようなプロンプトが適切でしょう。
Pythonにて、以下のエラーコードが出る原因を教えてください。
~~ここにエラーコードとエラーメッセージをペースト~~
使っているライブラリは〇〇で、フレームワークは〇〇です。
データベースは〇〇を使用しており、バージョンは〇〇です。
なお、エラー箇所と思わしきコードを以下に記述します。
~~ここに実際に書いたプログラムコードをペースト~~
エラーコードはもちろん、
- 実際に書いたコード
- 開発環境やバージョン情報
といった詳細な情報を加えることで、ChatGPTは的確にコードの不具合を検知してくれます。
その③:文章の大枠を作ってもらう
プログラムコードに限らず、文章の大枠を作ってもらうことも、ChatGPTが得意とする分野です。
具体的には、以下のようなプロンプトとなります。
以下のh3の文章を、150文字程度で作ってください。
h2「ChatGPTにおけるプロンプトの事例」
h3「その③:文章の大枠を作ってもらう」
文字数や表現方法を指定することで、より精度の高い文章を書いてくれます。
その④:文章の要約を行ってもらう
文章の要約も、積極的にChatGPTにお願いすべきタスクといえます。
その際のプロンプトは以下のようになります。
以下の文章を、Twitter投稿に合わせて要約してください。
~~ここにもとの文章をペースト~~
ただしもとの文章が長すぎると、エラーで適切な文章を返してくれないこともあります。
元の文章は、長くても1000文字程度にとどめたほうがよさそうです。
ChatGPTにて効果的なプロンプトを作るコツ
ChatGPTで、より効果を得られるプロンプトを作るコツは、以下のとおりです。
その①:現状や立場を記述する
その②:条件を具体的に記述する
その③:聞き方を変えて何度も質問する
その④:文章が途切れたら「続き」と入力する
それぞれ解説します。
その①:現状や立場を記述する
プロンプトを入力するとき、「現状」や「立場」を記述するのが効果的です。
たとえば、以下のような具合です。
Pythonにて、以下のエラーコードが出る原因を教えてください。
~~エラーコードとエラーメッセージ~~
使っているライブラリは〇〇で、フレームワークは〇〇です。
データベースは〇〇を使用しており、バージョンは〇〇です。
あなたはIQ300の天才エンジニアです。
以下のコードに書いてある内容を、論理的、かつ段階的に説明してください。
~~プログラムコードをペースト~~
- ~言語を使っています
- バージョンは〇〇です
のような「現状」の記述は、ChatGPTの回答の精度を高めます。
また、
- あなたは〇〇です
など「立場」を加えることも効果的です。
その②:条件を具体的に記述する
効果的なプロンプトとして、回答に対して「条件」を具体的に記述することも挙げられます。
たとえば、以下のように、
- ~文字以内
- 箇条書き
といった「条件」をプロンプトに加えると、ChatGPTはだいたい対応してくれます。
以下のh2タイトルの中身を、150文字程度で作ってください。
h2「Pythonエンジニアになるための方法」
なお、箇条書きで5つほど挙げてください。
「こういうふうに答えてほしい」という希望があれば、まず入力してみるのがいいでしょう。
その③:聞き方を変えて何度も質問する
ChatGPTはまだまだ、回答の精度が低かったり、誤った情報を返すことも多いです。
そのため、求めてない回答が返ってきたら、聞き方を変えて何度も質問することが大切です。
たとえば以下のように、文末に追加条件など加えると、正確な情報に変わる場合もあります。
以下の文章を、Twitter投稿に合わせて要約してください。
~~ここにもとの文章をペースト~~
なお、前述と別の表現方法で作成してください。
以下の①〜③の条件を満たすHTML コード、CSS コード、JavaScript コードをそれぞれ作成してください。
①アコーディオンメニューを3つ生成
②アコーディオンメニューはデフォルトで開いた状態にする
③開閉に合わせて矢印アイコンが180度回転する
なお、CSSコードは別ファイルなので、HTMLと混同せずに記述してください。
「この分野はChatGPTではダメだ」と諦めず、いろいろ工夫して質問を変えたり、条件を足してみることをおすすめします。
その④:文章が途切れたら「続き」と入力する
ChatGPTはたまに、回答の生成中にストップすることがあります。
そうなった場合は、「続き」と入力してみましょう。
そうすることで、このように続きの文章が生成されます。
まとめ
以上、ChatGPTのプロンプトの概要、効果的なプロンプト作成のコツなどを紹介してきました。
記事の内容をまとめると、以下のとおりです。
- プロンプトとは、いわゆる「命令文」のこと。
- プロンプトはプログラムコード生成、エラー特定、文章の執筆・要約などで役立つ。
- プロンプトに現状や立場、条件などを足すことで、より回答の精度は上がる。
ChatGPTで作業効率を上げるためには、「正しくプロンプトを作るスキル」は欠かせません。
本記事内容をもとにプロンプトのコツを把握し、ChatGPTをより便利に活用していきましょう。
1992年生まれ|2020年10月フリーランスとして独立|Web制作、SEOライティングを軸に活動中|接客→生産管理→システム開発会社→現在|モリブログ運営。Web制作、フリーランスジャンルを中心に更新中。PV数は年間14万人以上||温泉、旅行、甘いものが好き。