ChatGPTがあれば、エンジニアはいらないの?
ならエンジニアは今後、どうすればいいんだろう?
とお悩みの方へ向けた記事になります。
先日のツイートです。
ChatGPTが便利になっても、エンジニアは完全に不要にはならない
— モリ|フリーランスWebライター (@MockRoll) April 28, 2023
コードを書くだけじゃなく、人間ならではの仕事もやるから
エンジニア不要の未来を心配するより、うまく使うためにエネルギーを使おう
もしかしたらChatGPTがブームで終わる可能性もなくはない#駆け出しエンジニアとつながりたい
ChatGPTが便利になっても、エンジニアは完全に不要にはならない
コードを書くだけじゃなく、人間ならではの仕事もやるから
エンジニア不要の未来を心配するより、うまく使うためにエネルギーを使おう
もしかしたらChatGPTがブームで終わる可能性もなくはない
- ChatGPTが進化していくこの先、どうすればいいかわかります。
- エンジニアとして、余計な未来の心配をしなくなります。
- ChatGPTに対し、ポジティブなイメージをもてるようになります。
ChatGPTがあればエンジニアはいらない?【結論:必要です】
タイトルどおりですが、ChatGPTがいくら便利になってもエンジニアは必要です。
これからどう普及しようが、エンジニアが完全に不要になる可能性は限りなく低いでしょう。
ChatGPTは人間の仕事を奪うものではありません。
うまく使いこなすことで、より生産性を上げてくれるツールです。
本記事を書いている僕は、もともとエンジニアとして働いていました。
そんな僕の観点でエンジニアが必須の理由や、ChatGPTと共存する方法を紹介します。
ChatGPTが普及してもエンジニアが求められる理由
ChatGPTが普及しても、エンジニアが不要にならない理由は以下です。
その①:現状は「人間っぽい日本語で答えてくれるチャットボット」にすぎないから
その②:コードが正確でないため人による手直しは必須だから
その③:仕様の調整や擦り合せ、コードレビューなどはAIは不得意だから
それぞれ解説します。
その①:現状は「人間っぽい日本語で答えてくれるチャットボット」にすぎないから
ChatGPTは現段階では、「あたかも人間っぽく質問に答えてくれるチャットボット」にすぎません。
「人間っぽさ」という観点では、ほんとうに精度が高いことは間違いないです。
しかし、「精度」の観点ではまだまだなのが現状。
それっぽい回答であっても、求めている形で返してくれるかというと、その域には達していません。
その②:コードが正確でないため人による手直しは必須だから
ChatGPTにプログラミングをまかせると、大まかなロジックや土台となるコードを瞬時に書いてくれます。
しかしChatGPTは、ここでもまだ「正確さ」には課題が残っているのが現状。
そのため、人の手による細かな修正を欠かすことはできません。
この修正が完全に不要になるまでは、エンジニアの需要はあり続けると考えていいでしょう。
その③:仕様の調整や擦り合せ、コードレビューなどはAIは不得意だから
エンジニアは、コードを書くだけが仕事ではありません。
- クライアントとの要件定義
- プロジェクトメンバーとの要件定義
- コードレビュー
などの、AIにはできない仕事もこなす必要があります。
人間同士の会話ならではのニュアンスなどを理解するのは、おそらくこの先もAIには難しいでしょう。
ChatGPTの影響でエンジニアはいらないと言われてしまう理由
エンジニアがいらないと言われてしまう理由は、以下のとおり。
その①:場合によってはGoogle検索以上の利便性があるから
その②:今後の目まぐるしい進化が期待されているから
その③:プログラミング未経験者が言っているから
それぞれご紹介します。
その①:場合によってはGoogle検索以上の利便性があるから
ChatGPTは、ときにGoogle検索以上の利便性をもたらしてくれます。
たとえば
- エラーの原因の特定
- 簡単なプログラムコードの大まかな部分の記述
などを聞くとき、Googleならそれらしき情報を自ら探しに行かなければなりません。
一方ChatGPTは、質問を具体化して投げるだけで、驚くほど正確かつピンポイントで教えてくれます。
もちろん質問内容や分野にもよりますが、ときにGoogle以上に便利な使い方ができることが、エンジニアがいらないと言われる理由のひとつです。
その②:今後の目まぐるしい進化が期待されているから
進化の目まぐるしさも、エンジニアがいらなくなると言われてしまう理由です。
現に2023年3月、ChatGPTは「GPT3.5」→「GPT4」へのアップデートを発表しました。
この「GPT4」になったことで、
- 適応ワード数が1500→25000へと増量した
- 危険な質問には答えないなど、「安全性」も考慮された
- 画像を出せるようになった
など大胆な進化を遂げたことで、さらに話題となりました。
さらに、かのマイクロソフトはChatGPTに対し100億ドル(約1兆3000億円)と、巨額の投資を行っています。
こういった背景から、ChatGPTはさらに便利に使えるよう進化していくことが期待されています。
したがってエンジニアの存在意義が疑問視されることもしばしば、というわけです。
その③:プログラミング未経験者が言っているから
そもそも「エンジニアがいらなくなる」という意見は、だいたい非エンジニアが言っています。
たしかにChatGPTは、
- かんたんで小規模なプログラムコードの生成
- エラーの原因の特定
などにおいて、たいへん役に立つツールではあります。
またプログラムコードを淡々と生成してくれるSF映画のような動きに、どことなく近未来感や高揚感を覚えることも事実です。
しかし、プロのエンジニアが現場で扱うような「複雑で大規模で、革新的なコード」の生成はまだまだ不可能。
業務レベルとなればエンジニアによる手直しが必須のため、「エンジニア不要論」真に受ける必要はありません。
これからChatGPTがエンジニアに与える影響
ChatGPTによってエンジニアが完全に不要にはなりません。
しかし、一部のエンジニアおよびIT事業者にとっては、驚異になることも事実。
具体的に、ChatGPTがエンジニアに与える影響としては以下のとおり。
その①:コードを書くだけの人は淘汰される
その②:会議などの議事録作成は自動化される
それぞれ解説します。
その①:コードを書くだけの人は淘汰される
渡された仕様書どおりにコードを書くだけの人は、ゆくゆく不要になっていく可能性もあります。
今はまだ、ChatGPTがつくるコードの正確さは微妙。
人の手直しが必須なので、様子見で大丈夫な状況です。
しかし生成されるコードの精度は、これから間違いなく上がっていくでしょう。
プログラムコードのような「ある程度正解のある分野」は、AIの得意分野でもあります。
その②:会議などの議事録作成や要約は自動化される
会議やミーティングにおける議事録の作成や要約は、ゆくゆく自動化されるでしょう。
試してみるとわかりますが、ChatGPTは「長文の要約」が得意です。
たとえばブログで書いた長文をコピペし、「ツイート用に要約」などとお願いすると、非常に高い精度で要約してくれます。
またAIは現代において、「人間の言葉を聞き取る能力」も日に日に向上させています。
ただ議事録や要約は紛れもない「雑用」なので、はやく完全自動化が実現してほしいところです。
【敵視はNG】ChatGPTはエンジニアの味方!
とにかく話題のChatGPTですが、報道の中には「仕事がなくなる」といった煽りに近い内容のものもあります。
しかしChatGPTは、人間の仕事を奪うツールではありません。
むしろエンジニアの味方であり、生産性をおおきく向上させてくれるツールです。
なのでChatGPTを敵視したり、対抗するのはもったいないです。
対抗するのではなく受け入れた上で学習し、自らの知識をアップデートしていくことが大切です。
今後エンジニアとしてChatGPTとうまく付き合うために
エンジニアとして、これからChatGPTを上手に付き合うために、必要なことは以下です。
その①:「ベースとなる要件」を整理する能力を鍛える
その②:人間ならではのクリエイティブ思考を鍛える
その③:AIプログラミングを学ぶ
それぞれ解説します。
その①:「ベースとなる要件」を整理する能力を鍛える
ChatGPTになにかを頼むとき、「ベースとなる条件」があるかないかで回答は大きく異なります。
「ベースとなる条件」とは、具体的に以下のようなもの。
- どのバージョン、どんな環境なのか
- どの言語でコードを書いてほしいのか
- エラーのときは具体的に、何が問題なのか
- 結局、達成したい目的は何なのか
こういった情報があると、ChatGPTは驚くほど正確な情報を返してくれることがあります。
要は、しっかり状況を整理のうえ「AIへの上手な頼み方」を鍛えましょう、ということです。
その②:人間ならではのクリエイティブ思考を鍛える
人間ならではのクリエイティブ思考に磨きをかけることも大切です。
ひとことでいうなら、「感性」です。
たとえば、
- この課題を解決するなら、どんなシステムを作ろうか
- どんなUI/UXなら、多くの人が使いやすいだろうか
といったアイデアを考える力ともいえます。
そのアイデアや感性を評価するのも、また人間。
「人間どうしのコミュニケーションが正解を決める仕事」は、この先も機械に代替されることはないでしょう。
その③:AIプログラミングを学ぶ
AIプログラミングを学ぶのも、ChatGPTの有効活用に役立つでしょう。
ChatGPTから良質な回答をもらうには、AIが答えやすい質問をつくる必要があります。
その質問を作るには、結局プログラミングの知識は欠かせません。
まずはAI関連のなかでも、コード記法がかんたんで情報も多い、Pythonを学ぶのがいいでしょう。
- TechAcademy:規模・知名度ともにNo1。AI・機械学習・データ分析コースも定評。
- TECH BOOST:「挫折させないサポート体制」が特徴。AIコースは完全初心者向けで安心。
- DMM WEBCAMP:大手DMMグループ。すべてのコースでポートフォリオ支援つき。
まとめ
以上、ChatGPTが普及してもエンジニアが不要にならない理由や、うまく付き合うための方法について紹介しました。
記事の内容をまとめると、以下のとおりです。
- ChatGPTでエンジニアが完全に不要になることは、ない。
- ChatGPTはまだまだ正確さに欠け、人の手直しが必須だから。
- エンジニアはコードを書くだけでなく、AIが苦手な仕事もこなす。
- 指示どおりのコードを書く、議事録や要約などは代替されるかも。
- ChatGPTを敵視するのではなく、受け入れて学習することが大切。
- 今後は、AIへの上手な頼み方や、感性やアイデア力を鍛えるべし。
エンジニアはコードを書くだけでなく、クライアントやメンバーとの要件すり合わせなども行います。
また職種によっては、システムの完成形やUI/UXの考案など、クリエイティブな仕事も担当します。
それにChatGPTは、もしかしたらブームで終わってしまう可能性もゼロではありません。
エンジニアが完全に不要になる未来を心配するより、ChatGPTをうまく使うための学習にエネルギーを使うほうがメリットは大きいです。
1992年生まれ|2020年10月フリーランスとして独立|Web制作、SEOライティングを軸に活動中|接客→生産管理→システム開発会社→現在|モリブログ運営。Web制作、フリーランスジャンルを中心に更新中。PV数は年間14万人以上||温泉、旅行、甘いものが好き。