ChatGPTのせいでエンジニアは失業するの?
ITは進化が早いし、今後が不安…。
と悩むエンジニアへ向けた記事になります。
先日のツイートです。
「ChatGPTで失業するのが心配なエンジニア」が鍛えるべきスキル
— モリ|フリーランスWebライター (@MockRoll) June 12, 2023
・プロンプト生成スキル
・AI自体のプログラミングスキル
「AIからちゃんとした答えをもらうには、どう質問すべきか」を理解すること
また、それには、AIのプログラミングスキルもあったほうがいい#駆け出しエンジニアと繋がりたい
「ChatGPTで失業するのが心配なエンジニア」が鍛えるべきスキル
・プロンプト生成スキル
・AI自体のプログラミングスキル「AIからちゃんとした答えをもらうには、どう質問すべきか」を理解すること
また、それには、AIのプログラミングスキルもあったほうがいい
- ChatGPTによる失業はないことがわかり、安心できます。
- これから長きにわたって「失業しにくいエンジニア」になれます。
ChatGPTはエンジニアを失業させるのか?【結論:いいえ】
本記事で言いたい結論は、タイトルのとおり。
ChatGPTがエンジニアを失業させることは、考え難いです。
「エンジニア失業」という意見がはびこることには、理由があります。
その理由や対策を、現役フリーランスエンジニアの僕なりの観点で解説します。
ChatGPTが普及してもエンジニアが失業しない理由は?
ChatGPTが普及してもエンジニアが失業しない理由は、以下のとおりです。
その①:現状「うまい文章が作れるチャットボット」にすぎない
その②:結局人による確認や修正が必須
その③:エンジニアはコードを書くだけが仕事じゃない
それぞれ解説します。
その①:現状「うまい文章が作れるチャットボット」にすぎない
ChatGPTは今のところ、「うまい文章が作れるチャットボット」どまりです。
それっぽい文章やコードは作ってくれますが、肝心の内容が微妙なときが多々あります。
なので「エンジニアが失業する」までに至るには、まだ早いかな、という印象です。
その②:結局人による確認や修正が必須
ChatGPTが作るコードには、結局、人が確認・修正を施す必要があります。
まだまだ「正確さ」には欠けているためです。
今後精度は上がっていくでしょうが、人が完全に不要になるレベルに達するまでは、どのくらいかかるかわかりません。
その③:エンジニアはコードを書くだけが仕事じゃない
エンジニアはコードを書いて終わりではないです。
企業にもよりますが、
- る打ち合わせ
- 動作テスト
- バグやエラーの発見、報告
なども担当します。
なので「ChatGPTがプログラム書いてくれるからエンジニアは失業」というのは早計です。
なぜ「ChatGPTによってエンジニアが失業する」と言われるのか?
ChatGPTには課題が山ほどあるにも関わらず、「エンジニアは失業する」と言われる理由をまとめました。
その①:エンジニアじゃない人が言っている
その②:進化のスピードが圧倒的に早い
その③:新イノベーションはいつも過大評価されがち
その④:「煽って注目を浴びたい発信者」が多い
それぞれ見ていきます。
その①:エンジニアじゃない人が言っている
「エンジニアが失業する」と話す人は、だいたいエンジニアじゃない人です。
ChatGPT特有の、「淡々とコードができ上がる様子」を見て、
すごい!もうエンジニア必要ないじゃん!
と安直に考えて言っているだけです。
確かに「シンギュラリティが来たんだな」という印象は抱きますが、それで不要になるほどエンジニアの仕事は簡単ではありません。
その②:進化のスピードが圧倒的に早い
進化の目まぐるしさも、エンジニアの失業が謳われる原因です。
2023年3月、ChatGPTは「GPT3.5」→「GPT4」へのアップデートを発表。
「GPT4」になったことで、
- 適応ワード数が1500→25000へと増量した
- 危険な質問には答えないなど、「安全性」も考慮された
- 画像を出せるようになった
といった大胆な進化を遂げ、話題を集めています。
さらにマイクロソフトによる100億ドル(約1兆3000億円)の投資など、何かと話題も尽きません。
その③:新イノベーションはいつも過大評価されがち
新イノベーションは、いつも過大評価されがちです。
たとえば一時期、爆発的に流行ったアプリ「Clubhouse」。
「これから間違いなく伸びる」とさんざん言われつつ、1~2ヶ月程度で消えてしまいました。
この他にも
- 仮想通貨
- メタバース
- NFT
などもさんざん伸びると言われつつ、以前より確実に勢いは落ちています。
このように、最新のイノベーションは過大評価されがちです。
その④:「煽って注目を浴びたい発信者」が多い
エンジニア失業が謳われるのは、「不安を煽って注目を浴びたい発信者」が多いからです。
「仕事がなくなる」や「参入しないとまずい」など、インパクトに残ることを言って、数字を増やしたりいいねをもらいたい心理があります。
そして人は、不安によって行動する生き物なので、そういう「不安に漬け込むコンテンツ」は売れます。
【注意】ただし失業する職種のエンジニアもいる
「ChatGPTでエンジニアは失業しない」とはいえ、失業の危機に迫られるエンジニアが一部いることも事実。
具体的には、以下のような職種の方々が危ないと言えます。
- 仕様書どおりにコードを書く専門の人
- テストやデバッグ業務専門の人
たとえば仕様書の内容をうまくChatGPTの命令文に落とし込めれば、「コードを書く作業」は人がやることではなくなります。
またテストやデバッグ、エラー探しもChatGPTの得意分野。
上記のような作業を専門としている人は、次章で紹介する対策および、
- エンジニアとして上流工程を目指す
- 他の職業に転職する
といった対策をするのがいいでしょう。
- リクルートエージェント:案件数・知名度はNo1。未経験に絞ってもIT求人は2万件超え。
- ウズカレIT:未経験からITエンジニアを目指す方の特化型就職サポートを提供。
- doda:使い勝手のよさに定評。案件数豊富で、IT求人も盛りだくさん。
ChatGPTが普及しても失業しないエンジニアになるには?
ChatGPTが普及しても、失業しないエンジニアになるには、以下の対策が効果的です。
その①:プロンプト生成スキルを磨く
その②:AIプログラミングを習得する
その③:コミュニケーション能力を上げる
それぞれ見ていきましょう。
その①:プロンプト生成スキルを磨く
プロンプト生成のスキルは、これからのエンジニアに必須でしょう。
失業を避けるなら、ChatGPTをいかにうまく使うかがポイントです。
「ChatGPTからちゃんとした答えをもらうには、どう質問したらいいのか」を、瞬時に考えられるようになりましょう。
以前の記事、ChatGPTの活用に必須のプロンプトとは?→「命令文」のことも参考になります。
その②:AIプログラミングを習得する
AIプログラミングを学ぶことも、失業しないエンジニアになるための手段のひとつです。
②で紹介したプロンプト生成スキルには、AIプログラミングの知識も必要になります。
それにAIはこれからの時代、ITのみならずいろんな分野で活用されます。
なのでAIプログラミングの知識は、学んでおいて損はないでしょう。
- TechAcademy:規模・知名度No1。Python、AI、データサイエンスコースから選べる。
- TECH BOOST:「挫折させないサポート体制」が特徴。AIコースの指導の丁寧さも評判。
- DMM WEBCAMP:大手DMMグループ運営・提供。AIポートフォリオ制作支援つき。
その③:コミュニケーション能力を上げる
コミュニケーション能力の向上も、失業しないエンジニアの必須条件です。
仕事の相手は結局、人間です。
これからどれほどChatGPTが普及しても、これが変わることはありません。
技術はもちろんですが、
- 自分自信やサービスをよく見せるコミュニケーション能力
- 仕事を円滑にするコミュニケーション能力
も磨きましょう。
まとめ
以上、「ChatGPTはエンジニアを失業させるか」について深掘りしました。
記事の内容をまとめると、以下のとおりです。
- ChatGPTがエンジニアを失業させることはない。
- ChatGPTには課題が山積みで、人の手直しは必須。
- 非エンジニアの発信や、煽ることで注目を浴びたい人が言っている。
- 一部、失業の可能性のあるエンジニア職種もある。
- AIプログラミングを学んだり、プロンプト生成のスキルを磨くことが大切。
ChatGPTはエンジニアの敵ではなく、味方です。
失業を促すものでなく、生産性を大きく上げてくれるツールなので、上手に使いこなせるように勉強していくことがポイントになります。
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