実績公開できない案件って、受けたほうがいいの?
そもそも、なんで実績公開がNGなんだろう。
とお悩みの方へ向けた記事になります。
先日のツイートです。
実績公開NGの案件は、基本やらないほういい
— モリ|フリーランスWebライター (@MockRoll) September 6, 2023
最終的に手元にお金しか残らない
実績にならない分、モチベも上がらない
結果、品質も落ちる
でも後々の面倒ごと(炎上とか)の責任を負わなくていいのはメリット
メリデメを吟味し、慎重に判断しよう#駆け出しエンジニアと繋がりたい#フリーランス
実績公開NGの案件は、基本やらないほういい
最終的に手元にお金しか残らない
実績にならない分、モチベも上がらない
結果、品質も落ちるでも後々の面倒ごと(炎上とか)の責任を負わなくていいのはメリット
メリデメを吟味し、慎重に判断しよう
- 実績公開不可の案件を、やるべきか否かの判断ができるようになります。
フリーランスなら実績公開不可の案件は基本断ろう【メリットが少ない】
フリーランスとしての実績がほしいものの、「実績公開不可」の案件が思いの外多く、悩んでいる方は多いでしょう。
筆者は2020年10月からフリーランスとして活動していますが、この苦悩は痛いほどわかります。
クラウドワークスやその他フリーランスエージェントで仕事を探していると、100パーセント「実績を見せろ」と言われます。
そのくせ、だいたいの案件は「本件は実績掲載NG」となっているので、なんとも不条理ですよね。
本記事で言いたいことは、タイトルのとおりで、
フリーランスなら、実績公開不可の案件はメリットが少ないので、基本的に断ろう
ということです。
次章で、その理由を解説します。
実績公開不可の案件はやらないほうがいい理由
フリーランスが、実績公開不可の案件をやらないほうがいい理由は、次のとおりです。
- その①:お金以外手元に残るものがないから
- その②:モチベーションを保てずクオリティに響くから
それぞれ見ていきます。
その①:お金以外手元に残るものがないから
実績公開できない案件をこなしても、得られるのは「お金」のみです。
実績として残れば、その実績を見てくれたクライアントから、新たな仕事が舞い込んできたりします。
しかし実績公開不可の仕事は、もちろんそれが残りません。
経験値にはなるものの、その経験を人に公開することも不可能です。
お金しか残らない少しさみしい仕事のため、フリーランスとしては極力やらないほうがいいでしょう。
その②:モチベーションを保てずクオリティに響くから
実績公開不可の案件を受けても、なかなかモチベを保てず、結果としてクオリティも下がりがちです。
自分の実績として残るということは、自分の名前で仕事をするということ。
「名前を出さないから手を抜ける」というわけではないですが、やはり名前を出すほうが、圧倒的に身が引き締まる思いで仕事ができるものです。
そもそも実績公開を不可としているのはなぜ?
実績公開を不可としている案件が多くはびこっているのは、次のような理由があります。
- その①:発注側がイメージダウンを避けたがっているから
- その②:のちのちの面倒ごとから受注者を守るため
それぞれ解説します。
その①:発注側がイメージダウンを避けたがっているから
発注側が、イメージダウンを避けたがっているのが、理由のひとつです。
たとえば実績公開OKにすると、当然ユーザーからは「制作をフリーランスに外注している」のがバレます。
ブランドイメージが強固な会社であるほど、これが不都合となるケースもあります。
また、もし外注したフリーランスが何か問題を起こせば、会社のイメージに傷がついてしまいます。
発注側は、こういった「ブランドイメージの低下を避ける」ため、公開不可にしたい思惑をもっています。
その②:のちのちの面倒ごとから受注者を守るため
のちのちの面倒ごとから受注者を守ることも、実績公開不可の理由のひとつです。
たとえば納品物に何かしら問題や不具合があって、その企業が炎上したとします。
そこでもしフリーランスがその納品物を実績として公開などしてたら、たちまちそのフリーランスにも飛び火してしまいます。
なので「両方が悪者になるくらいなら、そのリスクは発注側がすべて負いますよ」という意味で、NGとしていることもあるのです。
実績公開不可の案件をやらないほうがいい人
実績公開不可の案件をやらないほうがいい人は、次のとおりです。
- その①:駆け出しフリーランス
- その②:これからフリーランスを目指す人
- その③:専門スキルを武器に活動する人
それぞれ解説します。
その①:駆け出しフリーランス
駆け出しフリーランスがまず真っ先にやることは、アピールできる実績をつくることです。
「実績を積むためならタダでも仕事をする」くらいの気持ちで実績を取りに行くのが最優先。
そうでないと、ゆくゆくまともに活動を続けていくことは難しいからです。
この段階で実績にならない仕事をやってもメリットは薄いので、やらないほうが賢明です。
その②:これからフリーランスを目指す人
今は会社員だけど、これからフリーランスになろうとしている人も、実績公開不可の仕事はおすすめできません。
フリーランスとして安定してお金を稼いでいくには、目先のお金より、実績が必要不可欠だからです。
会社員という安定収入があるうちに、何かしら「実績」を作っておくと、独立してからかなりラクになります。
「単なるお金のための副業」が目的なら、実績掲載不可の案件をやってもいいですが、フリーランスを目指しているなら実績を優先しましょう。
その③:専門スキルを武器に活動する人
専門スキルを武器にする人も、実績を優先したほうが、ゆくゆく長く稼げます。
専門スキルを武器にする人の場合、ダイレクトに「実績=自分自身の価値」となるからです。
スキルの切り売りをする以上、発注者を安心させる一番の材料は「実績」となります。
今後を考え、実績公開OKの案件を探すことに時間を投資するほうがいいでしょう。
実績公開不可の案件をやってもいい人
実績公開不可の案件は、必ずしも「悪」というわけではありません。
人や状況によっては、いい面もあります。
実績公開不可の案件をやってもいい人は、次のとおり。
- その①:まず真っ先にお金がほしい人
- その②:大きな責任を負うのが苦手な人
- その③:「仕事は仕事」と割り切れる人
それぞれ解説します。
その①:まず真っ先にお金がほしい人
実績うんぬんより、まず今は真っ先にお金を稼がなきゃ。
という方は、実績公開不可の案件をやったほうがいいでしょう。
実績公開OKの案件は、数がとても少ないためです。
たしかに実績を積んだほうがゆくゆく長く稼げます。
しかし、そればかりにこだわって案件を断り続けているようでは、生活できません。
その②:大きな責任を負うのが苦手な人
大きな責任を負うのが苦手な人も、実績公開不可の案件のほうが好都合です。
「実績公開OK」ということは、「仕事を行ったフリーランスにも責任が残る」ということ。
たとえば後になって、問題や不備が見つかって炎上などした場合。
発注した企業はもちろん、納品物を作ったフリーランスも悪者扱いされてしまいます。
なので、
もちろん責任もって仕事はする。
でも納品後まで自分のモノとして、責任が残るのはチョット…。
という方は、実績公開不可の案件のほうが好都合といえるでしょう。
その③:「仕事は仕事」と割り切れる人
「仕事は仕事」と割り切れるタイプの方も、実績公開不可の案件をやっていいでしょう。
わかりやすく言うと、
こんだけがんばったのに、自分の実績にもならないなんて…。
とネチネチ考えてしまう人は、最初から実績にならない仕事はやらないほうがいいです。
上記のようなことを考えず、納品後は割り切ってスパッと切り替えられる人なら、挑戦する価値はあるでしょう。
まとめ
以上、実績公開不可の案件は基本やらないほうがいい理由などを紹介してきました。
記事の内容をまとめると、以下のとおりです。
- フリーランスなら、実績公開不可の案件は、基本やらないほういい。
- お金以外は何も手元に残らないので、モチベもクオリティも上がらない。
- ただ実績公開不可の案件は、必ずしも悪ではない。
- 実績公開不可だと、ちのちの面倒ごとの責任を負わなくて済む。
実績公開不可の案件は、基本的にメリットが少ないので、やらないほうがいいです。
ただ、実績公開不可は悪でも嫌がらせでもなく、きちんと「やむを得ない理由」があります。
それぞれのメリデメを把握し、立場や状況を考えて、やるか否かをじっくり判断しましょう。
1992年生まれ|2020年10月フリーランスとして独立|Web制作、SEOライティングを軸に活動中|接客→生産管理→システム開発会社→現在|モリブログ運営。Web制作、フリーランスジャンルを中心に更新中。PV数は年間14万人以上||温泉、旅行、甘いものが好き。