「E資格は意味ない」は嘘です|メリット合格率、未経験から受かる方法

悩む人

これから来るAIの波のためにもE資格を取りたい。
でもいろんな場所で「E資格は意味ない」って言われてる。
実際のところどうなんだろう?

このような方へ向けた記事になります。

この記事を読むメリット
  • E資格に挑戦するモチベーションが上がります。
  • 完全未経験の方がE資格に受かる現実的な勉強法がわかります。
目次

「E資格は意味ない」は嘘です【その理由】

結論、E資格は意味のある資格です。

後にも紹介するのですが、理由は

  • 今後くるAIの波に乗りやすくなるから
  • AI人材が不足する中で希少価値が上がるから
  • 使い道もたくさんあるから

です。

また「理系向けで難関な資格を取得した」こと自体を評価してもらえるケースも多いので、E資格はすこし値は張りますが損することはないでしょう。

ではなぜE資格が意味ないと言われる?

結論としてE資格は意味があると言いましたが、「意味ない」と言われるのにはやはり理由があるもの。

その理由は主に以下です。

  • 低い合格率の割にはメリットが少ないから
  • 結局求められるのは資格じゃなく「経験」だから

それぞれ詳しく解説していきます。

低い合格率の割にはメリットが少ないから

理由1つ目は、合格に必要な労力に対し、メリットはそれほど大きくないからです。

E資格の合格率は例年約65~75%と高く、数字だけ見ると「簡単じゃん」と感じます。

参考:JDLA公式サイト

しかしE資格の受験者は理系大学出身者やAI業界経験者が多く、その方たちのおかげで合格率が底上げされているのです。

過去問題を見ると、聞き慣れない用語や記号ばかりが羅列しているので、未経験者や文系出身者はひと目で「あ、これは無理なやつだ」と察すると思います。

悩む人

これだったら別の資格で、もうちょいカンタンで役立つやつあるよね…。

となるので、「意味がない」と言われてしまうわけです。

結局求められるのは資格じゃなく「経験」だから

エンジニア求人と同様ですが、就職にせよ業務委託にせよ、企業が求めているのは資格じゃなくて「経験」です。

一般的には必須条件として経験、歓迎される条件として資格が記載されることが多くなっています。

つまるところ、資格で求められる知識と、仕事で求められる知識は大きく異なるということがわかります。

多くの時間をかけて資格を取りに行くより、経験を0→1にすることにコミットしたほうが再現性が高いよね

こう考える方が多いのも納得ですよね。

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E資格を取得するメリット

E資格は意味ないと言われる理由を解説しましたが、それでもE資格は大いに意味のある資格といえます。

ここからは、E資格をとるメリットを紹介しますので、挑戦のためのモチベーションにつなげてください。

今後くるAIの波に乗りやすくなる

すでに到達しているAIの波ですが、今後はもっと高度で人々を驚かせる技術が生まれ、波はさらに大きくなるはずです。

この波に乗りやすくなるのが、まず大きなメリットになります。

E資格をもっていると、AI関連の情報発信を行う際などに、存分に権威性を発揮できるからです。

それだけでなく試験範囲が実務寄りであるため、AI関連の就職にもしやすくなります。

前述で「資格<経験」と説明していますが、ド素人から経験0→1にするための方法として、資格をとって意欲とポテンシャルをアピールするというのは非常に有効です。

AI人材が不足する中で希少価値が上がる

AI市場はさらに加速し、もっと大きくなるのは間違いないです。

その波の中で確実に考えられる課題は、「AI人材の不足」です。

なぜかというと、現代ではただでさえ「IT人材」がこれだけ不足している中で、「AI人材」が不足しないわけないからです。

その波の中で、「AIを触れる人材である」というのを証明できるのは、希少価値が大きく上がり、選択肢も大きく広がります。

使い道がたくさんある

E資格で学んだ知識はAIエンジニアとしてはもちろん、データサイエンスやマーケティングなどさまざまな分野で使えます。

AIエンジニアとしての就職だけでなく、その汎用性の高さもメリットといえます。

どんな使い道があるかは、次章で紹介します。

E資格の使い道(AIエンジニア以外)

E資格の使い道(AIエンジニア以外)を、以下のとおりご紹介します。

  • データサイエンティスト
  • Webマーケター
  • プロジェクトマネージャー

データサイエンティスト

E資格の知識は、データサイエンティストとしても役立ちます。

E資格によってディープラーニングの仕組みやモデル選定の考え方が理解できていると、より本質的なデータ分析ができるようになるからです。

数値の裏にある意味を見抜き、さらにAIを活用した高度な予測や意思決定支援ができるようになるので、分析業務の質が一段と上がるでしょう。

Webマーケター

Webマーケターも、E資格の知識を活かせる場面が意外と多いです。

たとえば顧客行動の予測モデルを自分で理解できれば、AIツールを「なんとなく使う」ではなく「意図して使いこなす」ことができます。

機械学習を前提にした広告運用やコンテンツ最適化においても、提案力・説得力が増すのは間違いないでしょう。

プロジェクトマネージャー

PMがE資格の知識を持っていると、AI案件のハンドリングに強くなります。

技術者と対等に会話ができるようになるため、要件定義やリスク判断の精度が上がりますし、チームとの連携もスムーズになるでしょう。

ITコンサルタント

ITコンサルタントがE資格を持っていると、AIを絡めた提案の説得力がぐっと増します。

単に流行りの技術を紹介するだけでなく、「この仕組みだからこの課題に効く」と、技術的な裏付けをもって話せるのはかなり強いです。

実装フェーズで技術者とズレずに話せるのもメリットですし、顧客からの信頼も厚くなります。

知識ゼロの未経験からE資格に受かる方法

ここまでの内容を読んで、なおさら

悩む人

まったくの未経験だけど、E資格をとりたい!

と思った方も多いと思います。

この章では、「知識ゼロの未経験から」E資格に受かる方法を紹介します。

過去問をコツコツ解いて覚える

当たり前すぎて申し訳ないのですが、結局これがもっとも再現性が高い方法になります。

とにかく過去問題集を解きまくって、出題の内容や傾向を掴むことです。

E資格に限りませんが、勉強はアウトプット8割、インプット2割で行うのがベストだからです。

最初は正解率2割にも満たない状況が続くので絶望するしかありません

ですが、とにかく1冊を丸暗記でもいいから解くことを繰り返していくと、だんだんと知識がついてきます。

ここでふるいにかけられ、粘る人と離脱する人が分かれるんだと思います。

講座やセミナーで学習を加速させる

「受かる方法」というより、E資格受験には「JDLA認定プログラムの受講」が必須条件となっています。

JDLA認定プログラムは実質セミナーのようなものなので、

  • どうしても独学が苦手
  • 勉強計画や自己管理が苦手
  • 学習時間を短縮させたい

という方にもぴったりです。

ただJDLA認定プログラムはどれも料金がやたらと高いので、月額3,300円から試せるStudy-AI運営のラビットチャレンジあたりを試してみるのがいいでしょう。

まずはサクッと安く講座を受講し、必須条件をクリアすることです。

また、JDLA認定プログラム外ではありますが、以下のようにAIコースのあるプログラミングスクールで学ぶのもひとつの方法です。

AIコースのあるプログラミングスクール
  • TechAcademy:規模・知名度ともにNo1。AI・機械学習・データ分析コースも定評。
  • DMM WEBCAMP:大手DMMグループ。AIはもちろんすべてのコースでポートフォリオ支援がつく。

「E資格は意味ない」に関連するQ&A

ここでは、「E資格は意味ない」と言われることに関連するQ&Aを紹介します。

E資格取得後の年収相場はどれくらい?

あくまで概算にはなりますが、年収582.3万円くらいは狙えるでしょう。

厚生労働省が運営するサイト「job tag」によると、一般的なAIエンジニアの平均年収は558.3万円です。

これにE資格による資格手当(月々20,000円と仮定)を加えると、582.3万円になります。

ただ企業によっては、報奨金として2~3万円を一度支給するだけで終わったり、報奨金がないケースもあるので一概にはいえません。

E資格の難易度はどれくらい?

E資格の合格率は例年約65~75%なので、一見簡単そうに感じます。

参考:JDLA公式サイト

しかしE資格の受験者は理系大学出身者やAI業界経験者が多く、その方たちのおかげで合格率が底上げされているのが現状です。

未経験者や文系出身者が見ると、まったく見慣れない単語や記号に圧倒される、難関な資格と言って過言ではありません。

E資格にはどれくらいの勉強時間が必要?

こちらもペースや集中力によるので一概にいえませんが、僕の体感だと未経験の場合、少なくとも150~200時間は必要です。

これは約5~6時間程度の学習を1ヶ月休みなしで続けた場合に実現できる数字です。

働きながらこれを続けるとなれば2~3ヶ月はかかるかもしれません。

未経験ならG検定とE資格どちらをとるべき?

G検定でして、理由はE資格よりはカンタンだからです。

未経験ならまずはG検定で基礎を作り、それに受かったらスキルアップとしてE資格に挑戦するほうが挫折率は減らせるでしょう。

初っ端からE資格に挑戦すると、挫折の可能性が高くなります。

「E資格は意味ない」に関するまとめ

今回の記事をまとめます。

本記事のまとめ
  • E資格は意味がある
  • ただし低い合格率と実用性の観点で敬遠されがち
  • E資格は今後来るAIの波に乗りやすくなるほか、人材価値向上など汎用性の高さもメリット
  • マーケターやコンサルタント、PMといった使い道もある
  • 完全未経験から合格を狙うなら、過去問コツコツorセミナー

E資格は難しさと実用性の観点で敬遠されがちですが、今後のAI市場の拡大や波を考えるとチャレンジする価値は大いにあります。

ましてやAI業界やエンジニアは経験が求められるので、未経験であれば資格をとって意欲やポテンシャルをアピールするのが現実的な手段になってきます。

「意味ない」という情報は飛び込んできますが、奥せず挑戦することが大切です。

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