ChatGPTがどんどん進化してるみたい。
プログラミングはいずれ、不要になるのかな。
とお悩みの方へ向けた記事になります。
先日のツイートです。
ChatGPTでプログラミング不要論がはびこる理由
— モリ|フリーランスWebライター (@MockRoll) May 22, 2023
・新イノベーションは過大評価されがち
・不安に漬け込む内容は売れる
Clubhouseは、さんざん流行る言われつつ消えた
仮想通貨やメタバースやNFTも、前より勢いはない
新しい技術+不安に漬け込むものに騙されるな#駆け出しエンジニアと繋がりたい
ChatGPTでプログラミング不要論がはびこる理由
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新しい技術+不安に漬け込むものに騙されるな
- ChatGPTがプログラミングにどう影響するかわかり、余計な心配がなくなります。
- ChatGPTをうまく活用し、よりプログラマーとして生産性が上がります。
ChatGPTでプログラミングは不要になる?【結論:ならない】
すでにタイトルにあるとおりですが、本記事で言いたいことは以下のとおりです。
ChatGPTがいくら便利になっても、プログラミングは不要にならない
これからさらなる進化が期待されるChatGPTですが、プログラミングが完全に不要になる可能性は低いでしょう。
あくまでChatGPTはプログラマーの仕事を奪うのではなく、生産性を上げてくれるツールだからです。
本記事を書いている僕は元エンジニアとして、業務系システム開発会社で働いていた経験があります。
そんな僕の観点でプログラミングが不要にならない理由や、ChatGPTの上手な活用法を紹介します。
ChatGPTが発展してもプログラミングが不要にならない理由
プログラミングが不要にならない理由は、大きく以下が挙げられます。
その①:ChatGPTはまだ「人間っぽく答えるチャットボット」止まりだから
その②:プログラムは不確実のため手直しが必須だから
その③:細かな条件やルールはまだ理解できないから
それぞれご紹介します。
その①:ChatGPTはまだ「人間っぽく答えるチャットボット」止まりだから
ChatGPTは現状、「人間っぽく回答してくれるチャットボット」です。
あたかも人間っぽい文脈で回答してくれるため驚かされますが、肝心の内容が質問の趣旨とかけ離れていることも珍しくありません。
それは文章に限らず、プログラミングでも同様です。
生成されたプログラムコードをしっかり読んでみると、「見当違い」な場合もあります。
なので「プログラミング不要」には、まだほど遠い印象です。
その②:プログラムは不確実のため手直しが必須だから
ChatGPTが書くコードは、ときに不確実なので、手直しが必須です。
そして、その手直しにも、プログラミングの知識が必要です。
手直しが完全に不要になるまでは、プログラミング不要とはいえません。
その③:細かな条件やルールはまだ理解できないから
ChatGPTは、細かな条件やルールを、まだ理解してくれません。
実際にいくつかのルールをつけて依頼すると、ルールによって聞いてくれたり、聞いてくれなかったりします。
実際の業務や案件では、たくさんの条件がついた複雑なプログラムを書かなければなりません。
なので現時点では、ChatGPTに業務を丸投げするのは不可能です。
ChatGPTでプログラミング不要と言われてしまう理由
ChatGPTはまだまだ不完全で課題もあるのに、「プログラミング不要」などと言われる理由は以下のとおり。
その①:不要論はプログラミング知識の浅い人が言っているから
その②:ChatGPTはときにGoogle以上に便利だから
その③:ChatGPTは今まさしく発展が目まぐるしいから
その④:新しいイノベーションのため過大評価されているから
その⑤:不安を煽ると注目されるから
それぞれ見ていきます。
その①:不要論はプログラミング知識の浅い人が言っているから
「プログラミング不要論」は、だいたいプログラミング知識が浅い人が言ってます。
ChatGPTは、簡易的なプログラミングコードの生成は得意です。
また、コードを淡々と生成してくれるSFのような動きに、どことなく近未来感や高揚感すら覚えます。
こういった背景から、
すごい!もうプログラミングなんていらないじゃん!
という安易な考えに結びつけてしまう方が増えたことが、不要論の原因のひとつです。
その②:ChatGPTはときにGoogle以上に便利だから
ChatGPTは、ときにGoogleよりも便利です。
たとえば
- エラーの原因の特定
- 簡単なプログラムコードの大まかな部分の記述
などは、Google検索だと情報を自ら探しに行かなければなりません。
一方ChatGPTは、質問を具体化して投げるだけで、驚くほど正確かつピンポイントで教えてくれます。
こういった精度の高さも、プログラミング不要論の原因のひとつです。
その③:ChatGPTは今まさしく発展が目まぐるしいから
進化の目まぐるしさも、プログラミング不要論の原因です。
2023年3月、ChatGPTは「GPT3.5」→「GPT4」へのアップデートを発表しました。
「GPT4」になったことで、以下のような大胆な進化を遂げ、話題を集めています。
- 適応ワード数が1500→25000へと増量した
- 危険な質問には答えないなど、「安全性」も考慮された
- 画像を出せるようになった
さらにマイクロソフトによる100億ドル(約1兆3000億円)の投資など、何かと話題も尽きません。
さらなる進化の懸念から、不要論が生まれています。
その④:新しいイノベーションのため過大評価されているから
新しいイノベーションは、過大評価されがちです。
たとえば一時期、爆発的に流行ったアプリ「Clubhouse」。
「これから間違いなく伸びる」と散々言われつつ、数ヶ月で消えていきました。
この他にも
- 仮想通貨
- メタバース
- NFT
なども散々伸びると言われつつ、前より確実に勢いは落ちています。
このように、最新のイノベーションは過大評価されがちです。
その⑤:不安を煽ると注目されるから
不安を煽ると注目されることも、プログラミング不要論の原因です。
最新のイノベーションに漬け込んで「仕事がなくなる」や「参入しないとまずい」などと、不安を煽っているコンテンツは売れます。
結局人は、不安によって行動する生き物だからです。
今後ChatGPTでプログラミングはどう変わるか
これからChatGPTがプログラミングにもたらす影響としては、以下が挙げられます。
その①:「仕様書どおりコードを書くだけの人」は淘汰される
その②:テスターやデバッグ業務は自動化される
その③:会議などの議事録作成や要約も自動化される
それぞれ見ていきます。
その①:「仕様書どおりコードを書くだけの人」は淘汰される
仕様書どおりにコードを書くだけの人は、いずれ淘汰されてしまう可能性は高いです。
いまのChatGPTは、コードの正確さには欠けます。
しかしこれから精度が上がっていくことは、ほぼ間違いないでしょう。
仕様書の条件を理解する能力が高まれば、仕様書どおりのプログラミングは、人間が行う仕事ではなくなりそうです。
その②:テスターやデバッグ業務は自動化される
テスターやデバッグ関連の業務も、これから自動化が進みそうです。
ChatGPTは、エラーの原因特定を高い精度でこなしてくれるからです。
プログラミングのような「ある程度正解のある分野」は、AIの得意分野でもあります。
その③:会議などの議事録作成や要約も自動化される
会議やビデオ面談における、議事録の作成や要約は、自動化されるでしょう。
試してみるとわかりますが、ChatGPTは「長文の要約」が得意です。
たとえばブログで書いた長文をコピペし、「ツイート用に要約」などとお願いすると、非常に高い精度で要約してくれます。
また現代では、面談の内容を聞き取る「Rimo」などのAIツールも充実しています。
そのため議事録づくりは、人の仕事ではなくなるでしょう。
ChatGPTはプログラミングに欠かせない存在です
ChatGPTは、プログラミングの仕事を奪うツールではありません。
むしろIT業界の心強い味方であり、生産性をおおきく向上させてくれるツールです。
なので過度に警戒したり、対抗心を燃やすのはもったいないこと。
ChatGPTというツールをいかにうまく使いこなすかが、今後を生き抜くカギとなるでしょう。
よりChatGPTをうまく活用するには
よりChatGPTをうまく活用するには、以下の方法が有効です。
その①:前提条件をまとめる能力を鍛える
その②:人間ならではのクリエイティブな感性を養う
その③:AIプログラミングを学ぶ
それぞれ見ていきましょう。
その①:前提条件をまとめる能力を鍛える
「前提条件をまとめる能力」を、鍛えるようにしましょう。
ChatGPTになにかを頼むとき、「前提条件」があるかないかで、回答は大きく変わるからです。
「前提条件」とは、具体的に以下のようなもの。
- どのバージョン、どんな環境なのか
- どの言語でコードを書いてほしいのか
- エラーのときは具体的に、何が問題なのか
- 結局、達成したい目的は何なのか
こういった情報があると、ChatGPTは驚くほど正確な情報を返してくれます。
ChatGPTを使いこなすなら、「上手な頼み方」は不可欠です。
その②:人間ならではのクリエイティブな感性を養う
人間ならではのクリエイティブな感性を養うことも大切。
クリエイティブなアイデアや感性は、AIが苦手な分野だからです。
たとえば、
- この課題を解決するなら、どんなシステムを作ろうか
- どんなUI/UXなら、多くの人が使いやすいだろうか
といったアイデアを考える力ともいえます。
そのアイデアや感性を、評価するのもまた人間です。
「人間どうしのコミュニケーションが正解を決める仕事」は、この先も機械に代替されることはないでしょう。
その③:AIプログラミングを学ぶ
AIプログラミングを学ぶのも、ChatGPTの有効活用に役立つでしょう。
ChatGPTから良質な回答をもらうには、AIが答えやすい質問をつくる必要があります。
その質問を作るには、結局プログラミングの知識は欠かせません。
まずはAI関連のなかでも、コード記法がかんたんで情報も多い、Pythonを学ぶのがいいでしょう。
- TechAcademy:規模・知名度ともにNo1。AI・機械学習・データ分析コースも定評。
- TECH BOOST:「挫折させないサポート体制」が特徴。AIコースは完全初心者向けで安心。
- DMM WEBCAMP:大手DMMグループ。すべてのコースでポートフォリオ支援つき。
まとめ
以上、ChatGPTが発展してもプログラミングが不要にならない理由や、うまく使いこなす方法を紹介しました。
記事の内容をまとめると、以下のとおりです。
- ChatGPTでプログラミングが不要になることはない。
- 不確実性やルールの理解など、課題が残るから。
- プログラミング不要論は、知識の浅い人や、新技術による過大評価が原因。
- 仕様書どおりのプログラミングや、テスター業務はなくなる可能性が高い。
- ChatGPTを使いこなすには、前提条件をまとめたり、AIプログラミングを学ぶのがおすすめ。
ChatGPTはプログラミングという仕事を奪うのではなく、プログラミングの生産性を上げてくれるツール。
過剰に不安になるのではなく、上手に共存していくことが、今後を生き抜くカギになります。
1992年生まれ|2020年10月フリーランスとして独立|Web制作、SEOライティングを軸に活動中|接客→生産管理→システム開発会社→現在|モリブログ運営。Web制作、フリーランスジャンルを中心に更新中。PV数は年間14万人以上||温泉、旅行、甘いものが好き。